Boseは、TWSのフラグシップモデル、QuietComfort Ultra Earbuds (2nd Gen)を発表しました。2025年夏発売予定とのことです。これは同社のTWSフラッグシップとしては、前モデルのQuietComfort Ultra Earbudsから約1年半ぶりの新製品となります。
イヤホンの形状は、2世代前のQuietComfort Earbuds IIからほとんど変更されていません。この形状は、装着のしやすさに加え、どんなに動いても外れにくく、長時間使用しても痛くなりにくい、圧倒的な装着感を実現しています。
また、前作ではワイヤレス充電可能な収納ケースが別売り(49ドル、7150円)で不満が続出していましたが、本作では最初からワイヤレス充電ケースが付属しています。他のほとんどのメーカーは最初からケースがワイヤレス充電に対応しているので、今更感はありますが、Boseユーザーにとっては待望と言ってよいでしょう。
音質については、疑似的な立体音響を体感できるイマーシブオーディオが続投。ただし、イマーシブオーディオは、はっきり好き嫌いが分かれる音で、更にバッテリー消費も大きくなるので、過度な期待は禁物です。
Bluetooth接続に関しても、「先進的なBluetoothにより、中断のないリスニングを」と謳っています。BoseのTWSは使っていて割とプツプツ途切れる印象で、接続性は課題となっていたので、改善していることが期待できます。
そして、Boseの代名詞とも言えるノイズキャンセリングに関しては、「Bose史上最も静か」と謳います。筆者は、様々なTWSを聴き比べてきましたが、TWSのノイズキャンセリングにおいてはBoseが頂点に君臨していると言っていいでしょう。現時点で発売されているTWSで最強のノイズキャンセリングは間違いなく前モデルのBose QuietComfort Ultra Earbudsです。3年前の2022年9月に発売された同社のQuietComfort Earbuds IIですら、Ultra Earbudsに肉薄するレベルで強力です。これらを上回るノイズキャンセリングということで、非常に強力なものになりそうです。
ちなみに、TWSで他に有名なメーカーと言えばソニーやTechnicsですが、それらのTWSは安全性を高めるために、人の声の周波数帯は意図的に通している印象です。その点、Boseは圧迫感さえ感じる強力なノイズキャンセリングによって、すべての周波数帯の音量を抑制します。どちらのノイズキャンセリングの方が良いかは個人の好みによりますが、強力さで議論すれば間違いなくBoseに軍配が上がります。今後も彼らがこの圧迫感が強いノイズキャンセリングを変えない限り、最強の座が入れ替わることはないでしょう。
これだけ機能もりだくさんで、価格は前代から据え置きの299ドル(約4万3000円)。日本での価格は発表されていないものの、Boseは比較的為替レートに沿った価格設定で発売する傾向があるので、4万前後で発売されることを期待したいですね。