請求76万円!? au版iPhoneで海外利用時にパケ死してしまう仕様が問題に

 au版iPhone4Sで海外パケット定額を利用した際に、いわゆる「パケ死」が発生しているようです。

 週刊アスキーの記者がドイツ出張した後、auから電話があり、76万円のパケット代金の請求があったそうです。

 さて、なぜ“パケ死”な通信料を出してしまったのか。auのiPhoneならではの落とし穴があったからだ。

 ご存知のとおり、日本国内でiPhoneを扱っているキャリアはソフトバンクとau。両社ともに海外でのパケット通信利用に“海外パケットし放題(ソフトバンク)”、「海外ダブル定額(au)という定額サービスプランを設けている。どちらも2980円/日の上限を設け、日本時間の0:00~23:59を基準に課金される。

 ソフトバンクのiPhoneの場合、海外着後、電話機能をオンにすると“ソフトバンクより”というメッセージが届く。内容は“「海外パケットし放題の○○○○に接続されました。この接続を維持するため、手動設定してください”というもので、手動の設定方法と海外からも無料のコールセンターの電話番号が記載されている。

 一方のauのiPhoneでは、ドイツ着後にメッセージは送られてこなかった。それもそのはず、GSM圏内では、SMSができないそうだ(CDMA圏内では可能)。

 さて、私はここで“パケ死”を導く、大きな思い違いをしていた。実はauのiPhoneでは、キャリア選択が不可能な仕様になっている。ソフトバンク利用のiPhoneでは“設定”のなかに“キャリア”という項目があり、そこから“自動”をオフにすることでキャリアが検索され、そのなかから選んで手動で切り替えができるのだが、auのiPhoneには、その“キャリア”という項目さえない。

 しかし、“GSMモード”の場合は、これに該当しない。つまり、勝手に“海外ダブル定額の対象以外の事業者”にも接続されてしまう。そして、もしそれがわかっていたとしても、現在の仕様ではなにもできない。高額請求をまぬがれるには、モバイルデータ通信を“OFF”にし、パケット通信を行なわないという選択しか残されていない。

via 週刊アスキー+

 アメリカや韓国といったCDMAの定額対象事業者のある国では自動接続されても問題はないものの、欧州など世界ではまだまだGSMが強い地域は少なくないのが実状。au版iPhoneでは定額ではない事業者に自動的に接続されてしまうため、パケ死が起きたということです。

 こうした仕様について、ケータイジャーナリストの神尾寿氏も「KDDIのミス」と断じた上で、「au版iPhoneは、こういった機能上/サービス上の不備が多すぎる」と厳しく指摘されています。

 KDDI側もこうした仕様をかなり問題視しており、76万円の請求についても請求はしないそうです。3月中に何らかの対策を検討はしている模様ですが、一刻も早い対応が望まれます。