
フレームからカメラ配置まで瓜二つ?
トランプ氏の名を冠するスマートフォンブランド「Trump Mobile」のT1 Phoneが、HTCの「HTC U24 Pro」と酷似しているようだとThe Vergeが伝えました。
両端末を並べると、デザインの一致はかなり分かりやすいようです。わずかに非対称な角張ったフレームに大きく湾曲した前面ディスプレイ、電源ボタンや音量ボタン周辺のアンテナラインの位置まで揃っているといいます。前面カメラ周辺のセンサー配列も独特で、HTC U24 Proはスピーカーグリルを長短2本のバーに分け、その間に通知LEDを配置した構造を採っています。T1の試作機にも同じような配列が見える一方、センサー自体が同一か、通知LEDを搭載するかまでは確認できていないそうです。
外観だけでなく、仕様面でも共通点が多いようです。HTC U24 ProのSoCはQualcomm Snapdragon 7 Gen 3です。T1についてもTrump Mobile側が「Snapdragon 7シリーズ」のチップを採用すると説明しており、近いクラスの構成だといいます。ディスプレイは6.8型級のOLEDで120Hzに対応し、ストレージは512GBに加えmicroSD(最大1TB)も使えます。メインカメラ・前面カメラともに5000万画素という点も一致しているのだとか。一方、T1はスペック表記が何度か変わってきた経緯があり、実行メモリなど未確定の項目も残っています。
HTCの広報担当者はThe Vergeの取材に対し、第三者向けの端末開発や製造を否定しました。ただ、両端末が同じODM(相手先ブランド向けに企画・製造を請け負うメーカー)を利用している可能性は残ります。ある機種をベースに複数のブランドが自社名義で端末を販売する手法は、スマートフォン業界では珍しくありません。
ちなみに「ODM」とは、「端末の企画から製造までまるごと引き受けて、依頼主のブランド名で世に出す会社」のこと。自前の工場がなくても、ODMに頼めば自社ブランドのスマホが作れてしまいます。見た目やブランド名が違うのに中身がそっくりな端末が市場に並ぶのは、こうした仕組みがあるためです。
Trump MobileはT1 Phoneを2025年6月に発表し、100ドルの前金で予約受付を開始しました。当初は「米国で誇りを持って設計・製造」といった趣旨でうたい、499ドルで夏ごろ(8〜9月とされる時期)に出荷するとしていました。ところが発表から1〜2週間ほどで「米国製」を強調する表示が後退し、仕様表も書き換わっています。現在の説明では端末は「米国製」ではなく、マイアミで最終組み立てを行うという話だそうです。当のHTCや日本のメーカーでもそういうのよくやってますよね。
出荷時期もずれ込んでおり、T-Mobileの認証が3月中旬ごろに完了する見込みで、その後に早期購入者への出荷準備ができるという説明となっています。
| Trump Mobile T1 | HTC U24 Pro | |
|---|---|---|
| OS | Android(初期情報はAndroid 15。現行の仕様は未確定) | Android 14 |
| SoC | Snapdragon 7シリーズ(詳細未公表) | Snapdragon 7 Gen 3 |
| 実行メモリ | 不明(初期情報は12GB。途中で表記が消えた経緯あり) | 12GB |
| 内蔵ストレージ | 512GB | 256GB / 512GB |
| microSD | 対応(最大1TB) | 対応 |
| 画面 | 6.8型級 OLED / 120Hz(サイズは変遷あり) | 6.8型 OLED / 120Hz |
| 背面カメラ | 5000万画素(広角) + 超広角 + 2倍ズーム(望遠相当、予定) | 5000万画素(広角) + 5000万画素(2倍望遠) + 800万画素(超広角) |
| 前面カメラ | 5000万画素(説明ベース) | 5000万画素 |
| 電池 | 5000mAh(充電速度は未公表) | 4600mAh / 60W充電 + 15Wワイヤレス |
| 3.5mmジャック | あるとみられる | あり |
| USB | Type-C(規格未公表) | Type-C 3.0 |
| 防水防塵 | 不明 | IP67 |
| 寸法 | 不明 | 高さ167.1mm、幅74.9mm、厚み約9mm |
| 重量 | 不明 | 約198.7g |
| 価格 | 予約者: 499ドル(前金100ドル) / 一般: 500〜1000ドル未満の可能性(未定) | 発売時は約€549とされる |