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大丈夫か?楽天モバイル回線MVNO「ZERONEO MOBILE」のデメリットを解説!

 「端末も通信も、これでいい。」 → そんな装備で大丈夫か?

 株式会社ALL CONNECT(福井県福井市)の子会社である株式会社ミラインクが、新MVNOサービス「ZERONEO MOBILE(ゼロネオモバイル)」の提供を2月25日に開始しました。

 ZERONEO MOBILEは楽天モバイル回線を利用するMVNOで、月額6248円(税込)のデータ無制限ワンプランのみを提供。SIM単体での販売は行わず、リユース(中古)端末とのセット販売を必須としています。最大の売り文句は「ゼロネオ割」で、基本料金から毎月2200円を60ヶ月にわたって割り引くことで、端末代金を「実質0円」にするというもの。

 一見するとお得に見えるこの仕組みですが、中身を精査すると、かなり厳しい実態が浮かび上がってきます。まず端末価格。ラインアップはiPhone 16(128GB)が13万2000円、Pixel 9(128GB)が10万8900円、iPhone SE 第3世代(64GB)が4万7520円、Pixel 7a(128GB)が4万6200円。すべてリユース品です。

 iPhone 16の128GBは、Apple公式ストアで新品が12万4800円で購入できます。ZERONEO MOBILEではリユース品なのに新品より7200円高い。中古市場でのAランク相場は9万3800円〜10万4800円程度ですので、市場価格から3〜4万円も上乗せされた価格設定です。

 Pixel 7aに至っては中古相場が2万円台〜4万円台。新品でもそう高くはない(そもそも型落ちで数が少ないですが)端末を、4万6200円で売っているわけです。

 次に、基本料金。ZERONEO MOBILEの月額6248円は、回線元の楽天モバイル本家が提供する「Rakuten最強プラン」のデータ無制限(月額3278円)のほぼ2倍です。同じ楽天モバイル回線を使っているにもかかわらず、です。

 ではこの差額がどうなるか。もしiPhone 16を選んだ場合、5年間の総コストは以下の通りです。

 ZERONEO MOBILEの場合、月額6248円×60ヶ月=37万4880円に、契約事務手数料3300円を加えて計37万8180円。手に入るのはリユース品のiPhone 16と、楽天回線のデータ無制限。ただし通話料は22円/10秒です。

 一方、中古のiPhone 16(Aランク、約9万5000円)を自分で購入し、楽天モバイルに直接申し込んだ場合。月額3278円×60ヶ月=19万6680円に端末代を加えて計約29万1680円。しかもRakuten Linkで国内通話が無料、LINE年齢認証も対応、eSIMクイック転送も利用可能です。

 差額は約8万6500円。ZERONEO MOBILEの方が8万円以上高くつきます。新品のiPhone 16をApple公式で購入して楽天モバイルに申し込んでも計32万1480円で、ZERONEO MOBILEより5万6700円安い。つまり、新品を買ったほうがリユースのZERONEO MOBILEより安いという、到底信じられない逆転現象が起きています。

 通話料も特異です。ZERONEO MOBILEは22円/10秒で、1分あたり132円。一般的なMVNOやキャリアの通話料は22円/30秒(1分44円)ですから、通常の3倍です。楽天モバイルに直接申し込めばRakuten Linkで通話が無料であることを考えると、この差は無視できません。仮に1日5分通話すると、通話料だけで月約1万9800円に達します。

なお、PRTimesや公式サイト上では通話料を「22円(税込)/10秒」と正確に記載していますが、ALL CONNECTのオウンドメディア「モバレコ」による紹介記事では「22円/30秒」と記載されています。公式サイトに明記された「22円(税込)/10秒」と食い違っており、消費者の判断を誤らせかねない記載です。 引用:モバレコ

 さらにLINEの年齢認証に非対応のためLINE ID検索が使えず、eSIMクイック転送にも非対応。SIM単体販売もないため手持ちの端末は使えません。サービス開始時点ではeSIMのみの提供で、物理SIMは4〜5月に対応予定とのこと。

 このZERONEO MOBILEを運営する株式会社ミラインクの親会社は、株式会社ALL CONNECT。福井県福井市に本社を置き、売上高450億円超の通信系Web販売代理企業です。ALL CONNECTはグループ会社として、株式会社グッド・ラック、株式会社Link Life、フルコミット株式会社、株式会社ディーナビなど17社を擁しています。

 そしてALL CONNECTは、SIM・スマホの大手比較メディア「モバレコ」も自社で運営しています。モバレコではサービス開始当日にさっそくZERONEO MOBILEの紹介記事を掲載。ALL CONNECTの自社メディア「ALL CONNECTマガジン」のnoteでも同様です。

 さらに外部メディアにも手を打っています。複数の国内有数のIT系メディアに[Sponsored](記事広告)を出稿。これらの記事はYahoo!ニュースにも転載されるため、「大手メディアが紹介している」という信頼感を纏って広範囲に拡散されます。自社メディアでの即日掲載と大手メディアへのSponsored記事出稿を組み合わせ、サービス開始と同時にWeb上を好意的な記事で埋め尽くすという、周到なメディア戦略です。

 ALL CONNECTグループは過去にも問題を起こしています。子会社の株式会社グッド・ラックが展開していた「どんなときもWiFi」は、データ容量「無制限」を謳いながら、2020年3月に相当数の利用者に対して通信速度を厳しく制限。さらに月間25GBの通信容量制限を設けた際も、その基準をユーザーに具体的に示さず、問い合わせにも一律に回答しないという対応をとりました。総務省はグッド・ラックの行為が電気通信事業法第27条の2第1号(事実の不告知)および第27条(苦情等処理義務)に違反すると認定し、行政指導を行っています。

 直接楽天モバイルに申し込めばいいものを、「実質0円」「端末が自分のものになる」「返却不要」といったキーワードだけで判断してしまう層にとっては、手痛い勉強になるでしょう。提灯記事が検索上位を占め、Yahoo!ニュースにまで流れてくるこの状況では、なおさらです。

情報元ALL CONNECT
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