こんなにデカくて、ほぼタブレット!
KTC Japanより、32インチのキャスター付きスマートモニター、「KTC MegPad (A32Q7Pro)」を提供していただいたのでレビューします。
KTCはゲーミングモニターを主に販売しているメーカー。Key To Combatの略称らしいです。しかし今回のKTC MegPadはゲーミング要素は完全に身を潜め、家族全員で使えるような可搬式のスマートモニターとなっています。
しかし単なるモニターと侮るなかれ、こいつはなんと32インチのタッチ対応4KモニターにAndroid 13を搭載し、またGoogle Playも搭載しているためアプリをユーザーが入れられるようになっているのです。まさに巨大なAndroidタブレットであり、非常に遊びがいがありますね。早速レビューしていきます。
Index
セットアップ
早速外箱から。さすがにデカい。こういった電化製品の外箱に花柄はなかなか珍しいように感じます。一方、「MegPad」とだけ記載があり、ブランド名の表記がないのは怪レい中華製品感があってゾクゾクしますね。
同梱されていたのはモニター本体にキャスターつきの台座、ポールと背面カバー、電源コードとアダプター。そして操作用のリモコンとマウスに、それらをおいて置けるスタンド。さらに取説兼保証書、クイックスタートガイド、謎にしっかりした作りのドライバーとネジといった感じです。
組み立て方法の案内は結構親切ではあるものの、日本語の意味が少し分かりづらいところがあるのがマイナスポイント。しかし公式が取り付け方法を解説する動画を出しているので、これを見ながらやっていくと直感的に組み立てられるでしょう。
クイックインストレーションガイド、チャームポイントである赤いアクセントと警告用のステッカーだけが色付けされています。
組み立て自体はいろんな点を確認したり、手戻りが発生してしまっていたりしたためにてこずってしまい、計20分前後ほどかかりました。
とはいえ組み立ての工程自体は結構シンプル。輸送用の発泡スチロールに溝を掘っておき、それに台座を入れることでポールを挿しやすくする工夫がなされており、結構考えられているなぁと感慨深かったです。
クイックスタートと公式の取り付け動画を参照すれば1人でも組み立ては余裕ですが、1点だけ注意点が。それはポールに巻かれている保護フィルムで、台座に取り付けてしまうと剥がすのが困難になるほか、無理やり剥がそうとしても台座に接する部分だけ残ってしまうということ。つけたままだとテカテカしていて不格好ですが、ガイドには説明がないため剥がすのを忘れてしまいます。結構タイムロスになるので注意です。
外観
ゲーミングブランドっぽい雰囲気は、良い意味でMegPadにはなく、家族誰もが親しめる雰囲気に仕上がっています。
本体はちょっとオシャレな家電といった風貌で、家庭のどこに置いても馴染みそう。赤のアクセントが良い感じに映えます。ただ、こうも白いと日光で黄ばんでいくのは少し怖いかもしれないです。
本体の外観をもう少し詳しくチェックしていきましょう。
剛性が必要なポールは金属製でしっかりした質感。一方ポールから横に伸びるシルバーのアーム部分はメタリック塗装で若干安っぽさを感じます。おそらく内部構造を保護したり見栄えを良くしたりするためのカバーなのでしょう。
背面もゴチャっとはしておらず最低限で、スピーカーの穴と独立した電源、音量ボタン、後はUSB・HDMIポートとアーム周辺の装飾に型番のシール程度。
デバイスのセットアップはAndroidタブレットと完全に同じいつものやつなのでスキップ。最後に専用リモコンの接続用ページが出てくる点以外は、素のAndroidといって差し支えないレベルです。AndroidTVではないのです。
プリインアプリはどのAndroid端末でも見かけるGoogleのアプリに加えて、Googleの「キッズスペース」と「Google TV」。
そしてミラーリングを担当する「キャスト」とHDMI入力を表示する「Signal Source」そして「System Upgrade」、わざわざ丁寧に「Video」アプリと「Writing Software」が入っているのみ。初期状態でCandy CrushとかPUBGとか入っていません。えらい。
なお、VideoアプリもWriting Softwareアプリも日本語化されておらず、また利用可能な項目も少ないのでわざわざ使う必要はなさそうです。
基本性能・動作感
結論からお伝えしますと、この製品を一言で表すなら「巨大なAndroidタブレット」です。スマートモニターだと思って期待すると痛い目を見ますが、クソデカタブレットだとすれば及第点。
まずは定番、AnTuTuベンチマークから。搭載SoCはRockChip RK3588で、AnTuTu v10.5.1での総合スコアは47万4580点。内訳はCPU 14万4052点、GPU 14万3029点、MEM 6万7193点、UX 12万306点となりました。道中のGPUテストはカクつきが酷く、やはりゲーム用途には厳しいことが分かります。
