ずっと気持ちよく付けていられる一台!
HUAWEIの完全無線イヤホン「HUAWEI FreeClip」。開放型のイヤホンで、イヤーカフ型の形状を採用という非常に興味そそられる製品です。
実際に購入ししばらく使ってみたのでレビューをお届けします。
HUAWEI FreeClipの特徴
HUAWEI FreeClipの特徴は以下のとおりです。
- 開放型の完全無線イヤホン
- 耳を塞がずに使える
- 左右関係なく装着できる
- 重量わずか5.6g
- イヤホンのみで8時間、充電ケース込みで最大36時間の音楽再生
- マルチポイント対応(2台まで)
- 2万7千800円(税込)
HUAWEI FreeClipの外観
付属品は以下のとおりです。説明書が付属していないのは少し驚きです。各自ネット上で調べて、ということでしょう。
- 保証書、安全上の注意について
- USB Type-Cケーブル
こちらがHUAWEI FreeClip充電ケース。一般的な完全無線イヤホンと同じくらいのサイズ感で、ポケットに入れても圧迫しません。ケース正面にはLEDインジケータ、正面から見て右側面にペアリングボタンがあります。
耳にかける系の完全無線イヤホンだと、そこそこの確率でワイヤレス充電不可なことがありますが、HUAWEI FreeClipはきちんと対応しています。
蓋を開けるとHUAWEI FreeClipの姿が。今回はパープルを選んでみました。ブラックでも良かったのですが、パープルの方がよりエレガントさが出る気がしたのでチョイス。HUAWEI FreeClipはイヤーカフ型で、なんと装着する際は左右どちらでも問題ありません。「右はこっちか」という確認をしなくて良いので、地味に良いポイントです。
HUAWEI FreeClip本体です。スピーカーの「アコースティックボール」、ループ部分の「C-bridge(C-ブリッジ)」、耳の裏側に来る「コンフォートビーンズ」で構成されています。C-ブリッジはニッケルチタン形状記憶合金が使われており、ある程度ぐにゃぐにゃと曲げることが可能。曲げられる範囲が広いので、ほとんどの耳の形にフィットすると思います。
HUAWEI FreeClipの音質
約10.8mmのデュアルマグネットダイナミックドライバーを採用しているHUAWEI FreeClip。コンパクトなボディながら音質は申し分ないです。
オープンイヤー型なので、伸びの良い高音が特徴。解像感は悪くなく、聴いていて非常に気持ちが良いです。他のカフ型イヤホンを試したことがあるのですが、それらと比べても高音域の表現はHUAWEI FreeClipが上です。
低音域は少々物足りない印象。迫力や厚みはまずまずですが、もう少しパンチが効いていれば評価はもっと上がっていました。安価な中華イヤホンでよくあるスカスカの低音ではないので、そこは安心してください。
HUAWEI FreeClipはアコースティックボールから音を出すスタイルで、耳元でスピーカーが鳴っている感覚です。音質に特化したイヤホンと比べると当たり前に音質は劣るので、過度な期待はしない方が良いと思います。
装着感
筆者は、装着感の高さに魅力を感じ使い続けることを決めました。使用感は以下のとおり。
- 装着大丈夫?ポロリしない?と思っていたが、C-ブリッジの挟み具合がちょうど良くてランニングでも落ちない
- 使い初めの頃は多少違和感があったが、数日もすれば消滅。たまに付けていることを忘れるくらい
- メガネのつるに干渉しないので、併用OK
- 蒸れない
- 装着したまま服を脱ぐと90%の確率で耳から外れる。引っ張られる力には弱い印象
正直に言えば、自分の中で革命が起きた気がします。HUAWEI FreeClipを使う前はカナル型の完全無線イヤホンを使っていましたが、2〜3時間で限界が来ます。HUAWEI FreeClipであればその倍以上は持ちました。耳にかけるタイプだとメガネと干渉しますが、HUAWEI FreeClipだとそんなことはありません。
HUAWEI FreeClipは左右どちらでも使えると書きましたが、イヤホン側で自動で左/右の音を振り分けてくれるので、とても便利です。ケースに収めたり、取り出す際も左右気にしなくて良いので、スムーズに出し入れできます。
音漏れ
所詮、耳の脇で音を鳴らしているだけなので音漏れはあります。BGMを流す程度の音量であればほとんどわからないですが、体感50%を超えると徐々に漏れ出してきます。エレベーターで乗り合わせたら「何かシャカシャカ聴こえるかも?」という感じ。
音楽をじっくり聴こうとすると必然と音量が上がるので、そういう場合は多少漏れると思います。HUAWEI FreeClipは逆音波を出すことで外部に出る音を打ち消す機能があるので、他の類似製品と比べて漏れにくくなっているみたいです。
操作
HUAWEI FreeClipにはタッチセンサーが備わっていますが、なんとどこを触っても反応するんです。コンフォートビーンズやアコースティックボールを触っても反応するので、驚きました。
「誤操作しやすいか?」と思いましたが、反応速度が微妙に良くなく、気持ち長めに触れないと反応しません。毎日使っていますが、特に不満はなく、反応速度のラグが逆にプラスに働いている印象です。
一つ気になるのが「音量調整ができない」こと。
本体からだと調整が一切できないのでスマホ側で行う必要があります。専用アプリ「HUAWEI AI Life」よりカスタマイズができますが、音量調整は無理なようです。
マルチ接続に対応
HUAWEI FreeClipは「マルチ接続」に対応しており、HUAWEI FreeClipと2台までのデバイスを同時に接続することができます。
異なるデバイス間で利用する場合、マルチ接続に対応していないイヤホンだとその都度ペアリングが必要ですが、HUAWEI FreeClipならシームレスに聴くことが可能。
動作は問題ありません。WindowsPCとスマホの2台で接続しましたが、デバイスを切り替えるとイヤホン側も自動で音声が切り替わりました。
総評
一般的な開放型イヤホンや、耳にかけるタイプも試しましたが、HUAWEI FreeClipが一番しっくりきました。耳に挟むだけなので、違和感や圧迫感は少ないですし、わずか5.6gという圧倒的な軽さも相まって装着感が素晴らしいです。
Webミーティングや散歩、ジムでBGMを流したり、いろいろなシーンで活躍してくれます。バッテリーもよく持つので、長時間の使用も問題ありません。操作のカスタマイズ性に乏しいのが玉に瑕ですが、逆に言えばそれくらいしか欠点はないと思うので素晴らしいデバイスだと思います。