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欲しい通知が手に入る! 新サービスasteroの中の人にインタビューしてきました

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 新しいもの好き Steve です。偶然 astero というアプリを App Store で見つけ使っていたのですが、突然 astero の新井さんという方から「ユーザーインタビューさせて頂けませんか?」という内容のメールが届きました。

 メールアドレスを登録して使っていたので連絡があっても不思議ではないのですが、いきなり個人宛に連絡しちゃうとはなんてアクティブな会社!! ということで、喜んで逆取材に行ってきました。

astero って何?

 まず astero のサービスを簡単に説明しますと、「知りたいことを知るべきときに」をモットーとした、通知プラットフォームです。例えば「iPhone6の情報を通知します」なんてものもあれば、「ガリガリ君に新しい味が登場したら通知します」なんていう激しくマニアックなもの、「パソコンのタイムセール情報を通知します」あたりは実用度高いですね。「松岡修造さんの入出国を通知します」とか誰が得をするのでしょうか。とにかく実用的なものから意味不明なものまで多種多様な通知がすでに登録されており、これらを眺めているだけでも楽しめます。

 iOS 版のアプリ(無料)も出ていますので、iPhone/iPad をお持ちの方は是非使ってみて下さい。このような形で希望の通知が表示されるようになります。なお、Android 版はリリースされておらず、Webからの利用に限られます。

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 かなり尖ったサービスの astero なんですが、開発の経緯から今後の展開まで、いろいろ聞いて来ちゃいました!!

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※左から、取締役の新井さん、代表取締役の沢登(さわのぼり)さん、取締役の宮坂さん。インタビューは沢登さんと新井さんのお二人で受けて下さいました。 

 聞き手: Steve

——本日はどうぞ宜しくお願いします。早速ですが、自己紹介をお願い致します。

沢登氏: 私はエンジニアがバックグラウンドで、元々はロボットのプログラムを書いていました。ロボコンに出てまして、2004年には東大のロボット研究会として初めてロボコンに優勝しました。

——凄いですね!そのままロボットの道には進まなかったんですか?

沢登氏: 前職では産業用ロボットをやっていたんですが、もっと一般向け・家庭用のアプリを作りたいと思っていたんですね。そこにアプリの波が来て個人開発者としても生きていける道が開かれたんです。それでロボットから個人で開発の世界に飛び込みました。

 大学院の時にインターンシップでロンドンに行ったんですけど、そこでクラウドソーシングのベンチャーに1年間いたんで。毎週のようにビジネスアイデアを考えてくれと言われていて『一個いいものがあったら作ってみろ』と……。そういう事をしているうちに、自分一人でどんどん作っていける Web って世界は面白いなと感じるようになったんです。これでビジネスになってしまうのかという驚き、感動があって、起業したいと思うようになりました。

新井氏: astero では運営とかマーケティングを担当しています。大学の時は情報系でして、友人と二人で音楽系 SNS を立ち上げたりしていました。その頃からベンチャーマインド的なものは持っていましたね。ただその音楽系 SNS を立ち上げた頃はまだ UI/UX 的な概念も全く知らず、残念ながらユーザーは集まりませんでしたね。

  大学卒業後は人材派遣の会社で社内 SE としてインフラ周りを担当していました。社会人になるとある程度まとまったお金が入るようになるので、何に使おうか迷ったあげく、音楽系 SNS で最も困っていたデザインの部分を勉強しようと、会社を続けながらデザインの専門学校に通いました。そこで UI/UX の知識を得まして、デザイナーの方と対等に話せる程度の知識は身につけられたと思います。

 前職は溶接機器メーカーだったのですが、人づてに Web に強い人間を探してると聞きまして、Web 担当として入社しました。ただその後、あるキーワードで SEO 1位を取ってしまってやることがなくなったんですね(笑)どうしようと思っていたら「営業に出ろ」と言われて、営業も任されるようになって営業もやれるんだということに気付きました(笑)

 そうこうしているうちに新しいことをやりたいという欲求が募りまして、Startup Weekend に出るようになった、というのが、沢登と出会う最初のきっかけです。

astero の成り立ち

——現在の astero のアイデアは、当初から想定されていた物なのでしょうか?

沢登氏: 当初のアイデアはもっと CGM 的なアプローチで「ユーザーが欲しい通知を投稿して、別のユーザーにそれに答えて貰う」といったものを考えていました。ユーザー同士のコミュニケーションですね。Yahoo! 知恵袋的な。例えば「iPad がいつ発売されるか」みたいな通知を希望するユーザーがいて。実際に発売されたら別のユーザーがそれに答えると。

 ですが、システム的にいろいろ問題を抱えていることが判明しまして、クオリティを担保出来ないとか。そもそもユーザー数が一定数以上いないと機能しないとか……。鶏と卵な部分ではありますけどね。これらの問題点があったので、現在のように「まずは運営側で質の高い通知を出そう」という形になりました。

——なるほどですね。確かに完全にユーザー間のみのやりとりですと質を維持するのは難しいですからね。ウソも流せちゃいますし。ちなみに astero の名称はなにか由来があるんでしょうか?

