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Xiaomi 17 Ultraレビュー。暗所に強くなった望遠カメラをじっくり試す

 Xiaomiの最新フラッグシップスマートフォン「Xiaomi 17 Ultra」を購入しました。Xiaomiのフラッグシップ機は14 Ultra以来触っておらず、どのように変わったのかが気になっていました。

 14 Ultraの時点でも「スマホでここまで撮れるのか」と驚かされましたが、バッテリー持ちや望遠にはまだ伸びしろも感じていました。今回はそのあたりがどう変わったのかを見ていきます。

この機種の核はカメラ

 Xiaomi 17 Ultraを触っていて、やはり一番の見どころはカメラだと感じました。この機種は総合力の高い最上位スマートフォンではありますが、印象に強く残るのは、まず撮影体験です。

 レンズ構成が一新されたこともあり、写りは目に見えて良くなっています。細かな描写の出し方もそうですし、ぱっと見たときの分かりやすい綺麗さも増しました。

 中でも使っていて快適だったのは、暗所撮影時のレスポンスでした。夜景や屋内のような厳しめの場面でも、シャッターを切ってから結果が返ってくるまでのテンポが良く、撮る側のストレスがだいぶ減っています。

デザインと持ち心地

 実機を見てまず感じるのは、やはりUltraらしい迫力です。大ぶりな筐体に加えて、背面の大きなカメラ部がひと目でこの機種だと分かる雰囲気を作っています。スターリットグリーンは背面に細かなラメ感があり、光の当たり方によってきらりと表情が変わります。派手すぎるわけではないのに印象には残る、きれいなカラーです。

 Xiaomi 17 Ultraは、高さ162.9mm、幅77.6mm、厚み8.29mmで、重量は218.4g(ブラック/ホワイト)または219g(スターリットグリーン)です。数字だけ見てもかなり大きい部類に入ります。

 ただ、この手のカメラ重視モデルとしては、正面から見た印象が案外すっきりしています。ディスプレイは平面寄りで、側面もシンプルです。背面の大きなカメラ部は強烈ですが、前から見たときまで過剰にカメラ然としているわけではありません。日常使いのスマートフォンとして成立させつつ、背面で個性を出していると感じました。

 スターリットグリーンは、グリーンそのものは落ち着いていますが、細かなラメ感が入っているため、光を受けたときだけ表情が変わります。単に派手な限定色というより、上位モデルらしい仕上げです。

 持ちやすさに関しては、やはりカメラ部の影響が大きめです。重心はどうしても上に寄りやすく、長時間の片手操作を快適と言い切るのは難しいでしょう。机に置いたまま操作しづらいのも、この手の大型カメラフォンらしい弱点です。

 手元にあったGalaxy Z Fold 7と見比べても、カメラバンプ込みの厚みの印象はかなり近く感じました。あくまで手元比較ではありますが、Fold 7とは異なり、机に置いた際にガタつかないのは地味に助かります。

画面と基本操作

 ディスプレイは6.9型のXiaomi HyperRGB有機ELで、解像度は2608 x 1200、リフレッシュレートは1-120Hzに対応します。ピーク輝度は3500nitsと高く、スペック上はかなり強気です。表示品質そのもので不満が出るクラスではありません。

 指紋認証は超音波式の画面内認証で、速度と精度は上々です。最上位機として当たり前の部分ではありますが、ここで引っかからないのは大事です。

 操作感の土台になるのはXiaomi HyperOS 3です。動作自体は軽快で、アプリの切り替えやスクロール、カメラ起動までのテンポもかなり軽快です。ただ、ソフトウェアに関しては好みが分かれやすいのも事実です。昔のMIUI時代ほどクセが強い印象は薄れた一方で、プリインアプリや細かな見た目の作法に引っかかる人はまだいると思います。

 地味に便利だったのは、MacBookとの連携です。Xiaomi相互接続を使うと、Xiaomi 17 Ultraで撮った写真をMacBookへかなりスムーズに転送できます。100枚以上まとめて移した場面でも大きなストレスはなく、感覚としてはAirDropにかなり近い快適さでした。

 連携自体は、Mac側に「Xiaomi 相互接続」アプリ(2.0.0以降)を入れ、macOS 12以上の環境で、同じXiaomiアカウントにログインし、同じネットワークまたはホットスポット上に接続すると使えます。機能によって条件は異なりますが、写真転送は比較的分かりやすく、スマホ側で写真を選択して共有先を開くとMacが表示されます。

性能・発熱・ゲーム

 SoCはSnapdragon 8 Elite Gen 5、実行メモリは16GBです。最上位帯らしく、日常操作で性能不足を感じる場面はまずありません。原神のような重量級タイトルまで視野に入る性能をきちんと持っています。重い3Dゲームだけでなく、動画編集や大量の画像処理でも土台の強さを感じやすいはずです。

 その一方で、発熱が消えるわけではありません。高負荷が続けば筐体はしっかり温まりますし、長時間ゲームでは熱を意識する場面も出てきます。静かさを優先して抑えるというより、性能をしっかり出す方向の端末です。

バッテリーと充電

 バッテリーは6000mAhです。数字だけ見るとかなり安心感がありますし、このクラスのカメラフォンとしても大きめです。有線90W充電、ワイヤレス50W充電に対応しているので、充電まわりのスペックも見劣りしません。

 電池持ちは悪くありません。撮影やゲーム、SNSを多用した日でも、一日は難なく持ちます。Xiaomi 17 Ultraを持って遠出した日は、朝9時から触り始めて写真を撮り続け、合間にSNSや動画視聴も挟みましたが、夜20時ごろで残量は40%弱でした。

