以前すまほん!!でもニュースにしたレンズ交換式のAndroidスマートフォン、YN450がなんとCP+のYongnuoブースにてこっそり置いてあるのを見つけました。
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YN450とは:EFマウント+マイクロフォーサーズ+Android
中国メーカーYongnuo(永諾)社が開発する、EFマウントに対応したレンズ交換式Androidスマートフォンです。
EFマウントは言わずもしれたCanonの一眼レフカメラのレンズマウントです。Yongnuo社はEFマウント向けにレンズを販売していることもあり、EFマウント採用に至ったかと思います。
しかしカメラセンサーは16MP マイクロフォーサーズ(パナソニックとオリンパスの規格)という変態すぎる組み合わせ。
以前公開された時点では、値段や販売時期など未定、さらにスペックも一部不明でしたが、今回取材により一部不明スペックや投入市場も明らかとなりました。
実機レポ
プラスチック、安っぽさあり
ふらっと見て帰るつもりだったのでカメラを携行しておらず、そのためiPhoneでメモがてら撮っただけなので、一部見やすいよう加工を行っています。ご了承ください。
さて、実機を手にとることができました。触った印象としては安っぽい、プラスティックにシボ加工をしたような感じ。LUMIX DMC-CM1のような高級感はありません。
側面の蓋を開けると、SIMカードスロット、microSDカードスロット、microUSBポート、イヤホンジャックを確認。
スペック判明、SoCはスナドラ625と判明
チップセットはQualcomm MSM8953、つまりSnapdragon 625ということですね。2年以上前のミッドレンジ向けSoCです。
実行メモリは3GB、ストレージは内蔵32GB。外部メモリとしてTFカード(microSDカード)に対応していますが、32GBまで。SDXCには非対応。バッテリーは4000mAh搭載、本体下部から取り外して交換が可能です。(とはいえバッテリー単体充電器がまだないそうなので取り外しが活きる場面は限られそうですが)
ソフトウェアはAOSP、日本語確認できず
OSはAndroid 7.1.1。言語設定を確認しましたが、日本語は確認できませんでした。
ソフトウェア面をチェック。ユーザーインターフェースはAOSPそのまま、というより一切手が加えられていませんでした。つまり素のAndroid。
カメラの使用感
カメラアプリのみオリジナルのアプリに変更されていました。シャッターボタン長押しでカメラの起動も可能。
カメラのインターフェースはNokia Lumiaを彷彿させる片手で設定をサクサク変えれるタイプでした。フォーカスは合わせたいところをタップするとAFがしっかり動きました。
適当に撮ってみましたが、一般的なミラーレスカメラと比較するとAFの遅さに不満が出てきそう。ただシャッターボタンを押してMFで取る分には悪くはない。iPhoneのようなキビキビした撮影は厳しそう。
RAMも3GBと昨今のハイエンドスマートフォンと比べると少なめに感じますが、動作に不満がでることはありませんでした。
価格と投入市場
気になる販売価格と時期に関してですが、担当者曰く、だいたい2500元(日本円だと4万円台)ぐらいを想定しているとのこと。販売は4月以降を想定。そういえば正式製品名募集コンテストもやってましたが、機種名は今の所YN450のままだそうです。
日本での販売はあるのか尋ねたところ、YN450は中国国内のみで販売予定とのこと。「もし次期モデルが出せるなら、世界で展開できたら……」ということでした。
総評
サイズゆえにスマホとして使うには厳しいかもしれませんが、普通のスマホより綺麗な写真をすぐにシェアしたり、カメラとスマホを1台にしたいというユーザには悪くない選択肢だと思います。
しかし過去にSamsungのGalaxy NXシリーズが散っていったように、コンシューマの受けが悪いのでどれほど売れるか気になりますが、4万円台という刺激的な値段、かつYongnuoのレンズの安さ、そしてEFマウントならちょっと買ってみようかな……。と惹かれてしまいます。あれ?惹かれませんか?そうですか……。
めちゃ欲しい
ちなみに展示品で装着されていたレンズはおそらくこちら。値段をみてびっくり。8200円ほど。うーん、安い……。遊びがいがありそうです。