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Shokz OpenDots ONEレビュー。HUAWEI FreeClipから乗り換えた理由とは

 最近リモートで仕事をする機会がかなり増えた筆者。今まではHUAWEI FreeClipというイヤーカフ型完全無線イヤホンを使っていたのですが、どうも締め付けが痛く、3時間くらいで辛くなってきました。

 そんなある日、偶然立ち寄った家電量販店で「Shokz OpenDots ONE」を見かけました。評判が良いのはなんとなく知っていましたが、装着してみると驚愕。フィット感の良さに感動しそのまま購入して乗り換えてしまいました。それ以来、一日たりとも手放せない愛機です。

 そんなわけで本記事ではShokz OpenDots ONEのレビューをお届けします。ついでにHUAWEI FreeClipとも比較。テレワークのお供を探している人はぜひ参考にしてください。

外観

 まずは付属品から。イヤホン本体と充電ケースに加えて、充電用のUSB Type-Cケーブルと、各種説明書が入っていました。

 こちらがOpenDots ONEの充電ケース。FreeClipと同じくらいコンパクトで、ポケットにするっと入るサイズ感が良いですね。上部がメタリック、下部がマットなツートンカラーになっていて、安っぽさのないシックなデザインです。

 ケースを開けるとOpenDots ONE本体とご対面。筆者は今回、どんな服装にも合わせやすそうなブラックを選びましたが、より軽やかなグレーも用意されています。そして、これもFreeClipと同じで、左右の区別なく装着できるのが便利。ケースから取り出して、何も考えずにさっと耳に着けられる。この手軽さは、一度味わうとクセになりますね。

 イヤホン本体の作りは、FreeClipが彫刻のような一体感のあるデザインなのに対して、OpenDots ONEはスピーカー部とバッテリー部が柔軟な素材で繋がれた、機能的なデザインです。チタン合金や柔らかいシリコンといった、使われている素材の良さがストレートに伝わってくる感じ。派手さはないけれど、長く使えそうな信頼感がありますね。

左がFreeClip、右がOpenDots ONE

音質

 イヤーカフ型というと、どうしても「音質は二の次」というイメージがあったんですが、Shokz OpenDots ONEのサウンドは、その考えが変わるクオリティでした。

 まず、オープンイヤーなのに音の土台がしっかりしていることに驚かされます。独自のデュアルドライバーと「Bassphere」技術のおかげで、低音がスカスカにならず、音楽の迫力をきちんと感じられます。ただ分厚いだけでなく、輪郭がハッキリしているのも聴きやすいポイント。

 そして、このイヤホンの真価は、Shokz初搭載の「Dolby Audio」にあると感じました。これをONにすると、音の空間がグッと広がり、まるで自分の周りにスピーカーが配置されているような、没入感のあるサウンドに変わります。これは本当に優秀で、特に映画やライブ映像を観るのが好きな方には、たまらない機能ではないでしょうか。

 じゃあFreeClipはどうなの?って話ですが、こちらも負けず劣らず高音質。OpenDots ONEに比べると、少し中低域に厚みのあるパワフルな音作りで、これはこれで聴きごたえがあります。「ながら聴き」で使うには十分すぎるクオリティなのは間違いありません。

 ただ、音楽や映像への没入感という点で言えば、Dolby Audioを備えたOpenDots ONEに、筆者としては大きな魅力を感じました。

左がFreeClip、右がOpenDots ONE

装着感

 筆者がHUAWEI Free Clipから乗り換えた最大の理由。それが装着感です。

 片耳約6.5gと非常に軽く、柔軟なチタン合金製の「JointArc」が、耳たぶに強く挟むというより、しなやかに沿うようにフィットします。圧迫感がほとんどないので、長時間着けていても本当に楽なんです。挟む力は強くないにもかかわらず、ほとんどズレないのも特筆すべき点。

 耳に挟んだ際に一切ずれず、自然な位置に収まるのが素晴らしく感動しました。文章だけじゃ伝わらない部分が多いので、ぜひとも試聴してほしいです。

 一方のHUAWEI FreeClipも悪くはありません。5.6gとOpenDots ONEより軽量で、こちらも着けていることを忘れるほどの軽やかさです。

音漏れ

 この類のイヤホンで一番気になる音漏れですが、結論から言うと、どちらも驚くほどよく抑えられています。

 Shokz OpenDots ONEは「DirectPitch」技術がかなり優秀で、実際に筆者がオフィスで使ってみても、隣の席を気にするようなことはありませんでした。スマートフォンの音量50〜60%程度なら、まず問題ないでしょう。さらにアプリの「プライベートモード」を使えば、図書館のような静かな場所でも安心して使えます。

