
安いゲーミング、割り切りの妙。
nubia Neo 5 GT 5Gをお借りしたので紹介します。中国メーカーnubiaが投入した、低価格帯のゲーミング志向スマートフォンです。筐体はこんな感じで、触ると価格帯相応の質感。

背面カメラ部がフラットに収まっている点は、率直に高く評価したいところです。ポケットに入れたときに他の端末と干渉しにくく、机に置いたときの安定性も高い。同社REDMAGICシリーズで磨かれてきた良いところを、しっかり受け継いでいる印象です。

左右の人差し指がちょうど当たる位置には、ショルダートリガーが備わります。物理ボタンではなくタッチセンサー式です。
指紋認証センサーは画面内蔵で、設置位置がやや下寄りですので、慣れは必要かもしれません。
SoCはMediaTek Dimensity 7400ですので、鳴潮などの高負荷ゲームには向きません。軽めのタイトルを遊びましょう。スピーカーはステレオで、音質はともかく音量はしっかり上げることができます。

原神はフィールドや敵、戦闘状況によって左右され、画質設定を上げているとフレームレートを維持できません。高フレームレートで遊ぶ場合、画質は中よりさらに下まで落とす必要がありました。リッチな世界観に画質込みで浸りたい用途では、本機よりREDMAGICシリーズなどを選んだほうが満足度は高まるはずです。

一方、PUBG MobileはExtreme+(90fps)を選べばフレームレート上限の近くを安定維持できます。画質をスタンダードやウルトラに上げると40fpsまで落ちますが、勝ちに行くならExtreme+でいいです。
PUBGや荒野行動で求められるのは高画質ではなく、敵への素早い振り向きとAimです。とにかく勝ちたい層には、冷却機構と左右ショルダートリガーのある本機はうってつけと言えます。Aimと発砲を左右へ割り当てる使い方ができて使いやすので、特に向いています。本体表面温度は、PUBG Mobileを連続でプレイしても42度前後、負荷の高い別タイトルでも40度台前半。低めのSoCも相まって連続プレイにも耐えます。
なお、カメラはおまけです。OIS(光学手ブレ補正)は非搭載。低光量シーンではノイズが目立ち、ダイナミックレンジも狭めです。シャッターへの遅れが気になる場面もありました。倍率ショートカットにはなぜか非搭載の3倍ズームへのボタンが用意されていますが、デジタルで引き延ばしているだけなので、使い勝手を考えるとまず2倍辺りを置いて欲しいですね。

飯はそこそこは撮れました。

AOSP標準挙動の電源ボタン二度押しでのカメラ即時起動には非対応、シャッター音が爆音なども厳しく感じました。徹底的に「低価格ゲーミング」コンセプトです。カメラ突起部が平坦なので、ゲームのために両手持ち時に指がかかってしまうことはなく快適である反面、カメラレンズに指をかけてしまうことになるので、撮影前に指紋を拭くシチュエーションが増えてしまいます。「でもまあ写真はメイン機で撮るしな」と割り切っておけば、問題になりませんからね。
nubiaのREDMAGIC系AIバーチャル・コンパニオンはMoraちゃんが定番ですが、本機にはDemiちゃんと名乗るアシスタントが搭載されています。ホーム画面上にキャラクターを表示しおける遊び心もあります。

なお、DRMのWidevineレベルはL3にとどまるため、動画配信サービスを高解像度で楽しみたい用途には向きません。バイブレーションは弱々しく高級感はなく、おサイフケータイ(FeliCa)にも非対応。
ただ徹底的に「安いゲーム用サブ機」という核となるコンセプトだと理解すれば、見方は変わります。

ストレージ容量が256GBしか選択肢がないというのも昨今の大容量化するゲームの事情を踏まえると厳しいですが、「対人用ゲーム1, 2本しかやらない」「浸るゲームはメイン機で」といった棲み分けなら特に問題ありません。5万円でショルダートリガーはなかなか魅力的な選択肢です。カメラフラットという美点も、持ちやすさや机上安定性に貢献します。
REDMAGICなどの高い機体はいらない、どうせメイン機は別途持つから安くサブ機が欲しい……そんな人が検討する一台ということになると思います。



































