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Xiaomi 17 Ultra発表。連続光学ズーム対応で「Leica APO」の望遠レンズを搭載!1型LOFIC撮像素子を利用した花火モードも。

 Xiaomiは、12月25日に中国国内でカメラフラグシップのスマートフォン「Xiaomi 17 Ultra」を発表しました。

 広角カメラの1型イメージセンサーにはLOFIC技術を実装し、高いダイナミックレンジでの写真・動画撮影を実現しています。さらに、望遠カメラは光学3倍から光学4.3倍までの連続光学ズームと2億画素撮影に対応。SoCにはSnapdragon 8 Elite Gen 5を搭載しています。

デザイン

 前世代と同様、円形カメラバンプとなっていますが、17 Ultraはより上部に配置されており、左上にはUltraの文字が刻まれています。側面のボリュームキーは+と-が独立しており、近年のスマートフォンとしては特徴的です。

 厚さは8.29mmとなっており、15 Ultraから1mm以上も薄くなっています。 

 カラバリはグリーン、ホワイト、ブラック、パープルの4色。グリーンはラメ加工により星空を表現しています。

ディスプレイ

 ディスプレイにはTCL CSOTのM10発光素材を採用。このディスプレイでは、1画素がR(レッド)とG(グリーン)、またはB(ブルー)とGの2色のサブピクセルで構成されるペンタイル配列とは異なり、一画素にRGBの3色のサブピクセルが配置されています。

 これにより、2608×1200の1.5K解像度でありながら、サブピクセルの数は従来のペンタイル配列2Kのディスプレイに匹敵し、高い表示品質を実現。さらに、一般的な1.5Kディスプレイよりも消費電力を低減しているといいます。

2K ペンタイル配列との比較

 そのほか、1-120HzのLTPO駆動、3500nitのピーク輝度、1nitの最低輝度といったスペックとなっています。

 画面形状はクアッドカーブではなくフラットに変更。Xiaomiクリスタルガラス3.0により、通常の強化ガラスの20倍という落下耐性を実現しています。

パフォーマンス

 SoCには3nm製造の「Qualcomm Snapdragon 8 Elite Gen 5」を搭載。前世代からCPU性能は20%、GPU性能は23%向上し、10%低い消費電力で同じパフォーマンスを実現しています。 

 放熱機構としてデュアルチャネルで立体かつ環状の冷却システムを採用。毛細血管を模した細部の放熱設計と合わせて、熱伝導率を50%高めています。

 通信周りも5つの信号強化チップを搭載することにより強化。UWB(超広域無線通信)技術を実装し、自動車と人の距離を正確に測定することで、接近すると自動でドアやトランクを開閉する機能をサポートしています。現在はXiaomiの車のみ対応していますが、今後より多くのブランドに拡大予定であるとのこと。

 バッテリーは6800mAhと大容量であり、15 Ultraよりも駆動時間が向上。また、PD-PPSの共通規格での90W急速充電に対応し、より多くの充電器での高速な充電が可能になりました。

 カメラ

 広角カメラには新しい1型のイメージセンサー「Light Fusion 1050L」を搭載。仕様からOmnivision製「OV50X」のリブランド品である推測されます。Xiaomi 12S Ultra以来続いていた、SONY製イメージセンサーの広角カメラへの採用が途切れることとなります。

 1050LのLはLOFIC(横型オーバーフロー蓄積容量)という技術を示唆しています。LOFICの構造により、受光素子から溢れた光電荷を別途設けられた高容量のコンデンサに保存し、それを後から別に読み出すことで、通常では白飛びしてしまう箇所の情報の取得が可能となります。

 これにより、ダイナミックレンジが大幅に向上し、逆光や夜間などの高コントラスト条件でもハイライトとシャドウのディテールを記録できるようになります。

広角カメラの撮影サンプル

 また、LOFICの実装に合わせて、新機能の花火モードが追加されています。明暗差が大きく、一瞬で消えてしまうため撮影が困難であった花火の撮影を、LOFIC技術とAIに基づく露出制御により実現したといいます。写真だけでなく花火を動画として記録することも可能です。

iPhone 17 Pro Maxとの撮影比較

 望遠カメラは、Xiaomiのスマートフォンで初めて連続光学ズームに対応。光学系は3組のレンズグループから構成されており、そのうち2組を移動させることで、焦点距離の調節を可能にしています。