ただし、YouTube視聴やWebブラウジング程度であれば全くストレスを感じません。YouTubeにて4K60fps動画の再生もしっかり行えました。通信環境にもよるでしょうが、少なくともSoCの非力さで再生できないということにはならないはず。
しかし性能の低さより気になるのが、Androidの最適化不足です。画面が32インチもあるため、標準の表示サイズだと情報量が少なすぎて逆に見づらい。一番小さいサイズに設定してもまだ大きく、YouTubeのコメント欄を見るのにいちいちスクロールが必要です。開発者オプションで「最小幅」を設定し直すことで、ようやく良い感じのサイズになりました。

表示サイズを最も小さく設定した場合

開発者オプションから「最小幅」の設定を大きくした場合
発熱はそれほど気になりません。おそらくデカすぎる放熱面積と、バッテリーがスタンド部に格納されているおかげで、負荷をかけてもそれほど熱くならないようです。
なお、初期設定の通知音がやたらとデカく、しかもゲーミングっぽい音。YouTube通知が鳴ったときはマジでびっくりしました。モニターに通知音なんて要らないんですけどね……。
操作性・リモコン周り
付属のリモコンは、右上のカーソルっぽいボタンを押すことでモードが切り替わります。テレビのリモコンといえばコレ!というキーパッドで操作するモードから、Wiiっぽいリモコンの傾きでカーソルを操作するモードに変わります。
あくまでも傾きセンサーであり赤外線ではないので、Wiiほど直感的に操作することはできませんが、離れた場所にデバイスを置いている際はなかなか便利ではあります。
ただ、YouTubeでさえもこれで操作しようとすると結構繊細な操作を要求されるシチュエーションが出てきます。YouTubeなどのコンテンツで下にスクロールする場合を考えると、タッチ操作ならスワイプするだけ。一方でこのリモコンではボタンを押しながら傾けて離し、そしてまたボタンを押して傾け…とする必要があり、結構億劫です。それこそWiiのブラウザとかこんな感じでしたが、やはりセンサーの関係上こちらのほうが操作が難しいです。
そして最大の問題は、リモコンの十字キーですべての操作を完結できないこと。便宜上先ほどご紹介した傾きで操作できるモードを「カーソルモード」、そうでない方を「リモコンモード」と呼称しますが、リモコンモードではほとんどのアプリは操作できません。
本来なら十字キーを使ってどんなアプリもテレビライクに操作できるのが理想ですが、リモコンモードの上下キーの操作はそれぞれ上下のスクロールであり、左右ボタンは利用できません。また「どこにフォーカスしているか」「いま決定押したらどうなるか」なども分からないため、テレビのような操作はまるで行えません。
結局、頑張ってカーソルモードで操作するか、元も子もありませんが近づいてタッチ操作するぐらいしか道がなくなってしまいます。ここはユーザーからの入力方法がリモコンほぼ一択なテレビOSの強いところですね。
なおタッチ操作の反応は良好で、10点マルチタッチも正常に機能。誤反応も試用している間は一切発生しませんでした。
コンテンツ視聴
32インチの4K表示はかなり迫力あり。タブレットに立派なモニター、それを支えるバッテリーのことを考えれば、文字の鮮明さ、色の再現性ともに十分なレベル。ただし、ここでも「巨大なAndroidタブレット」としての限界が見えてきます。
キャスト時に全画面表示が行えない
まず、MegPadはHDMI入力を備えるほか、AndroidやiPad、それにWindows端末からの映像のキャストを行うことができます。これらはそれぞれ「Signal Source」と「キャスト」というAndroid内の特定のアプリを起動する形となります。
しかし「キャスト」アプリの出来が問題で、常に画面下部のナビゲーションバーが表示されてしまうのです。これにより、本来は画面いっぱいに大きく表示される16:9のコンテンツが、ナビゲーションバー分だけ小さく表示されてしまうのです。いろいろ試してみましたが、うまく行きませんでした。
ただしHDMI入力を投影するSignal Sourceアプリや、この端末にインストールされた各種動画配信サービスやYouTubeなどは、正しく全画面表示が行われます。
つまり「キャスト」アプリが不出来ということです。アプリの設定次第でどうとでも改善できるので、ぜひやってほしかったところです。
Samsung DeXを使いたかった
またAndroidであるという弊害は、それ以外の点にも及びます。それは、このMegPadが一般的なモニターと違う点はタッチ入力を備えているところ。これにより、スマートフォンとモニターを接続してPCライクに使う「Samsung DeX」をはじめとしたツールでタッチ入力が利用できるため、巨大タブレットとして利用することができる点を期待していました。
実際に試してみたところ、まず本体側に映像転送に対応したUSB(Type-C)ポートがないために、ワイヤレスでの転送を余儀なくされます。
