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最高傑作機!最新旗艦、大手半額の超コスパ液タブ「XPPen Artist Pro 27 (Gen 2)」レビュー

 液タブ大手の「XPPen(XP-Pen)」より、超デカい27インチ液タブ「Artist Pro 27 (Gen2)」を頂いたのでレビューします。

クソデケェ!Artist Pro 27 (Gen2)きたで

 まずは恒例の外観チェック。左が現在使用しているArtist Pro 24 (Gen2) 4K、右が今回頂いたArtist Pro 27 (Gen2)です。

左から愛機Artist Pro 24 (Gen2) 4K、新機種Artist Pro 27 (Gen2)

 24インチもかなり大きいと思いながら使っています。さらに迫力のある27インチ。Artist Proシリーズ中でも最大の画面サイズを誇ります。

 内容物のチェック。ペン2種類と左手用デバイスが同封されているのが嬉しいですね。

ペン2本+左手デバイスだけじゃなくて、スタンド・ケーブル類(USB-C/HDMI/DisplayPort全部)・替え芯20本以上・グローブ・クリーニングクロスまで同梱されています。買ってすぐに描き始められる。付属ペンはX3 Proスマートチップスタイラスと、X3 Proスリムスタイラスの2種類。どちらも16K筆圧・3gオン荷重・60°傾き検知と中身は同等ですが、握り心地が別物。スマートチップ版はしっかり握れる標準グリップ、スリム版は重量10gで鉛筆感覚。

 ちなみに私はXPPenのスリムタイプのペンが好きです。

好きなペンはスリムタイプの方。XPPenおなじみの左手用デバイスも付属。

 配置後の作業環境イメージはこんな感じになりました。私のデスクは細いので、置けるか心配ですがなんとか収まりました。

 実は、今回のレビューの機会を頂いたのは、筆者がちょうど同人活動を始めたタイミングだったりします。たくさん絵を描く機会があったので、描きに描いて、約1か月間ずーっと使ったうえでレビューさせて頂きます。

「4K、27インチ」がもたらす作業効率

 16インチよりも22インチ、22インチよりも24インチです。レビューの度に書いていますが、結局デカい画面が良いのです。

 じゃあXPPen最大の27インチはどうなのか?……作業領域がストレスフリーすぎる。絵を描くのに必要なのって、絵を描き込む領域だけじゃないんですよね。

 最近のイラストソフトには様々な機能が備わっています。たとえばクリップスタジオペイントであれば、ペン先の設定や色、素材、レイヤーなど、色んな要素を描き込む領域の周りに置いておく必要があるんです。

膨大な機能を配置し、迅速に切り替えることで、クリエイターは効率的で手に馴染むワークフローを組む。ツールも素材もレイヤーも、全部手の届く位置に置いてこそ効率が出る。

 そう、実際に効率的な配置で描き込もうとすると、どうしても窮屈になりがちなんです。よくある失敗例が、「○○インチモニターってデカい!じゃあ○○インチ液タブを買えば絵や漫画が描けるじゃん!」と思って入門機を買ってみたら、UI配置後の実質的な描画エリアが意外と狭くて使いにくかった、というもの。

 27インチならそんなこと気にしなくて大丈夫。作業しながらツールのウインドウも、デッサン人形も、資料も好きなように表示させまくりです。作業領域がストレスフリーすぎる。

 オリジナル作品を描いていると、世界観やキャラクターデザインにこだわりたい。だから設定資料を並列表示させながら作業しても、キャンバス領域が十分に確保できる点は大きなメリットです。

 個人的な好みですが、ベゼル部分も大きめで好き。イラストソフトのUIは画面の左右端に集まっているので、そこを触りに行くと手のひらや腕が画面外に出ます。ベゼルが広いと、その腕をちゃんと受け止めてくれるので落ちなくて済むんですよね。全体を余すことなく使えて、作業していて気持ちが良いです。

 一般的に、最新のあらゆる端末はベゼルレスが好まれる傾向が強くありますが、液タブは完全に例外ですよね。「そこに左手デバイスを設置したいんだ!」みたいなニーズもありますしね。

Windows / macOS のタッチジェスチャーに対応したX-Touch

 前述の通り「Artist Pro 27 (Gen2)」はタッチジェスチャーにも対応しています。実は筆者、タッチジェスチャー機能は初めて使いました。まだ少し慣れませんが、画面の拡大縮小や角度の変更に使っています。もっと設定を詰めたら直感的に作業できるかもと感じました。

 タッチジェスチャー、ペンを使っている時に邪魔になるのかな……と思いましたが大丈夫。タッチジェスチャーのON/OFF切り替えのボタンが本体上部についているので、すぐに切り替えできます。

