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日本発通信規格PHS、長きの歴史に幕を閉じる。

 ソフトバンク株式会社および株式会社ウィルコム沖縄は、Y!mobileの一般向けPHSサービスを終了しました。

 法人向けテレメトリングプラン(車両、業務機器向け)はまだ継続されるため完全停波ではありません。一般消費者向けとしては1月31日限りで終了したことになります。テレメトリングプランは2023年3月末終了予定。

 2020年7月31日に終了とアナウンスされていたものの、新型コロナウイルス感染拡大により携帯電話移行手続きが難しいことや、医療機関等のユーザーから延期を要望されていたなどの事情を反映したものとなります。

 PHSは、2Gに相当する日本発の通信技術。1993年に試験開始、1995年から正式サービス開始。医療関係者も愛用する低電磁波や、高音質な通話品質が特徴。PHSサービスを展開していたWILLCOMは通話定額で人気を獲得したほか、PDAやモバイルPCのデータ通信にも重宝されました。

 若年層女子に支持されるHONEY BEEシリーズやOpera搭載京ぽん、フリスクサイズの超小型ストラップフォン、通信モジュールとSIMカードを一体化したW-SIMを搭載した画期的なスマートフォンW-ZERO3など、数々の個性的な端末をWILLCOMが生み出してきましたのは印象深いところ。

 WILLCOMはイー・アクセス合併後、ワイモバイルに。ワイモバイルは現在SoftBankのサブブランド。PHSの新規契約は既に2018年3月31日に終了済み。

 2021年1月31日の夜、SNS上ではPHS終了を惜しむ声が聞かれました。終了の瞬間を愛好家がTwitcastingで配信したり、スマホジャーナリストの石川温氏がiOS向け音声SNSアプリ「Clubhouse」で業界人らを招いてPHSを懐かしむ座談会を配信したりといった動きも。

 個人的にはW-ZERO3があったからこそ、携帯電話・スマートフォンにドハマリしました。様々な思い出をくれたPHSにありがとうと言いたいです。

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