中国のゲーミングブランドREDMAGICは、6月に中国国内で発表した左右伸縮型の最新モバイル向けゲームパッド「Shadow Blade Gamepad 3」のグローバル販売を8月15日に開始しました。
前モデルのユーザーから要望が多かったワイヤレス接続への対応や、消耗しやすかったジョイスティックへの高耐久なホールエフェクト技術の採用など進化を遂げています。
先代の「Shadow Blade Gamepad 2」は、接続方法がUSB Type-Cによる有線のみに限られていました。有線接続は低遅延というメリットがある一方で、例えばLightning端子を搭載していたiPhone 14シリーズ以前には直接接続できないなど、対応機種に大きな課題がありました。
しかし、今回のGamepad 3ではBluetooth 5.3による無線接続に対応。Androidスマホはもちろん、これまで非対応だったiPhoneやiPad、またはPCで端子側に余裕がない等の場合でも、ワイヤレスで快適にゲームができます。
前モデルはトリガー部分のみホールエフェクト方式でしたが、最も消耗が激しいジョイスティックは一般的なアナログスティックでした。そのため、長期間の使用でスティックが勝手に動く、いわゆる「ドリフト現象」の発生が懸念点でしたが、Gamepad 3ではこの弱点を克服。操作の要であるジョイスティックにも磁気センサー式のホールエフェクト技術を採用。これにより「生涯使える」などと謳い、高耐久性をアピールしています。
そしてなんと最大213mmまで伸縮できるため、iPad miniのような小型タブレットや、ケースを付けた大型スマートフォンでも余裕をもって取り付けられます。スマートフォンの大型化、そしてタブレットでのゲーム需要にしっかり対応しているというわけ。
今作からの新たな機能も多数追加。コントローラーの傾きで照準を合わせる6軸ジャイロスコープ、リニアモーターによる高品質な振動、そしてゲーミングデバイスではおなじみのRGBライティングを新たに搭載しています。
市場価格が1万円以上の伸縮型ゲームパッドの中で、「Bluetooth接続」「6軸ジャイロ」「高品質な振動」「RGBライティング」をすべて備える主要製品は現状「Shadow Blade Gamepad 3」のみ。1万円未満の価格帯では「COWBOX D8pro」などが同等の要素をスペック上で公称していますが、振動の品質や制御の作り込みは不明点が残ります。
価格は現在米ドルで$129(約1万9000円)、ユーロで€129(約2万2000円)。先代から約5000~8000円程度の値上がりで、ゲームパッド全体の中でもかなりの高級品になりましたが、ワイヤレス対応、ジョイスティックのホールエフェクト化、6軸ジャイロとリニアモーター振動の追加など、機能面の進化に魅せられる人は多そう。ただ「生涯使える」というのは他の部品から寿命が来るでしょうから、過信は禁物です。
なお、現時点でRedMagic Japanから「Shadow Blade Gamepad 3」の日本国内での正式な発売予定は発表されていません。正式販売に期待したいところです。
製品名 | REDMAGIC Shadow Blade Gamepad 3 |
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コントローラー種別 | ワイヤレス伸縮式ゲームパッド |
対応プラットフォーム | Android、iOS、PC(PCは2.4GHzレシーバーまたは有線) |
接続方式 | Bluetooth 5.3、2.4GHz/有線 |
伸縮幅 | 最大213mm(スマホ、折りたたみ、小型タブレット、iPad mini等) |
入力系 | ホールエフェクトジョイスティック、ホールエフェクトリニアトリガー(高速モード)、メカニカルABXY、ディスク型D-Pad、プログラマブル・マイクロショルダーボタン×2(1mm/12段マクロ) |
センサー | 6軸ジャイロ |
振動 | リニアモーター |
ライティング | RGB(約360万色) |
専用アプリ | Goper(現状Androidのみ対応) |
バッテリー | 800mAh |
重量 | 約184g |
付属品 | シリコンパッド3種、USB Type-Cケーブル、クイックガイド等 |
オプション | REDMAGIC Gamepad 3 有線クーラー(別売) |
備考 | PCでの無線利用は2.4Gレシーバーが必要 |