AirPods(第3世代) レビュー。インナーイヤー型完全無線イヤホンの最適解!

掲載日時: 2021/11/08(月) 17:01

 10月26日に発売されたAirPods(第3世代)を一週間ほどガッツリ使ってみたのでレビューしていきます。以下AirPods 3と略します。

外観

 充電ケースはAirPods Proのように横長になりました。持ちにくいとは感じませんが、手のフィット感でいうとAirPods(第二世代)のケースのような縦長のほうが良いです。

 ケース込みで47g程度しかないので、全く重くありません。Yシャツの胸ポケットにサクッと入れておいても違和感ナシ。

 筆者が愛用している完全無線イヤホン、Nothing ear (1) と比べると、AirPods 3がいかに小さいかがわかります。

右 : Nothing ear(1)

 底面にはLightning端子。筆者の充電環境はType-Cで統一しているので、Lightning端子なのは本当に残念です。ただ、Qiに対応しているため、デスク脇にある無線充電器に置くだけで充電できますから、まだ許容範囲内。

 御開帳。見た目は完全に「イヤーピース無し版AirPods Pro」と言ったたところでしょうか。

 AirPods3はインナーイヤー型のイヤホンです。AirPods Proに見た目は似ていますが、イヤーピースはありません。AirPods2と比べると、長く伸びた白い軸部分が短くなっています。

 AirPods 3は本体、そして充電ケースもIPX4相当の耐汗耐水性能を有しています。小雨や汗にも強いので、ランニングなどの軽い運動にもバッチリです。AirPods 2では対応していませんでしたから、この変更点は嬉しいですね。

低音強化、音の広がりをしっかり感じる

 AirPodsって、「フラットな音で癖がなくて聴きやすい」ってイメージだったのですが、AirPods 3はダイナミックドライバと、カスタムアンプのおかげで低音が強調されており、厚みを感じます。また、インナーイヤー型というだけあって高音の伸びはしっかりあります。

 音場もかなり広く、今までのAirPodsと比べるとかなり進化を感じました。「どうせAirPods Proの方が良いんだろうなぁ」って思っていましたが、音の広がりやダイナミックさで言うと、AirPods 3の方が強いかなと。

空間オーディオ対応

 全方位から音に包み込まれるかのような感覚が味わえる「空間オーディオ」ですが、AirPods 2では対応していませんでした。AirPods 3ではしっかり対応しているので試聴。

 普段はGalaxy Z Fold3 5GとNothing ear (1)の組み合わせで、空間オーディオは使ったことがなかったのですが、初めて聴いた時、思わず笑みがこぼれてしまいました。

 筆者はYOASOBIをよく聴くのですが、目を閉じて聴いてると目の前でボーカルのikuraさんが歌っているかのよう。これ、大きな画面でLIVE映像とか見たらたまりませんね。色々なシーンで活躍しそうです。

 とにかく臨場感や明瞭感がものすごいので、対応する機器を持っている方は是非体験してみてほしいです。

インナーイヤー型の開放感は素晴らしい

 AirPods Proと違いイヤーチップのないインナーイヤー型を採用しているため、長時間装着しても耳への負担は少ないです。室内で作業している時は装着しっぱなしなのですが、4時間くらいであれば特に違和感なく使えますね。フィット感も良好で、歩いたり、少し走ったくらいでは全く位置がズレません。

 ただ、インナーイヤー型なので遮音性は全く無く、外出先で使うのは微妙。その場合はノイズキャンセリング機能がある無線イヤホンを使いたいところです。圧迫感の少ないインナーイヤー型は魅力なので、室内専用機など、ある程度用途の絞った使い方が良いかもしれません。

バッテリー持ち

 バッテリー持ちですが、Apple公式サイトでは本体のみで6時間、ケース込みで30時間と明記されています。空間オーディオ有効時は5時間。

 前モデルと比べると、本体のみだと1時間、ケース込みであれば6時間程度バッテリー持ちが改善。毎日数時間の使用でしたが、3日目でようやく充電した感じです。イヤホン単体での使用時間も十分すぎますから、筆者の使い方ではバッテリーの心配は全く無いです。

 充電ケースは5分間の充電で約1時間の再生が可能とのことなので、出先でサクッと充電すれば良さそうですね。

操作

 操作方法はAirPods Proと同じく、スティック部分側面にある感圧センサーのつまみ方式に変わりました。

 操作は完全固定なので、いじったりできません。音量調節がイヤホン側からできないのは時折不便に感じます。Nothing ear(1)だと、軸部分をスワイプすることで音量調節ができるので、AirPods 3にもそういった機能をつけて欲しいところです。

デバイス切り替えが超便利

 Appleデバイスを一度ペアリングをしておけば、次からは音を鳴らしたデバイス側の音をAIrPods 3から聴けるという、デバイス切り替え機能があります。

 筆者の場合は、MacBook AirとiPhone 12 miniの2機種でペアリングをしています。AirPods3を装着しっぱなしの状態であれば、いちいち設定を切り替えることなく、シームレスに利用できるんです。

 MacBook Airで作業中にBGMを聴き、軽く外出しようと思ったらiPhone 12 miniを持って出ていく…。デバイスからBluetoothの設定を変更する必要がないので、結構重宝しています。Appleデバイスで統一するとこんな恩恵があるんだなって思いました。

遅延も抑えられている

 AirPods 3では音ズレはあまり感じません。動画試聴やゲームをプレイしていても違和感なく使えますね。音ゲーガチ勢は無線イヤホンでプレイしないと思いますが、そうでない方であれば十分プレイできると思います。

総評

 AirPods 3、ノイズキャンセリングが無いので移動中は使いませんが、室内での作業中や空間オーディオ機能を使いたいときに重宝しています。普段カナル型のイヤホンを使用しているので、長時間使用もOKなインナーイヤー型の開放感はやみつきになりますね。

 AirPods Proとの価格差が約6800円程度なので、少々割高感を感じますが、カナル型が合わなく、機能性と音質を両立したインナーイヤー型を探している方であれば刺さるイヤホンなのかなと思います。Apple公式サイトでは在庫が潤沢にあるみたいなので、興味あればぜひチェックしてみて下さい。

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