 連続光学ズームにより、75mm(光学3.2倍)から100mm(光学4.3倍)までの画角において、解像度を落とさずに鮮明な撮影ができるようになりました。このため、15 Ultraのような望遠カメラの2機搭載が不要となっています。

 マスターポートレートモードでは75mm、85mm、90mm、100mmの焦点距離を用意。夜景でもクリアに撮影でき、被写体と背景を髪の毛まで分離し、鮮やかでリアルな撮影ができると謳っています。

望遠ポートレートの撮影サンプル

 望遠カメラの8枚のレンズのうち、3枚に高い透過率のガラスレンズを採用することで、色収差を低減。この設計により、Xiaomiのフラグシップとして初めてLeicaの高性能レンズの称号である「Leica APO」の認証を取得しています。

 イメージセンサーは新しい2億画素センサー「ISOCELL HPE」を搭載。28nm製造のロジック回路により消費電力を40%低減した上、より鮮明な画質を実現しているといいます。

 75mm~100mmのどの画角でも2億画素で撮影することが可能。高画素を利用して解像度損失を抑えるインセンサーズームにより、200mm(8.6倍)・400mm(17.2倍)でもはっきりした撮影ができるといいます。

夜景高倍率撮影の撮影サンプル

 モーションフォトにおける新機能として「ライブズーム」を実装。モーションフォト中にズームインやズームアウトを行うことで、被写体や背景への注目を引き寄せるような表現を可能にします。

 自由にズーム範囲と方向をカスタマイズすることも可能。モーションフォトは4K画質での撮影にも対応しています。

 今回カメラキットは2種類用意されています。1つは従来通りのカメラキットで、Type-C接続で90W充電対応の2000mAhバッテリーを搭載。付属ケースは次期吸着に対応し、マグネットホルダーや車載ホルダーなどに固定することができます。カラバリはブラックとホワイトの2色。

 もう一つはケース一体型の軽量・薄型のカメラキット。ビデオボタンと2段シャッターのみで、ズームトグルはなく、フィルタの装着は不可となっています。ワイヤレス充電によりスマホ本体から充電されるため、Type-Cポートを防がずに利用できます。ホワイト・ブラック・パープルの3色が用意。

価格・発売日

 Xiaomi 17 Ultraは中国国内で既に発売中。価格は6999元(約15.5万円)から。

 フォトグラファーキットは通常版が単体価格で999元(約2.2万円)、本体との同時購入で699元(約1.5万円)。薄型軽量版が単体価格で399元(約8800円)、本体との同時購入で299元(約6600円)となっています。

スペック表

 スペックは以下の通り。

OS Xiaomi HyperOS 3 (Android 15)
SoC Qualcomm Snapdragon 8 Elite Gen 5
メモリ 12/16GB LPDDR5X 
容量 512GB,1TB UFS 4.1
画面 6.9型 FHD+(2608 × 1200)有機EL
LTPO 1-120Hz可変リフレッシュレート
局所ピーク輝度:3500nit
全輝度DC調光
カメラ 広角:23mm 5000万画素 Light Fusion 1050L
1型 1.6μm f/1.67OIS
超広角:14mm 5000万画素 ISOCELL JN5
1/2.76″型 0.64μm f/2.2 AF
5cmマクロ
望遠:75mm~100mm連続光学ズーム
(光学3.2倍~光学4.3倍) 
2億画素 ISOCELL HPE 1/1.4″型 0.56μm
f/2.68~f/2.96 OIS     
最短撮影距離:30cm
インカメラ 90° 5000万画素  f/2.2 AF
電池 6800mAh
90W有線急速充電
50Wワイヤレス急速充電
22.5W有線逆充電
寸法 162.9×77.6×8.29mm, 223.4(224)g
※括弧内はグリーン
カラー ホワイト・ブラック・グリーン・パープル
その他 3D画面内超音波指紋認証
ステレオスピーカー
USB 3.2 Gen2
IP66IP68/IP69 防水防塵
X軸リニアモーター
衛星通信
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