一応、各種変換アダプタやドッキングハブを用い、HDMIポートに接続すれば解決はしますが、可搬性が損なわれるためおすすめはしません。
ワイヤレスでのDeXを試したい場合、純正のキャストアプリから比較的簡単に設定可能。無線での転送によって画質劣化が少し目立ちますが、依然としてタッチ操作が効くというのはメリット。普通のテレビじゃこうも行きませんからね。
しかし、常に顔をのぞかせている例のナビゲーションバーと、上から下にスワイプしたらやってくるMegPad側のステータスバーが邪魔をします。DeXのアプリを全画面表示にすると、最小化ボタンにアクセスするために上から下にスワイプが必要となります。しかしそうするとDeXより先にモニターのAndroid側のステータスバーが呼ばれてしまい、タップではアプリの全画面表示を終了できなくなる事態に。
これは画面の固定時でも解決しないため、マウス、もしくは母艦となる端末をトラックパッドとして操作できるようにするモードなどを利用する必要があります。
まあこんな変な使い方、想定していなかったとは思います。でも少なくとも、キャストするアプリ側の設定次第でどうとでもなる全画面表示の作りこみはちゃんとしてほしかったです。また欲を言うなら、タッチ操作に対応させたままUSB Type-Cでの映像転送にも対応してほしかったですね。
ある程度高スペックなGalaxyかMotorola端末などをつないでしまえば、タッチ操作もでき性能も高く、そして32インチとバカデカいAndroidタブレットが爆誕しますし、そうすればより遊べましたから。学マスやらウマ娘やらキャラクターのライブがあるゲーム、便利かつメチャクチャ迫力が出ると思ったのですが、惜しくもそういった使い方は出来なさそうです。
音響
デュアル6W×2構成のスピーカーを搭載。こういったタイプのモニターをあまり持っていないので何とも言えませんが、少なくとも音質に関して気になる点はありません。
ただ注意点が2つあります。1つ目は指向性。背面にスピーカーを載せている関係上、後ろ側から聞いたほうが音量が大きくなります。当然といえば当然ですが、移動させた場所によっては迷惑になるかも。その際は普通にBluetooth接続ができるので、ヘッドホンを使ってもよさそうです。
2つ目は、画面を90°回転させた際、ステレオ音源のLRチャンネルがそのまま物理的な位置に対応してしまうこと。つまり下側のスピーカーがL、上がRという具合に。聞こえ方としてはそこまで問題になりませんが、ちょっと気になるポイントです。
認証
映像視聴に欠かせないWidevine DRMについては、L1認証を取得。DRM Infoアプリでも確認できます。
またWidevineレベルによって視聴可能な画質が左右されないAmazon Prime Videoについても、少なくともAmazon Primeビデオアプリのベータ版ではHD再生ができることを確認できました。
実用性・移動性・電源管理
電源管理
バッテリー駆動時間は使用するアプリや輝度設定によって大きく左右されますが、概ね実用的なレベル。90W急速充電にも対応しています。
「じゃあすぐ充電終わるね!」……とはなりません。まず容量が9500mAhあり、その電圧は一般的なスマホの3倍程度である13.05Vとなっているため、Wh換算だと一般的なスマホの6倍強のエネルギー容量です。そりゃ時間がかかります。まあ仕方ありません。
しかし、問題となるのは電源管理。このデバイスには主電源と、Androidの電源ボタンに相当するボタンが別々に存在します。後者は単にスマホの電源ボタンを押すのと同じでスリープ状態に移行しますが、主電源を切ると電源供給が完全にシャットアウトされ、再度入れるとAndroidの起動フェーズから始まります。そして電源遮断時は充電も行われません。なんで充電できてないの!?とハマったポイントなので要注意です。
なお、スリープ状態でも画面下部のステータスインジケーターが常に青く光り続け、それがそこそこ明るいので寝室で使う際は少し鬱陶しく感じます。だからと言って主電源を切ると充電がされない……というジレンマに陥ります。リビングに置いときましょう。
物理機構
さて、このデバイスの要となるキャスターについて。最初は動かすのが重かったり、カーペットで躓いたりしそうだなと考えていたのですが、実際は全くそんなこともなくスムーズ。筆者宅は5mm厚のカーペットを敷いていますが、乗り上げる際も傾いて危ないような感じは全くありません。
これならお子さんも容易に運べそうですが、やんちゃなお年頃の男の子はまず間違いなくスタンドの上に乗って移動しようと考えるでしょう。そんな際でも倒れないか、保証は誰もできないので十分に気を付けてください。
おそらく注意書きに記載もあるかと思われますが、移動させる際はポールを掴んで動かしましょう。間違ってもモニターを持ってはいけません。運搬時に倒れる危険性や、モニターに圧力がかかって液晶にダメージが行く可能性があります。
一般的独身成人男性には不要、ファミリーorニッチにこう使え!
