スマートTV時代の訪れ? KDDI 「Smart TV BOX」をケーブルテレビ各社と協業して普及を狙う

画像引用元:KDDI、月額590円の映像配信サービス「ビデオパス」 -AV Watch

 日本経済新聞が平成24年7月15日(日)報じたところによると、KDDIがテレビに接続すると、いわゆるスマートTVの機能が利用できるセットトップボックス「Smart TV BOX」を、ケーブルテレビ各社と推進していくことがわかった。

ケーブルテレビ会社との連携をさらに強化

 今回、着目すべき点は、単純にセットトップボックスを販売するだけではなく、それらをケーブルテレビ会社と共同で進めていくことだ。auスマートバリューでケーブルテレビ会社との連携を深めていたことはご周知の通りだ。

 ケーブルテレビはインターネットに接続するサービスの他に、専用のチューナーを使って、BSやCSといった放送を閲覧することができるが、今回はそのチューナーを Smart TV BOXに置き換えてしまおうということである。

 

コンテンツハブとしての機能

 Smart TV BOXはAndroid4.0を搭載し、単体でもアプリケーションをインストールしてゲームをプレイすることができる。さらに、KDDIが提供する「うたパス」の音楽や「ビデオパス」で購入した動画を大画面のテレビで閲覧できるのは大きなメリットとなり得る。

 また、Androidプラットフォーム自体がGoogleの提供するGoogle Play ムービーに対応しているため、KDDIが提供するコンテンツとGoogleが提供するコンテンツの両方を、テレビで楽しめる形となる。

 筆者自身、Google Play ムービーを利用してタブレット端末で映画を視聴するが、やはりAV環境が整ったテレビの環境で閲覧できるのであれば、なお良いものになるだろうと考えている。

 

KDDIとケーブルテレビ会社のWIN-WINな関係を

 KDDIは問題となっている3G回線の逼迫を少しでも減らしたいという狙いも見て取れる。

 Smart TV BOXにはWi-Fiアクセスポイント機能が内蔵されており、ISPであるケーブルテレビ会社の回線を、そのままWi−Fiに変換することができる。Wi-Fi Home SPOTを実質無料で配布しているKDDIからは「自宅ではなるべくWi-Fiを使ってほしい」という、願いをくみ取ることは容易である。

 しかし、コンピュータに明るくない人たちに対して、Wi-Fiの利用を進めることは難しい、しかしセットトップボックスという形で普及していけば、Wi-Fiの利用はさらに多くなるかもしれない。なぜなら、テレビという大画面は貧弱なUIを捨て去り、よりWi-Fiの設定をわかりやすく表示できるディスプレイにもなるからである。

 また、ケーブルテレビ各社からすれば、既存のコンテンツにプラスアルファの楽しみを加えることもできる。

 

後はどれだけの数字を出すことができるか

 日本経済新聞の報道では、初期にSmart TV BOXを提供するのは、KDDI子会社であるジャパンケーブルネットと出資を行う、ケーブルテレビ最王手ジュピターテレコム(JCOM)だ。

 今後、傘下に持つケーブルテレビ会社をどれだけ懐柔できるかがSmart TV BOXの普及に関わる大きなポイントになるだろう。

 現状ではKDDI系列であるにもかかわらず、auスマートバリューが提供されていないケーブルテレビ会社も多く存在し、セットトップボックスという「ケーブルテレビの根幹」を握ることを、どれだけの会社に許してもらえるかにかかってくるだろう。

 

 au BOXのような悲惨な末路は見えていないが、Smart TV BOXの可能性は未だに未知数な部分が大きい、筆者も自宅の回線がKDDI系列のケーブルテレビなため、今後の情報に引き続き目を向けていきたいと思う。

ソース:KDDIがスマートTV スマホの映像、大画面で  :日本経済新聞
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経由:KDDI、CATV会社と共同で「スマートテレビ」に参入、専用端末で”ケーブルテレビ+Android”の環境を提供 | ゼロから始めるスマートフォン