弊誌はアフィリエイト広告を利用しています。

REDMAGIC 9 Pro レビュー。理想のデザインと究極の性能をこの手に

 これを待ってた、真のフルフラットデザイン!

 RedMagic日本代理店より、ゲーミングスマートフォン「REDMAGIC 9 Pro」を提供していただいたのでレビューします。

化粧箱

急速充電器。RedMagic 9 Proは80W急速充電対応により、40分もあれば満充電完了している

 本機はSnapdragon 8 Gen 3を搭載したハイスペックなモデルです。実行メモリはしっかりLPDDR5X、ストレージもUFS 4.0で読み書き高速。ゲームをするならまさにこれです。後述の通り冷却ファン搭載。ベンチマークWild Life Unlimited Stress Testでは98%以上の維持率を見せてくれました。Solar Bay Stress Testも端末の発熱が著しいですが最高パフォーマンスを94%以上維持して完走できました。

  • AnTuTu 10.1.9:2162063
  • Geekbench 6 CPU Single:2234
  • Geekbench 6 CPU Multi:7047
  • Geekbench 6 GPU:14790
  • 3DMark Wild Life Unlimited Stress Test:Best loop 19538 , Lowest loop 19326 , Stability 98.9%
  • 3DMark Solar Bay: 8700
  • 3DMark Solar Bay Unlimited: 8643
  • 3DMark Solar Bay Stress Test: Best loop 8654 , Lowest loop 8159 , Stability 94.3%
  RedMagic 9 Pro
OS REDMAGIC OS 9.0 (Android 14)
SoC Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3
メモリ 12/16GB(LDDDR5X)
容量 256/512GB(UFS 4.0)
画面 6.8型 FHD+(2480×1116) 有機EL 120Hz駆動
ピーク輝度:1600nit
UDC Pro
カメラ 広角:5000万画素 1/1.57型 1.0μm
ISOCELL GN5 OIS
超広角:5000万画素 1/2.76型 0.64μm
ISOCELL JN1
インカメラ 1600万画素(UDC)
電池 6500mAh 急速充電(最大80W)
バスパワー対応
寸法 163.98×76.35×8.9mm, 229g
カラー ブラック
黒スケルトン、スケルトンホワイト
その他 画面内指紋認証
RGB冷却ファン
USB 3.2 Gen1
4Dリニアモーター
ステレオスピーカー
ショルダーキー
3.5mmイヤホンジャック

 背面にカメラ突起のない美しいデザインが特徴的です。

 角ばった見た目がかっこいいです。

 カメラの出っ張った既存機種がなんだかまぬけに見えてしまいます。

 カメラ突起がないことによって、ポケットに2台突っ込む時に便利!

 ……というのは流石にネタとして、机上に置いた時にガタつかないというのが最大の恩恵でしょうか。正面はインカメラ・ノッチの無いベゼルレス画面が印象的です。

 指紋認証は画面内。精度はやや不安定な時もありますが、インカメラ顔認証と併用が可能。

 画面下(UDC)カメラを採用しており、自撮りも可能。カメラ画質を犠牲にして、しっかり表示領域として機能します。正直全然わからないですね。ただし、輝度が低い場合にはインカメラが少し目立つことも。

 画面は120Hzで滑らか。ただし、標準設定の「リフレッシュレート自動」で高フレームレートになったり、ならなかったり不安定です。突然常時60fps決めうちになってしまうことがあります。手動で120Hzに変更しても、実際の画面描画は60fpsのまま固定されている、といった事象が頻発します。

 一旦ゲーミングモードを起動して、滑らかに描画したいアプリをゲームとして指定しておいて起動すると120fpsでの描画が行われます。普段から日常的に滑らかな画面描画で操作したい人にとってはこの制御がネックになります。

側面の赤いスライドスイッチでゲーミングモード起動

 そこで代理店経由でメーカーに問い合わせたところ、解決方法は開発者モード。「リフレッシュレートのロック」をオンにすることで、見事に常時120fps固定に!さすがタッチ応答は960Hz、瞬時タッチサンプリングレート2000Hzを謳うのもあってか、機敏に指に吸い付いてヌルサク動作。ブラウジングもXもめちゃくちゃ快適で気持ちが良いです。

 ただしリフレッシュレートロック時は、低輝度の際、インカメラに表示している内容によってはカメラが目立ちやすくなってしまう場合があるので注意してください。わざわざ開発者モード内に格納しているのは、このためみたいですね。詳しくはこちら

 ゲームは原神をフレームレート上限の60fpsで快適に遊べます。L/Rトリガーを画面上の仮想ボタンに割り当てられるので、操作もしやすいです。特にアンバーの弓矢などはトリガーが存在するおかげでAimと射撃がしやすく感じました。