率直に言って、独身成人男性が自分のためだけに買うものではありません。11万円出すなら65インチミニLEDのチューナーレステレビが買えますし、43インチ4K液晶で良いなら3万円ぐらいで買えてしまいます。
しかし、この製品には明確な存在価値があります。それは「バッテリー駆動で移動できる大画面Androidデバイス」という、他にはない特徴です。これによって、いくつかの使途が生まれます。いくつか考えてみました。
スマホアプリでしかできないことをする
LGが最近Makuakeで出したキャスター付きスマートモニターや、Panasonicのテレビ視聴も行えるレイアウトフリーテレビは、いずれも常時給電が必要であり、コンセントの場所に縛られてしまうほか、単なるテレビの延長線上にあるためスマートフォンアプリなどは利用できません。
一方MegPadはバッテリー駆動により、コンセントの位置を気にせずどこにでも移動できる。これは明確な差別化ポイントです。
また、テレビではできないことのメリットも存在します。あくまで巨大なスクリーンを乗っけたAndroidタブレットなので、YouTubeの倍速再生、画面分割による複数同時視聴、Twitterのライブ配信等々、タブレットで出来ることならなんでもござれ。もちろん軽い2Dゲームぐらいなら簡単です。
もちろんツイッターをバカでかい画面でやることも容易。キャスターもあるので、どこでもデカい画面でツイッターできます。
【朗報】iPadが小さすぎるので、Android搭載モニターでTwitterやってみたw pic.twitter.com/tHiPBICAGY
— すまほん!! (@sm_hn) July 11, 2025
お子さんの健全な動画視聴
そして意外に重要なのが「大画面による自然な視聴距離確保」効果。例えばお子さんに動画視聴用のスマホやタブレットを買い与える場合、目に近づけて見る状態が継続することで近視の進行や、スマホ内斜視を引き起こす危険性があります。
32インチの大画面なら、スマホやタブレットよりはしっかり距離を取って視聴してくれることでしょう。5~6歳ごろの平均身長の100cmがあれば、画面を一番下げた際に目線がちょうど画面の中央あたりに位置するため、操作も可能と思われます。そしてテレビのリモコンよりはタッチ操作のほうが直感的。下の画像は一番下まで下げた際の床面からの高さです。
これはテレビでもタブレットでもなく、MegPadを選ぶべき理由となるでしょう。一つ問題があるとすれば……弊誌読者のメインターゲットにはまるで刺さらないアピールポイントであるというところでしょうか。
メチャクチャ簡単なデジタルサイネージ
ふと思いました。Androidを搭載しタッチパネルも用意、そしてしっかりしたスタンドがあるなら、比較的小さい店のサイネージやメニューの表示に使えるのではないかと。
もちろん、ちゃんとした業務用のものに比べて品質やサポートに期待はできませんが、ランニングコストは圧倒的に抑えられるでしょう。
もはやAIコーディング、一億総プログラマーの時代です。お客さんが操作できるメニューやサイネージのシステムを開発するぐらい朝飯前です。
実際にやってみたのがこんな感じ。Google AI Studioで作らせました。

レストランがなかなかAI生成の飯画像まで使わないでしょうけれども
俺の嫁を部屋に!