沢登氏: いくつかあるんですけど、情報を一番見えやすい場所に置きたいと。そこから「星」とか「太陽」というキーワードが出てきました。そこから連想していってアステロイド、というのが一つ。

  それに加えて、当初は CGM 的に人力で全てやろうと考えていたので、人力→人手→「ヒトデ」、ヒトデは英語で asteroid ……それで「astero」にしようと。

一同: 笑

——聞かないとまず分からない由来ですね(笑)

沢登氏: 最初は全然名前が決まらなくて「モグラ」だった時期もありますね(笑)

クオリティを保つ努力

——当初 CGM 的な運用を検討していて、途中から上記の理由で運営サイドによる運用に切り替えられた訳ですがこれだけ多くの通知を少人数で運用されるのは大変じゃないですか?

沢登氏: ユーザーインタビューを繰り返したんですね。どんなコンテンツが欲しいかとか、どんな使い方をしたいかとか。それらの中から「これならいけるな」というものを自動化していきました。

 もちろん自動化できない物もありますので、その辺は手動でやっています。なのでハイブリッドですね。

——自動・手動の割合的にはどんな感じなんでしょうか?

沢登氏: スポーツの結果とか天気あたりは自動化されてるんですが、いつ起こるか分からないようなもの、例えば「某国でミサイルが発射されたら通知」なんてのは手動です。種類で言えばまだまだ手動の物が多いんですが、単純な数で言えば半々くらいですかね。ユーザーからリクエストがあるとすぐに手動で実現してしまうという事も多いですね。実は新井が担当なんですが(笑)

——手動のものは現状お一人で担当されてらっしゃるんですか?

新井氏: そうですね(笑)基本1日4〜5時間はネットを見回ってる感じですね(笑)

沢登氏: ただ、通知の事前予約も出来ますからね。

新井氏: 例えば「Startup weekend の開催1週間前に通知します」みたいな内容であれば、 Startup Weekend のサイトを監視しておいて、次回の日時が決定した時点で通知を設定できますから、その後は放置で良いと。

——その辺は頑張れば自動化できる範囲ですかね?

新井氏: はい。ただ理想を言えば、いずれはサービス運営者側から自主的に astero を使って通知するようになって欲しいんですよね。

沢登氏: プラットフォームを狙っているので、そこはサードパーティと連携していけたらと思ってます。

ユーザーに育てられるastero

——僕も新井さんにユーザーインタビューとして召還された訳ですが、これまでインタビューを繰り返された中で、どのような要望が多かったんでしょうか?

沢登氏: セールとかも多いですし、祭り関連のコンテンツも多かったですね。

新井氏: 意外と地元の祭りの情報とかって、しっかり追ってないと入ってこないんですよね。でも astero で1回「欲しい」を押して頂ければ勝手に入ってくるようになるので、結構評判は良いです。

——ITと縁の遠いイベントほど需要はあるのかもですね。

新井氏: あと人気なのは、Kindleの日替わりセールとかですね。毎日一冊安くなるんですけど、astero 経由であればわざわざ Amazon を毎日チェックする必要がなくなりますので。

 最近気付いた要望としては、海外でやってるスポーツの情報ですね。ウインブルドンテニスとか、ツール・ド・フランスなどありますが、日本だと有料チャンネルでしか観れないんです。ですが、翌日にはオフィシャルコンテンツとして動画がYouTubeにアップされるので、それを通知して欲しいと。またこれらスポーツの速報あたりも需要ありますね。

 また、マンガの発売日通知とかも人気があるんですが、インタビューで気付いたのはジャンプやマガジンとかの「媒体別」で通知が欲しい人がいるという事ですね。例えばジャンプだったら「勇気・努力」みたいな感じでテーマがあるみたいで、同じ媒体のマンガを買うって人はかなり多いんですよ。なので、毎月頭とかに媒体単位で一括で通知が欲しいと。ユーザーインタビューをしていて、これまでに無かった通知の形が見えつつありますね。

——それこそまさに人力通知のなせるワザかも知れないですね。

新井氏: 流星群の予報とか、宇宙系も人気ありますね。

——ISS(International Space Station 国際宇宙ステーション)なんてのもあるんですね。

新井氏: これもNASAが情報を出してるんですよ。どこで何時頃に肉眼で見えますよと。ただこういう情報も普通はなかなか入ってこないですからね。こちらで代理で監視してる感じですね。