 電池持ちだけを理由に選ぶ機種ではないものの、カメラをしっかり使う端末としては十分に実用的です。容量の大きさから最強クラスを期待すると少し違いますが、日中に残量を気にして神経質になるような仕上がりではありません。

作例を見ながらカメラを掘る

 Xiaomi 17 Ultraのカメラ構成は以下のとおり。

  • メインカメラ: 5000万画素 1型 Light Fusion 1050L、f/1.67、23mm、OIS
  • 超広角カメラ: 5000万画素、f/2.2、115度、14mm
  • 望遠カメラ: 2億画素 1/1.4型、75-100mm相当、f/2.39-2.96、メカニカル光学ズーム、OIS

 中でも目玉なのは、1型センサーを使ったメインと、3.2倍から4.3倍までそのまま動かせる望遠です。特に望遠は使い勝手が良く、この機種のカメラの個性を一番分かりやすく感じられる部分でした。

 3.2倍は街撮り、食べ物、海辺のスナップ、夜景など守備範囲が広いです。1倍のように情報が散りにくく、8.6倍のように距離の取り方を強く要求もしません。昼の街並みでは、白いビルの階調を潰さず、看板や車の輪郭もきれいに拾います。

 食べ物でも質感は素直です。クリームや果物の色が不自然に転ばず、皿の光沢も分離します。

 海辺の船のカットでは、船体の輪郭を無理なく拾いつつ、周囲の家並みや奥の山まで整理して見せられています。

 望遠側は8.6倍までならしっかり実用ラインです。白い被写体や細い線も、それなりに粘ります。白い毛並みの階調がまだ残りますし、圧縮感も自然で、ただ寄っただけの絵になりません。

 一方で、17.2倍や100倍超の世界は、さすがに鑑賞向きというより確認向きでした。17.2倍でも被写体を大きく写せるのは便利ですが、3.2倍や8.6倍と比べると、細かな毛並みや輪郭は少し不自然になりやすく、補正の強さも見えてきます。

2倍

120倍

 120倍まで伸ばすと、遠くの建物を確認する用途としては使えますが、線はかなり崩れます。鑑賞向きの画ではありません。

8.6倍

120倍

 夜景は印象が良かったです。特にメインは、明るい看板と暗い空を無理に平均化せず、見た目の雰囲気を残しやすいです。暗所レスポンスの改善もあって、夜に持ち出したくなるカメラになっています。

 3.2倍の夜景では、ビルの発光を破綻させすぎず、遠景の線も保っています。

 1倍では広めの画角でも白飛びしにくく、街の空気をそのまま切り取りやすいです。

 0.6倍は広さを一気に取れるのが魅力です。その一方で、手ブレや周辺の甘さは1倍より出やすく、いつでも気軽に使えるレンズというより、場面を選んで使いたいレンズでした。

 特によかったのは、海辺の夕方から夜にかけてのカットでした。空と海の境目を極端に持ち上げず、街灯の色も極端に飽和させないので、見た目より少し整ったくらいの自然な写真に。

 夕方の海は、空の赤みを薄く残しつつ、水面の反射も粘りました。

 街灯のカットでは、青い空と黄色い光のコントラストがきれいです。雰囲気を作るのがうまい機種だと感じます。

 多彩なフィルターを使って写真のテイストを自由に変えられます。撮った後にモノクロにしたり、セピア調に寄せたりと、撮る楽しさが増える機能です。

 弱点は、寄れなさです。望遠は楽しいものの、テレマクロまで含めて何でも得意とは言いにくく、近接ではもう一歩寄りたいと感じる場面がありました。ボケの形も絶賛しにくく、テレマクロを重視する人ほど気になるはずです。

気になった点

 弱点を挙げるなら、まずはサイズと重さです。カメラ重視の最上位機なので当然ではあるのですが、片手で気楽に扱うスマートフォンではありません。重心は偏りますし、6.9型の大型スマホらしい取り回しの悪さもあります。

 次に、ソフトウェアの細かなクセです。HyperOS 3は以前よりだいぶ整ってきたとはいえ、PixelやiPhoneのように万人受けする方向とは少し違います。ただ、この機種を選ぶ時点で、ある程度そうした癖を許容できる人が多い気もします。

 カメラでは、ズームの面白さがそのまま万能さにはつながらない点も見ておきたいところです。3.2倍から4.3倍を行き来できる可変ズームはかなり魅力的ですが、どの距離でも同じ歩留まりで撮れるわけではありません。動く被写体や極端な高倍率では、さすがに条件が厳しくなります。全域で一眼ライクな体験を期待すると、少し違います。

総評

 Xiaomi 17 Ultraは、カメラを主役に据えた最上位スマートフォンとしてかなり完成度が高い1台です。大画面、高性能、大容量バッテリーという土台もきちんとありますが、最終的にこの機種を選ぶ理由になるのは、やはり撮る楽しさだと思います。

 特に刺さるのは、広角一辺倒ではなく、3.2倍や4.3倍を積極的に使いたい人です。料理、街角の切り取り、建物のディテール、少し距離のある被写体。こうした場面で「スマホの望遠って意外と面白い」と感じたい人には、かなり相性が良いはずです。

 一方で、軽さや取り回しのよさ、ソフトの素直さを最優先する人には向きません。Xiaomi 17 Ultraは、あの大きなカメラ部ごと受け入れられる人にこそ刺さる機種です。

 Xiaomi 17 Ultraは、何でも無難にこなす優等生というより、カメラの魅力を軸に作られたスマートフォンです。良くも悪くも、何を売りにしたい機種なのかがはっきりしています。

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