ゲーム中。09ロゴやトリガーが光り、二眼カメラの下の排熱ファンが回転し冷却。ファンと10182mm2の大型VCにより長時間のゲーム利用も可能

 FPSでも真価を発揮。射撃をトリガーに割り当てられるのが最高です。CoDも120fps近く出て快適。

 なおPUBGのフレームレート設定を極限にした場合、画質設定がウルトラHDRだと40fps程度、HDだと60fps張り付き。画質をスムーズにして90fpsに設定すると、接戦でも上限近くのフレームレートを確保しており、接敵して画角と敵が激しく動くシチュエーションでも確実に敵を仕留めることができるでしょう。

 なお、本作は画質をHD設定にしても水の透過表現がほぼ不透過の貧困な表現になるなど、現代の3Dゲームとしては見るに耐えないのに、これよりも下に画質設定を下げないと90fpsにさえならないというのは最適化不足のまま放置されている印象を受けます。HD設定で120fps出ても特にバチは当たらないと思います。

 6500mAh電池と冷却ファンでゲームを長時間プレイできるのは美点ですが、重量実測値234gと重くなっているのはデメリットと言えそうです。

 Androidに実装されている画面の自動回転ボタン。通常のAndroidの場合、左下に画面の自動回転ボタンが出てきて便利なのですが、アプリによっては寝転がって操作する時などにメニューが被ってしまい、誤操作を頻発するので邪魔です。この機能は常時オフにするか、寝転がっている時だけオフにしたいという人も多いですが、なぜかオフにはできない仕様です。

 ところがRedMagicでは、この画面回転ボタンをオフにできます。サムスンのGalaxyにはこの機能がありますが、しっかり対応しているのは嬉しいです。

 スピーカーは解像感には不足があるものの極めて雄大な音量と壮大な音場を実現します。特に底部スピーカーは全般的に好印象で音圧も強いです。それと比べると多くのハイエンド端末がそうであるように、上部スピーカーはやや低音寄りで劣るバランスではあるものの、ハイエンド端末の範疇として実に十分。音楽鑑賞用としては若干曇った印象はあるものの、その圧倒的な音量音場はスマートフォンの音響の最上級であるiPhone 15 Pro Maxと比較しても抜きん出ており、ゲームは大迫力のプレイを堪能できます。

 ちなみに本機で優れているのはゲームだけではなく、21:9のシネスコ比率の映画を視聴した時の体験です。画面比率20:9なので、ほぼ画面いっぱいに広がります。

 横持ち時、幅いっぱいに動画が広がってくれるのは他でも似たようなものかもしれませんが、その際、ノッチやパンチ穴が邪魔になります。それがUDC搭載の本機では邪魔にならないというのが非常に大きなメリットです。全くわかりません。

 ただし前述の「低輝度時 且つ リフレッシュレートロック有効化時」には目立ちます。動画視聴時、特にHDR動画を再生する時は輝度を上げると思いますが、頭に入れて運用してあげたいところです。

 設定からディスプレイ設定の「拡張表示」をオンにすると、明るさ、彩度、コントラストが向上。画面表示の彩度が上がります。ややピンとこない機能かもしれませんが、主な恩恵としては、非HDR動画でもややHDRっぽい高級感が映像に付加されます。電池持ちには若干の影響がありますが、筆者は有効化して運用しています。本機で何かを作る際には、少しだけ派手な画面表示の味付けとなるので注意が必要かもしれませんが、純粋に表示やゲームをする人は、有効化するのも乙なものです。筆者は本機を「大画面で動画を楽しめるオーディオビジュアル機」として運用しているので、この機能を気に入って有効化しています。

 中輝度以上で楽しむ全画面での映像美とこの音響、大迫力でたまりません。筆者はメーカーとしてマスターモニターやテレビを手掛けているソニーのXperiaやシャープのAQUOSにオーディオビジュアル的要素を期待していますが、それらのポジションにおける選択肢として素晴らしいです。

 さて、カメラはこんな感じ。

 このぐらいの都市夜景ならオートモードで十分。

 夜景はこんな感じ。

 電源ボタン二度押しでのカメラ即時起動に非対応。前モデルではできた。極めて重大な機能。西側の多くの機種がこの機能に対応しており、ごく一部の中華端末が非対応のため日本では不評を買っています。iPhoneでさえもショートカットボタンでのカメラ起動が可能となった昨今、早急に電源ボタン二度押しによるカメラ即時起動を復活させるべきです。

 インカメラを画面と一体化させ、カメラ突起を無くすといった振り切ったデザイン、超高性能維持、ゲームの快適さ、本当に素晴らしいです。あまりにも素晴らしいので、カメラには物足りなさも感じますが、約11万円でここまで実現できているだけでも大満足です。

 なぜか不便になっているカメラ即時起動さえアップデートで改善してくれたら言うことなし。防水とおサイフが無いのに目を瞑れるのなら、今、最も推せるハイエンドスマホです。

すまほん!!を購読しませんか?

Twitterでも最新更新を配信・通知しています

フォローする 再度表示しない