  Amazonのタイムセールはかなり人気ありますね。この辺は不定期なので、特に需要が高いですよ。

——タイムセールの中でも更にカテゴリー別の通知もあるんですね。

新井氏: そうですね。「SIMフリーのスマートフォンがamazonのタイムセールで販売していたら通知します 」なんてのもあります。

沢登氏: 通知をカスタマイズ出来る物もあって、「キッチン・生活家電のタイムセール情報を通知します」なんかは、通知を受け取りたいジャンルを選択出来るようになってます。

新井氏: テレビのタイムセールがあったとしても、テレビにチェックを入れてない人には届かないようになってます。

 他にも人力ならではと思っているのは、季節家電のタイムセール情報ですね。夏だったら扇風機、冷却マットとか、その季節に合った商品のタイムセールがあれば通知します。自動で出来ないこともないでしょうけど、人間の方が精度は高いでしょうね(笑)

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すでにリクエストから産まれた通知がたくさん!

 

今後に向けて

——今後予定されている追加機能などありましたら教えてください。

沢登氏: 一番力を入れていきたいのは「パーソナライズ」ですね。ユーザーのいる場所や履歴から好みを推測してお勧めしていく、というところですね。ユーザーが自ら探さなくても、必要な情報が貰えるというアプリにしていきたいです。

——Facebook ログインであれば、Facebook のプロフィール情報も使ったりとかですかね?

沢登氏: そうですね。ただ現状は、Facebook ログイン、Twitter ログイン、メールログインの他に「すぐに始める」という選択肢があって、これは何も情報を取らないんですね。で、やはり圧倒的に「すぐに始める」を選ぶ人が多いんです。ユーザー視点から言えば「情報を渡さずにすぐに使い始めたい」というのがあると思います。

 我々としてはまず使って頂いて、Facebook や Twitter の情報が無かったとしても astero 内の行動履歴からおすすめを表示できたらと思っています。ちなみに今後は週に一回程度、マイナーアップデートしていく予定です。そして3ヶ月に一度は抜本的に見直そうかなと考えています。

——それはかなりのハイペースですね。現在の所は Web と iOS ですが、他のプラットフォームもお考えですか?

沢登氏: Android はもちろん選択肢の一つなんですが、次の段階でスマートウォッチにシフトしたい、というのがあるんですね。いわゆる iWatch (仮)がいつ出るか現時点で分かりませんが、実は一番プライオリティ高いのがiWatchだったりします(笑) Android Wearもありますが、そちらに対応させるとなると Android スマホにも対応しないといけないので、先に iWatch に対応させたいと思っています。来月か再来月にはSDKも出るんじゃないかと読んでます。出来ればDay 1でリリースしたいなと。

——確かにスマートウォッチは通知系のアプリにはベストなプラットフォームですからね。

沢登氏: そうですね。

——海外展開もお考えですか?

沢登氏: はい。1年後とか、そのレベルで考えてます。2015年中にはなんとかしたいですね。

すまほん!!読者の皆さんへメッセージ

——では最後になりますが、すまほん!!読者の皆さまへメッセージをお願いします。

沢登氏: どんどんご意見を頂きたいです。こんな通知が欲しい、とか。それと、アプリ間の連携を我々は重視してるんですね。例えば、Facebook 上の友人が近くにいたら通知して欲しい、とか、この一週間の間に「いいね」したものを週末に一括でまとめて通知して欲しい、みたいなものですね。いろんな需要があると思うので、そのアイデアを頂きたいです。今後 Deep link が出来るようになるので、astero で通知を受けた後、そのままアプリ上で何らかのアクションを行えるようにしたいと……。「astero 上で Amazon の商品が購入が出来る」みたいな感じですね。astero ホームページに「ご意見・ご要望」のフォームがありますので、是非そちらからアイデアを送って頂ければと思います。

新井氏: いろんな通知系のアプリがすでにありますが、今後 astero 一本で足りるようになっていくと思いますので、期待して欲しいです。通知を受ける・受けないの設定も簡単に1クリック、1タップで切り替えられますので、不要であればすぐに解除できますし、是非一度試してみてください。

——そうですね、無料ですし、是非皆さん試してみて頂ければと思います。日本発のベンチャーを盛り上げていきましょう!沢登さん、新井さん、本日はお忙しいところありがとうございました。

後日談

 僕は池上彰さんの番組が好きなのですが、それほどテレビをチェックする方ではないので、結構見逃すんですね。それでこの astero を思い出しまして、早速新井さんにリクエストしたところ、速攻で作って頂きました!これでもう見逃すことはないでしょう。皆さんも是非リクエストを送ってみて下さい。きっと快適な通知ライフが待っているはずです!そして、astero のように、野心を持ったITベンチャーが日本から続々登場することを願って止みません。

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(編集・校閲: 高橋ノゾム)

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