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謎のAI「Union Alpha」登場。Fable・Astraに迫るスコアで無料

 開発元を明かさないAIモデル「Union Alpha」(ステルスモデル)が9月16日に登場しました。OpenCodeが公開したベンチマーク比較図では、Claude Fable 5.1やGPT-6 Astraの一部設定に近いスコアを、より低い想定コストで実現し得ることを示しています。9月17日時点ではOpenRouterとOpenCode Zenで無料提供されています。

 OpenCodeは9月16日の公式投稿で「今後1週間無料」と案内。OpenRouterのモデルページでも入出力料金が無料で、終了日時は不明。

 比較に使われた「Terminal-Bench 4.0」は、ターミナル上でソフトウェア開発やシステム運用などの複雑な作業をこなす能力を測るベンチマークです。OpenCodeは、ベンチマーク結果を尋ねた利用者への返信で、スコアと1タスクあたりの平均コストを並べた図を公開しました。

 概算では、Union Alphaのスコアは約51%です。Claude Fable 5.1の「high with fallback」設定(約52%)やGPT-6 Astraの「high」設定(約54%)に近い位置につけています。一方でAstraの「xhigh」設定は約60%に達しており、あらゆる設定で同じ成績というわけではありません。

OpenCodeが公開したUnion AlphaのTerminal-Bench 4.0スコアと平均コストの比較図

OpenCodeが公開した比較図。Union Alphaのコストは想定料金に基づく値

 コストの差も目を引きます。同じ図でUnion Alphaは1タスクあたり2ドル(約310円)未満、Astraのhigh設定は約4ドル(約620円)、Fable 5.1のhigh with fallback設定は約12ドル(約1870円)の位置です。

 ただし、Union Alphaには想定料金を意味する「anticipated pricing」と注記されています。この値はベンチマーク上の平均コストであり、現在の利用料金や無料期間終了後の正式な料金を示すものではありません。

 OpenRouterによると、Union Alphaはテキストと画像を入力し、テキストを出力するモデルです。一度に扱える文脈の長さは26万2144トークン、最大出力は13万1072トークン。外部の機能を呼び出すツール利用にも対応し、研究やコーディング、複数の手順を進める作業向けと説明されています。

 開発や運営を担うのは、プレビュー期間中の匿名提供を選んだ第三者です。OpenRouterはリクエストを中継する立場で、モデルの開発元や所有者ではないと明記しています。

 OpenCodeの公式文書はUnion Alphaについて、提供者がデータを保持せず、学習にも使わないと説明しています。一方、OpenRouterのモデルページには、学習には使わないものの、提供者が入出力を保持する可能性があると記されています。

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