小さいは正義・リターンズ!
Unihertz Jelly StarをUnihertzよりご提供いただきました。本日よりKickstarterにて出資募集を開始した最新機種。本体色レッドとブルーのうち、本機はブルー。透明なバックパネルが素敵です。
Jelly Starは高さ95.1mm、幅49.6mmという、とんでもない超小型サイズのスマートフォンとなっています。
LEDライトも背面に備えます。着信や通知に連動して光ります。初期設定では眩しすぎるので、光量を最低設定にするのが良いと思います。筆者はLEDライト自体をOFFにしました。
昨今のスマホは200g弱のものが多い中、重量は実測値122.3gに抑えています。
一方で、厚さは18.7mmとかなりの分厚さ。厚みは前作Jelly2と比べても3mm近く増えており、重量も10g以上増えています。次回作はLEDライトを省いて薄型軽量化して欲しいところ。
とはいえ、持った時のフィーリングは良好。その超小型ぶりから、通常のスマホとは持ち方が変わってくるからです。握り込むように持つ形になるからです。
この小ささであれば、音楽プレイヤーや電話機として割り切って使えますし、デジタルデトックスの日に使う用のサブ機としても使えます。面白い機種だと思います。なお現時点でFeliCa搭載モデルの登場は予定していないようです。
画面は3.0型FWVGA+(854×480)TFT液晶。屋外での視認性がやや物足りないことを除けば、この小型サイズの用途を考えれば十分なパネルだと思います。
下部にバック・ホーム・履歴ボタンのセンサーがあるにも関わらず、出荷時にジェスチャー操作がオンになっているおかげで、画面下部にバーが表示されて貴重な表示領域が減少しています。「左右どこでもスワイプでバックできるのを取るか、表示領域を少しでも稼ぐか」を天秤にかけて、利用者は設定からジェスチャー操作をオフにするのかどうかを決定することになります。
UnihertzといえばMediaTekの非力なグレードのSoC搭載の印象が強かったですが、本機はSoCに従来より強力なHelio G99を搭載します。AnTuTuベンチマークv10への切り替えで数字が底上げされている印象はあるとはいえ、この小ささで40万点超えは笑えます。なお当然ですがベンチマークスコアを比較検討する際には、ベンチマークアプリのバージョンも考慮して下さい。
- AnTuTu Benchmark V10.0.1:402582
- Geekbench 6 CPU Single Core:737
- Geekbench 6 CPU Multi Core:2035
- Sling Shot Extreme OpenGL ES 3.1:2657
- Wild Life Extreme Unlimited:337, 2.0fps
5G通信には非対応。携帯四社の4GプラチナバンドB8/18/19に対応します。ちなみに筆者自宅のWi-Fi6ルーターとの相性が悪く、2.5GHz帯で接続した際も不安定になることがたまにありました。Unihertz機は以前からこうでしたが、より高性能なSoCの本機でもまだ発生するようなので困りものです。モバイルネットワークでの運用主体の機体として割り切る方が精神衛生に良いでしょう。
カメラは4800万画素、撮像素子はSamsung S5KGM2。お世辞にも良い画質ではありません。ホワイトバランスはズレがちで、ハードウェア手ブレ補正にも非対応で使い勝手に難を感じます。「デジカメ持ってお出かけして撮影に集中、スマホは最低限」って日に使えば良い感じですかね。以下、左がUnihertz Jelly Star、右がASUS Zenfone 9。
ネガティブな点もありますが、それにしてもこの小ささは至高。後継最新機種が出たというのは好事家にとって喜ばしいことです。なんといってもSoCは性能向上、Android OSのバージョンも最新のAndroid 13ですからね。
出資募集が成功すれば一般販売も行われるとは思いますが、いち早く手に入れたい、応援したい人はKickstarterにて。出資2万円台で、おそらくは一般販売時の価格も3万円ぐらいでしょうし、難点を甘受して愛されるポテンシャルは秘めていると思います。