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断末魔。アハモへの「キャリア決済護持、Webコンテンツ強制解約反対」を主張する業界団体を断固黙殺せよ

 一般社団法人モバイル・コンテンツ・フォーラムは、ドコモの格安新料金プラン「ahamo」におけるキャリア決済の維持およびWebコンテンツ強制解約への反対を主張、プレスリリースを打ちました。

 キャリア決済の提供されないアハモに変更すると、「spモード Webコンテンツ」が強制解約となります。これが消費者にとって有効な同意を取得することが困難である、購入したコンテンツのデータが失われる場合がある、収益減少やクレームが起きるなどと主張、spモードからd払い/ドコモ払いにコンテンツ契約を引き継げる仕組みの構築とそれまでのspモード課金継続を要望しました。

 MNOの新料金プランは偉大です。これまでは、所得の多くない若者は「高速な5Gのために非常に高額な料金を支払うか?低速で妥協して料金を安くするか?」の究極の二択を強いられてきました。そもそも複雑なMNOのサービス自体がダルいです。

 しかし新料金「アハモ」「povo」「LINEMO」は、3000円以下で、追加オプション料無しで高速な5G通信を利用できるという新しい選択肢を若者に提示しました。この低価格は、若者/高リテラシーの現役世代が必要としない大量の「無駄サービス」を徹底的に削ぎ落とすことで実現しています。無駄なものは必要ない、シンプルだからいいのです。意義深いプランだと思います。

 ここでいう若者は20代を指しますが、一般社団法人モバイル・コンテンツ・フォーラムは、以下のように主張しています。

代替の課金手段はクレジットカードが想定されるが、若年層ユーザーは対応不能で強制解約を受け入れるしか選択肢がない。

 10代のユーザーもimode時代の名残のキャリア決済サービスを使用するものだという主張したいのか、事実誤認なのか、錯誤を狙っているのかわかりませんが、そもそもahamoは20歳より下の年齢は契約不可。対象年齢ではありません。povoやLINEMOも同様。20歳以上ならクレジットカード、デビットカードを使えばいいだけ。キャリア決済で維持ができない月額課金系コンテンツは契約切り替え時までに把握しておき、その上で「自動解約でいいか、決済方法を変更しておくか?」を自分で判断するだけ。若くても大人なのだから自己責任です。

 なお、料金支払いと合算する決済が、ahamoでは完全に全て使えないというわけでもありません。従来のspモードコンテンツ決済サービスは引き継ぎもされず廃止ですが、PlayストアやApp Storeのアプリ内課金ができる「コンテンツ決済サービス Google Play / iTunes」には対応予定。Amazon等で選択できる「ドコモ払い」も利用可能のようです。合算支払い自体は、選択肢の一つとしては残るわけです。

 そう、要はimodeの延長上にあるサービス、dメニュー掲載コンテンツへの課金がahamoで終わるということ。「強制解約を受け入れるしか選択肢がない」云々以前の問題で、そんなもの10代も20代もほぼ契約してないでしょう。「なんか使わないサービス加入させられたけど解約し忘れてたな」程度。そんなもの強制解約で結構、むしろ大歓迎。マジでどうでもいい話です。

 決済方法の変更周知によって収益減少やデータ消失、クレームを防ぐなどは基本的にコンテンツ提供事業者側が行うべき話ばかり。そもそも真に魅力あるサービスなら、他の決済手段に変更してでも喜んで契約維持します。クレジットカードの審査に落ちる人向けには、デビットカードなどもあります。コンテンツ提供事業者が、様々な決済手段に対応、移行を勧めるのが筋。

 アハモは、料金支払いにガラケー残滓の月額課金を潜り込ませ続ける必要などありません。新陳代謝。というか、そういう潜り込ませる合算支払いがあまりに多すぎて、携帯料金が実際よりも「高い」と認識されていたのも、政権に過剰に付け入られる隙を作ってしまったのではないでしょうか。本当に取り合う必要性のない話だと思います。

 解約忘れによるキャリア決済のコンテンツ課金の旨味がいかに大きいか伺い知れる、味わい深さを醸し出しているプレスリリース。メインターゲット層は20代若者というのは明確なのですから、アハモは自信を持って負の遺産を断ち切るべきです。

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