auメール障害、前代未聞の3日目に突入。 原因はメンテ中の「人為的ミス」と、販売数に見合わない脆弱なインフラか

 KDDIは、iPhone, iPad, iPad miniにおいてメール送受信、カレンダー、連絡先、リマインダーといった機能が正常に利用できない通信障害について、現在(4月18日 12時)も状況は継続中であると発表しました。昨日のKDDIの復旧発表後にお伝えしたとおり、やはり問題は解消されていません。ついにメールに問題が起きてから3日目に突入したことになります。

 4月16日午前8時8分から発生している障害について、KDDIは「復旧報」「完報」を何度も発表しているものの、発表後も実は全く改善されていないといった状況が繰り返されています。

 現在、KDDIは復旧作業を順次行っていると発表しており、設定変更やプロファイルの削除を行わず、ただひたすら待つことしか、ユーザーには為す術はありません。

 さらにKDDIの公表している症状以外にも、フィルターが効かずに迷惑メールが大量に届くといったものや、電話帳のデータが消えるといった深刻なものまで報告されています。

 実際には復旧していないにもかかわらず、復旧したと発表する姿勢のみならず、3日目に突入した今でさえ、原因は調査中とされ、公表していないことは、ユーザーを苛立たせるばかりです。

 こうした前代未聞の長時間にわたる通信障害について、ジャーナリストの石川温氏は、日本経済新聞でその原因を解説しています。

 まず、急激に販売台数を伸ばしているiPhone、iPad向けのメールシステムが脆弱であるということです。KDDIはiPhone4Sを取り扱い始めてから、急ピッチでメールシステムを構築したことから、インフラが販売数に追いついていないという理由です。

 さらにそうした見通しの甘さだけではなく、KDDIの「人為的ミス」が、通信障害を引き起こした可能性も指摘されています。

 KDDIでは、障害の前日の夜23時より、iPhone、iPad向けのメール設定などについて、ちょうどメンテナンスを実施していたからです。つまり今回の障害は、単なる設備の故障などではなく、メンテナンス中に発生したミスに端を発していると考えられます。調査中とされている原因は、こうしたものが真相でしょう。

 繋がらないなら繋がらないと発表してくれればまだいいものを、復旧したという報を何度も打っているにもかかわらず、実際には繋がらない、という状況の方が、ユーザーはよりストレスを感じるのではないでしょうか。LTEエリアの問題にしても、狭いエリアなら狭いエリアなりに、それを知った上で購入できていたのであれば、ユーザーはLTEに繋がらないことを、価格の安さや電池消費の少なさのトレードオフであると納得することもできたのではないでしょうか。

 KDDIの通信事業者としての信用が大きく問われている時期だと思います。KDDIは、年末年始にも4回連続で通信障害を起こしています。今後の早急な事態回復と、誠実な対応を望みたいです。

情報元:日本経済新聞, KDDI

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【それ以前の最近の障害】

 

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