投資ファンドポラリス傘下富士通コネクテッドテクノロジーズ(FCNT)は、ドコモ向けの5Gスマートフォン「arrows 5G F-51A」の詳細を公式サイト上で公開しました。発売日は2020年夏。6月下旬以降予定。
インカメラはパンチホール。左右は湾曲エッジ。生体認証は超音波式画面内。カメラは三眼構成。Adobe Photoshop Expressモードにより、カメラ撮影時にPhotoshopの自動補正技術をかけることが可能とのこと。前面はGalaxyを始め中国メーカーの各社フラッグシップモデル風、背面はMate 20 Proのような形状のカメラ突起で、比較的今風のデザインとなっています。
筐体の薄さは7.8mmながら、Snapdragon 865を搭載。Sub6/ミリ波の5Gに対応し、下り速度は3.4Gbps、上り速度は182Mbps。夏以降のアップデートでミリ波の下り4.1Gbps対応とのこと。
ゲームアプリ起動を高速化するFASTフィンガーランチャーとFAST Appドライブや、熱拡散構造(ベイパーチャンバー)も備えます。今回、モバイルFPSのプロeスポーツチーム「REJECT」のスポンサーに加わるとのこと。
Made in Japanの記述から、組立作業を兵庫県の工場で行っているものと推察されます。スペックは以下の通り。イヤホンジャック非搭載。防水防塵に対応、MIL規格には非対応。ハンドソープで洗浄は可能。
OS | Android 10 |
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CPU | Snapdragon 865 オクタコア |
メモリ | 8GB DDR5 |
容量 | 128GB, microSD |
画面 | 6.7型 QHD+ 有機EL |
カメラ | 4800万画素 1630万画素超広角 800万画素望遠 |
インカメラ | 3200万画素 |
電池 | 4070 mAh |
寸法 | 164×76×7.8mm, 180g |
その他 | 5G Sub6/ミリ波, IPX5/8, IP6X, FeliCa, 802.11 a/b/g/n/ac/ax 2.4GHz/5GHz Bluetooth 5.1, Dolby Atmos |
カラーバリエーションはネイビーブラック、チタニウムシルバーの2色。
しばらく本格的なエリア拡大は見込めない見通しから各社が製品バランスを重視して現段階では切り捨てがちな5Gミリ波にあえて対応した点や、研究を重ねた大手メーカー各社に弱小メーカーが太刀打ちできない点であるカメラについては、Adobe Photoshop Express提携でカバーするといった、独自の工夫が光るarrows 5G F-51A。5GやゲーミングといったSHARPやソニー、中国メーカーが既に取り入れている昨今のバズワードもしっかり取り入れてきています。ドコモ側からの開発費用補助も大きそうな充実仕様ですね。
各社SDM865搭載の5G機は放熱機構をしっかり備えていますので、5G通信時の発熱とパフォーマンス維持は大丈夫なのかといった点は気がかりですが、久々のハイエンドarrowsだけに気になる一台です。
2020年3月18日追記:3月15日時点に公開されていたメーカーページ内では世界最薄との表記がありましたが、現時点では該当表記が無くなっています。このため、該当部分の記事内文章を削除しました。