 HUAWEI FreeClipも逆音波システムでしっかり対策されており、こちらも常識的な音量であれば、周囲に迷惑をかける心配はほとんどありません。

 両機種とも、音漏れを心配する必要はないでしょう。特にOpenDots ONEは専用モードも備えているので、音漏れ対策をより重視したい方にとっては、さらに心強い選択肢になると思います。

操作性について

 日々の使い勝手を考えると、操作性は無視できないポイント。

 Shokz OpenDots ONEは「タップ」と「つまむ」の2種類で操作できるのですが、カスタマイズできるのが長押し操作のみ。「音量調整」か「曲送り」のどちらかを諦めなければいけない、という少し残念な仕様です。

 対するHUAWEI FreeClipは、イヤホン全体がタッチエリアなので、どこを触っても反応してくれるのが見事。しかし、こちらは本体だけで音量調整ができません。

 つまり、イヤホン側での音量調整を優先するならOpenDots ONE曲送りを優先するならFreeClip、というトレードオフの関係になっています。ご自身の使い方を想像したときに、どちらの仕様がストレスなく使えるか、という視点で選ぶのが良さそうですね。

通話品質|テレワークに最適

 オンライン会議での使い勝手もチェックしてみました。結論から言えば、両機とも相手にはっきり声を届けられます。

 Shokz OpenDots ONEは、静かな室内での通話であれば、AIノイズリダクションのおかげで相手にクリアな音声を届けられます。オフィスで使用する際、周りの状況によっては大きな声を出しずらいシーンがあると思いますが、少々小さい声で会話しても難なく相手に伝わりました。

 HUAWEI FreeClipはOpenDots ONEに比べて、より自分の声が自然に、そしてわずかに聞き取りやすく相手に届く印象でした。

 静かな場所ならどちらも問題ありませんが、もし騒がしい場所で通話する機会が多いなら、FreeClipを選んだ方が後悔は少ないかもしれません。

接続性と遅延

 どちらのモデルも「マルチポイント接続」に対応しており、デバイスを2台まで接続できます。ながら聴きするイヤホンにとっては必須の機能ですね。シームレスに再生され、ストレス皆無です。

 一方で、音の遅延については、どちらも専用の低遅延モードがないため、リズムゲームなどタイミングがシビアな用途には不向きです。とはいえ、そういう方は無線は選ばないはずなので、購入対象から外れると思います。YouTubeや映画などの動画視聴であれば、筆者が試した限りでは、ほとんど気にならないレベルでした。

バッテリーと充電

 バッテリーに関しては正直、どちらを選んでも心配いらないレベルです。

 Shokz OpenDots ONEは単体で最大10時間/ケース込みで40時間。HUAWEI FreeClipは単体で最大8時間/ケース込みで36時間と、どちらも十分すぎるスタミナを持っています。

 急速充電に対応しているのも共通で、うっかり充電を忘れても、家を出る準備をしている間にさっと回復できます。特にワイヤレス充電に両対応してくれているのは、ケーブルを探す手間が省けて個人的に嬉しいポイントでした。

総評

 さんざん使い比べた結果、筆者のおすすめを挙げるなら「Shokz OpenDots ONE」ですね。毎日数時間装着する、日常使いのイヤホンとしてはフィット感が何よりも重要です。

 もちろん、HUAWEI FreeClipも素晴らしいイヤホンで、特に通話品質の高さは本当に見事です。オンライン会議が多い方なら、FreeClipを選ぶ価値は十分にあります。

 それでもOpenDots ONEに軍配を上げたくなった決め手は、筆者の耳との相性でした。FreeClipが「クリップ」としてしっかり耳をホールドする感覚なのに対して、OpenDots ONEは締め付け感が強すぎず、より自然に「ここがベストポジションだな」という位置にスッと収まってくれるんです。長時間着けていても、このストレスのない「ジャストフィット感」が個人的には一番の決め手になりました。

 そして、この装着感の良さがあるからこそ、持ち味であるDolby Audioの立体的なサウンドも最大限に活きてきますし、音漏れの少なさも相まって、安心して音楽に没入できます。

 イヤーカフ型イヤホンの完成形とも言える、非常にレベルの高い2機種の贅沢な悩みではありますが、もし装着感の自然さを少しでも重視するなら、OpenDots ONEを試してみてほしい。きっと、その軽やかさに驚くはずです。ぜひチェックしてみてください。

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