純利益71%減のBlackBerry、Androidアプリも動く統合OS「BBX」で逆転なるか?

コンシューマー市場で台頭するAndroidとiPhoneに押され、9〜11月の前年同期比の純利益が71%減少してしまったBlackBerryを販売するRIM社ですが、10月末、これまでとは一線を画する新しいOSを発表しています。

 

RIM、次世代モバイルOS「BlackBerry BBX」を発表

 Research In Motion(RIM)の社長兼共同最高経営責任者(co-CEO)を務めるMike Lazaridis氏は、開発者らを「BlackBerry」に引き留める取り組みの一環として、次世代OSの新名称「BlackBerry BBX」を発表した。

引き留める、という表現が今のRIM(カナダ リサーチ・イン・モーション社)の状况を集約しているようで面白いですね。

既に海外でもメインストリームからアウトサイダーに凋落しつつある印象のBlackBerryですが、最近のイメージダウンで決定的だったのは、通信障害です。

メールのプッシュサービスと端末とを一体で提供する点がBlackBerryの強みですが、イギリスのサーバーダウンから端を発した障害により、欧州、アフリカ、中東を始め、ついには南米、北米でもインターネットサービスやメールプッシュが不可能な状態へと陥りました。しかも全世界へと拡大した障害に気付いたのはRIM自身ではなく、BlackBerryユーザーからのトラフィックの減少を不思議に思った通信キャリアからの申告によるもの。

これで世界市場でのネガティブイメージが植えつけられたのは疑いようもなく、事実、発表会では真っ先に「通信障害のお詫びとして$100相当の有料アプリの提供」について言及されました。

さて、肝心の新しいOSです。

従来のBlackBerryOSPlayBookOS(QNX)を統合する新しいプラットフォームがBBXとなります。BlackBerryならではの堅牢性を備えつつも新しいスマートフォン市場に対応する内容となっています。

特に着目すべきは、まさに開発者を引き留めるというその一点でしょうか。

元々はRIMが買収したQNXを土台にしているBBXですが、C/C++やJavaの他に、JavaScriptとHTML5によるアプリケーションの開発が可能となっています。RIMがWindowsMobile向けのIrisブラウザーを買収した頃、リリースされたBlackBerryOS6のブラウザーがWebKitベースとなり、レンダリングが劇的に改善されていたのを思い出します。

さらにアプリケーションの移植についても言及されており、UnixやLinuxからの容易なアプリ移植や、AndroidアプリケーションをBBX向けに簡単にコンバートする仕組みが用意されており、BBX向けのアプリは短期間で可能とされています。

QNXベースの初代PlayBookは、OS2.0アップデートで追加されるAndroid Playerというアプリケーション上で、Android2.3向けアプリケーションとBlackBerry OS向けJavaアプリを動作させることに既に成功しています。PlayBookOS2.0の配信が行われたのは発表会と同じ10月19日です。

NokiaがSymbianを捨ててWindowsPhoneを選んだのに対し、RIMはBlackBerry OSを新しいプラットフォームと統合し、他のプラットフォームからの乗りかえを促進する形で勝負に出てきました。果たしてRIMは世界市場で返り咲くことができるのでしょうか。

全然誰も注目してませんけど、「すまほん!!」だけはしっかりとRIMの動向にもフォーカスをあてていきます。