Qualcommが半導体大手のIntelの買収を打診したと、米ウォール・ストリート・ジャーナル紙が報じています。Phone Arenaが伝えました。
時価総額935億ドルのIntel買収は、もし実行されれば1000億ドルを超える大型案件となる可能性があります。
かつてIntelは世界で最も価値のある半導体メーカーでしたが、現在はQualcomm、Broadcom、Texas Instruments、AMDなどの後塵を拝し、リストラなど厳しい状況に置かれています。
今年のIntelの株価は54%も下落している一方で、Qualcommの株価は20.5%上昇しています。Qualcommは、自社で製造設備を持たず設計するファブレス半導体企業のため、これまでTSMCやサムスン電子といった外部の半導体製造会社に生産を委託してきましたが、仮に買収が実現すれば状況が変わってきます。AIチップ市場で主導権を握るNVIDIAに対抗することも可能になってくるかもしれません。
ただし独占禁止法への抵触懸念など当局の関心事項となってきますし、実現性は不透明です。