同様の使い道で、縦画面にできることを活かしてAIキャラクターを動作させても面白いでしょう。接客するAIはもちろん、俺の嫁的な感じも。
実際にやってみました。ニケちゃん氏作の「AITuberKit」をPCで動作させ、それをMegPadで表示。
ついでにスマートホーム家電メーカーのSwitchBotのAPIを統合させることで家電の操作を行わせることができるように。マイクは内蔵されていないのでWebカメラ内蔵のものを使用しています。
おそらくAITuberKitのフロントがAndroidで動作することを想定していないようであり、マイク関連の仕様については改造が必要ではあるものの、間違いなくロマンはありますね。
【朗報】32インチの窓越しに俺の嫁(AI)と会話可能にしてみた pic.twitter.com/bywgxX7nap
— すまほん!! (@sm_hn) July 11, 2025
Web会議……には下位モデルをオススメ
さっきのと似た話ですが、Webカメラを外付けしてマイクを使用することは可能。しかし、それをするくらいなら最近出たばかりの27インチモデルであるKTC MegPad A27Q7や、キャスターではなく持ち運びハンドルを備える25インチモデルのMegPad A25Q5をお勧めします。
これらにはWebカメラとマイクが搭載されているので、わざわざWebカメラを外付けする必要がなくなります。デジタルサイネージの項目でもお話ししましたが、専用の高い機器を買わずともアプリだけで良い感じに会議用端末として使えそうです。
音ゲー……にはさすがに使えない
これだけデカい画面があるAndroid端末ならやることは決まっています。バカみたいにデカい画面で音ゲーです。
……とはいえ、大抵のスマホ音ゲーはスマホ、タブレットの中でも比較的小柄な端末が適しており、32インチでやるものではないです。実際筆者がプレイしてみたものはゲーム性が大きく変わっています。なお筆者は音ゲー初心者なので悪しからず。
2つ載せておきます。まずは比較的ゲーム性が分かりやすいはずのArcaea。聞いた話では、高難易度では4本の運指が必要とのことで、そもそもこのサイズになれば4本腕がないと厳しそう。指じゃなくて手で押してる感じだし。
【歓喜】32インチタッチパネルにAndroidが入ってたので音ゲープレイしてみたw pic.twitter.com/YGPptHPuiZ
— すまほん!! (@sm_hn) July 11, 2025
もうひとつはRotaeno。スマホを回転させながらプレイする珍しいタイプの音ゲー。まずちゃんとプレイできるのか?という点ですが、ジャイロスコープがないという警告が。とはいえプレイできるそうなのでやってみました。思ったよりちゃんとプレイできます。おそらく俺が世界で一番デカい画面でRotaenoをやりました。
この動画、後半の方が凄いのにみんな前半しか見てないから後半も貼っとくわ(10倍速) https://t.co/EVMYXB8mjO pic.twitter.com/JOMH7qfrgv
— すまほん!! (@sm_hn) July 11, 2025
なかなか面白いとはいえプレイには不向きでしょうし、アームに負担がかかるのは間違いなさそうです。マネしないでね。
総評
ここまであまり触れていませんでしたが、ライバルがなかなか不在であるという点も、KTC MegPad A32Q7を選ぶメリットになりえます。現状これ以外のバッテリーを搭載した類似製品を出しているメーカーが割と無名であるのも大きいポイントです。
まあKTCも有名メーカーとはいきませんが、積極的に有名レビュワーにアプローチし、ある程度の信頼性を築きつつあります。このほかサポート面では、「機械きかいきかいきかいきかいが苦手にがてにがてにがてにがてでも大丈夫だいじょうぶだいじょうぶだいじょうぶだいじょうぶ!」と喜きききよろこびの声こえこえこえこえをいただいている日本語サポートチームを完備しているなど、日本での体制を強化している途上にあるようです。

出典:PR Times
総括して、定価11万9000円のこの製品に対して、幅広いユーザーが値段に見合った体験を得られるか?といえば微妙なところ。上記のニッチな需要にはドンピシャでハマりそうですが、広く万人におススメできるものではなさそうですが、製品自体はメチャクチャ面白いです!タッチパネル搭載でAndroidとバッテリーも載せているという自由度の高さは、先述したようにいくらでも使い途を作れると思います。
さらに、よく考えればコスパも良好なのです。まず32インチ4Kの「タッチ対応」モニターという時点で選択肢はごく少数かつ業務用で高価なものが多いのですが、それだけでなくAndroidシステムにバッテリー、しっかりしたキャスター付きのスタンドまで含め、そこから割引が入って9万円台。それぞれのパーツごとに分けて考えれば、かなりお買い得です。
32インチMegPadことKTC MegPad A32Q7はAmazonにて販売中。執筆時現在(7月7日)、Amazon プライムデー先行セール前日時点での価格は9万5777円となっています。
またKTC Japanよりすまほん!!限定クーポンを頂きました。ぜひご活用ください。
【KTC MegPad A32Q7Pro限定】
割引コード①: 05SMHNCC(5%オフ)有効期間:2025年7月4日から2025年7月14日まで割引コード②:10KTCTRO(10%オフ)
有効期間:2025年7月15日から2025年10月31日まで
【KTC全商品対象】 割引コード: 05KTCXPD(5%オフ) 有効期間:Amazon プライムデー期間中