 

 「プロ含むヘビーユーザーほどこういった大型の上位液タブを買うけど、上位モデルほどタッチパネル対応だけど、ヘビーユーザーほどタッチジェスチャー不要!」みたいなジレンマがありますので、直感的に適宜オフにしやすい(オフにしっぱなしにしやすい)仕様は、正しいと言えそうですね。

 切り替えが物理ボタンで本当に良かった。これが画面内だと作業がワンテンポ遅れますよね。さらに付属の左手用デバイスと合わせれば、自由度が無限大です。

 最近はiPadなどのタブレットで絵を描く方も多いようです。指先で原稿の角度を調整したり、拡大したりしているのを見ると、羨ましく感じていました。液タブでもタッチジェスチャーが使えて作業の快適性が上がります。

 私はこの液タブを普通にメインディスプレイとしても利用していますが、絵を描いていない時にもタッチジェスチャーがとても便利です。

120Hzリフレッシュレート」と「16384段階の筆圧」で抜群の書き心地

 せっかくの大画面だから、ガツガツと細かい描きこみもしたい。でも動きがもっさり……。なんて意味がありませんよね。

 ペン運びには個人差があると思いますが、私が細かく素早いペンの動きをしても、線がしっかり追従してくれると感じます。リフレッシュレートが高いと、描き心地にかなり違いが出ると思います。

 筆圧感知も優秀で、16384段階もあれば繊細な表現が可能です。私は描き始めの筆圧が高い癖があります。描き方によってはしっくり来ないことがあったのですが、筆圧感知のカーブを設定して、自分好みに調整しています。

 さらに、描き味に影響するのがディスプレイの素材。XPPenのガラスの質感は、結構サラサラ具合が高めで好みです。フルラミネーション構造で、ペン先とのズレもあまり感じません。

 大画面・高リフレッシュレートの話ばかりしてしまいましたが、個人的に地味に嬉しいのが色の正確さ。Adobe RGB 99%、sRGB 99%をカバーし、Calman認証でDelta E<1を工場出荷時に保証しています。平たく言うと「画面で見た色と、印刷された色のズレが小さい」ということ。

 同人誌を出すとき、画面では綺麗に見えたのに印刷上がりを見てガッカリ……は嫌ですよね?高品位なものを選んでおくと、その事故も減らしやすいわけです。なおXPPen ColorMasterでキャリブレーションもできるので、色がズレても自分で補正も可能のようです。

 27インチ大画面の恩恵は作業領域、描画領域はもちろん、資料を端に並べたまま描けるのも大きいです。

気になったこと

 これだけ大きい液タブですので、画面下部に排熱を感じます。めちゃくちゃ熱い、長時間作業が無理、というほどではありません。(あったかいな、程度?)絵を描く作業に使うので、もちろん手や腕が画面に密着します。気になる方もいらっしゃると思いますので、一応書き残しておきます。

 また4Kかつ120Hzをフルに活かすには、PC側のグラフィックボードにもそれなりのパワーが求められます。私は幸いゲーミング仕様のPCを使っているので気になりませんが、PCスペックを確認してから検討するのが良いと思います。

 価格は今までレビューさせて頂いた中で一番お高いです。29万8000円。Wacomの同級機であるCintiq Pro 27が本体のみで52万円超(スタンド込みだと60万円超)することを考えると、この性能はかなりコスパ良いと思います。

Wacom Cintiq Pro 27はスタンドが別売で結構お高めだったりもする。VESA、気に入らなければ交換も。

 この製品は、ディテールに妥協したくないプロ・ハイアマチュア向けのものです。プロでもハイアマチュアでもない私が何を偉そうに言ってんだという感じですが、多くのXPPen製品をレビューさせて頂いた上でそう感じました。

 ただ皆さん。プロ仕様の27インチの液タブ、使ってみたくないですか?でもWacom買うお金無くないですか?私はありません……。

 私がXPPenで好きなのは、製品ラインナップよりもマーケティング思想です。「この性能帯の製品を使ってみたい」「このサイズ感の製品を使ってみたい」を阻む「でも高い!」の壁。XPPenはそれを少し低くして、夢の実現可能性を高めてくれます。どの製品ラインナップも、Wacomよりもお値段的に手が届きやすい!

最後に

 満足。「Wacomは高くて手が出ないけど、プロ機の描き心地は知りたい」という人には文句なしに推せます。下記は実際に「Artist Pro 27 (Gen2)」で描いた絵です。

 関係ないですけど関西コミティアで同人誌出すのでよろしくお願いします。

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