君の作ったクールなアプリは「新しいiPhone」でもクールにうごくかな?

 Developer!Developer!Developer!Developer!Developer!Developer!
(Steve Ballmer—-Microsoft CEO)

 これは非常に有名なフレーズだ。さて、クールなiPhoneアプリのDeveloper・・・・・・つまり、開発者のみんな心の準備はできているだろうか? 何にかって? iPhoneの画面比率が変わることにだよ。

アスペクト比は現行の4:3から16:9に変更される見通し

iPhone 4Sと比較 正面

 もはや、新しいiPhoneで画面の比率(アスペクト比)が変更されるのは、当然の流れとなっている。さすがに、この情報がでっち上げだったとしたら、私は驚きのあまり泡を吹いて倒れてしまうかもしれない。それくらいと言っていいほどの確定事項となっている。

 先日、MacRumorsが画面のアスペクト比が変更された時のシミュレート動画を制作した。

 アスペクト比4:3をターゲットにして作られたアプリが16:9で動作している画面は非常にクールじゃない。格好が悪い。アプリケーションの上下に表示される黒帯はさすがに考えたくないものだ。おそらく、アップル自身も何らかの措置をとるだろうが(黒帯は最悪の選択だ)これについては後述する。

 

 Appleは君をあっさりと切り捨てる

Apple Power PC CPU(実際の写真)

 君はPower PCというものを知っているだろうか。AppleとIBMとMOTOROLAの三社で制作していた、CPUアーキテクチャの名前だ。Power MacとかPower Bookとかは、Power PCのPowerから来ている。

 しかし、今の多くのMacユーザは、インテルアーキテクチャで動作するMacを使っている。今市場に出回っているMacのほとんどはインテルアークテクチャのものしかない。

 CPUアーキテクチャの変更はアプリケーションの互換性にも直結する。AppleはPowerPCを捨て去り、インテルアーキテクチャのCPUを採用すると同時にRosettaを生み出したそれはPower PCアーキテクチャでもインテルアーキテクチャでも、両方の環境でアプリケーションを動作させるためのフレームワークのようなものだ。

 そのRosettaもMac OS X Lionと同時に捨てられた・・・・・。2005年4月29日にリリースされたTigerで実装され、2009年のSnow Leopandで任意化。2011年7月20日LionでRosetta消え失せた約3900日で役14年間の仲間だったPowerPCのソフトウェア資産はそのときをもって死んだわけだ。

 誤解しないでほしいのは、私は別にAppleの方針を嫌っているわけではない。だからこそ、革新的なアイデアが生まれ、興味の引かれる製品が作られているのだと信じている。私もMacBookProを愛用しているし、Mac OS Xもそれからアルミニウムで削り出されたボディも美しく、大変気に入っているということだけは明記させてほしい。

モバイル市場はパソコンの市場よりも変革が早い

 
画像引用元:The Rise of Mobile Infographic – Trinity Digital Marketing 

 今までの約5年間、Appleは画面のアスペクト比を維持し続けてきた。変わるのだ。それは何を意味するのだろうか。当然ながらRosettaのようなものは用意されるだろう。しかし成長の著しいモバイル市場ではPC向けのRosettaよりも短命になるだろう。

 いや、Rosettaのようなものは必要ないのかもしれない。たとえば、通常のアプリケーションは、そのまま綺麗に縦に引き延ばしてくれる魔法のようなツールが用意されるかもしれない。

 Appleはうかうかしていられないのだ。iPhoneが独走する時代は終わった。Androidは4.x系列になってから、十分に実用的なものとなった。Appleが王者の座を守り続けるには、犠牲も必要となる。

 筆者はいずれ、アスペクト比が16:9(あるいは16:10かもしれないが)に対応していないアプリケーションはアップルによってストアから消し去られるのはないかと考えている

 消し去るのはいささか暴力的な対処かもしれない。消し去らなくてもいい、たとえば魅力的に動かなくなるとか・・・・・・。本当に黒帯が常時表示されて、開発者がクールだと思って制作したものを最高に台無しにするとか。そんなもの、クールなアプリを作りたいと思う人間なら、新しい画面比率に対応させたくなるだろう。

 なぜかって?クールじゃないからだ。 

 iPhoneが好評を博しているのは、外見だけじゃない、その洗練されたUIとそこから得られるUX(ユーザ体験)が人気の理由となっているのだ。中途半端な状態で提供されるアプリケーションにUXなんてものはないのではいだろうか?

 さあ、開発者のみんな!! 今見るべき画面の先は、Let’s noteでもない、ThinkPadでもない、それまたLaViE Zでもない。そうMacだ! Macを起動させ \ッバーン/ の音に苛立った後、アプリに使った関連ファイルの所在を確認して準備できるうちに準備をするんだ!!

 逆に、これは大きな逆転のチャンスだ。大手のアプリケーション開発者が新しい画面比率の対応に戸惑っているうちに、颯爽と現れて、君のクールなアプリを世の中に公表しよう。それだけで、君のアプリは世間に広まるし、もっとうまくいけば、君は市場のイニシアチブ(主導権)を握ることができるかもしれない。