Nothing Technology Japanは2025年8月20日、ブランド初となるオーバーイヤー型ヘッドホン「Nothing Headphone (1)」の日本市場向け発売を正式に発表しました。価格は3万9800円(税込)で、8月20日正午から公式サイトnothing.techにて予約を開始し、8月28日午前9時より同サイトおよび販売パートナーにて発売します。
操作性においてタッチセンサーの誤操作や複雑さがストレスの原因となることも少なくない、既存のヘッドホン市場。デザインも似たりよったりです。
そのアンチテーゼとなるのが「Headphone (1)」。一目でNothing製品とわかる透明なシースルーデザインを継承。
加工されたアルミニウムのイヤーカップや、オイルやメイクにも強い低反発ポリウレタン製のイヤークッションなど、素材の一つひとつにこだわり、快適性と耐久性、視覚的なインパクトを実現しているといいます。
最大の特徴は、タッチ操作から脱却し、触覚で直感的に操作できる物理キーを採用した点です。右側のイヤーカップに集約された3つのコントロール、「ローラー」「パドル」「ボタン」は、ユーザーは手元を見ることなく正確な操作が可能に。
「ローラー」は、回すことで音量を調整し、クリックで再生・一時停止、長押しでアクティブノイズキャンセリング(ANC)と外音取り込みモードを切り替えます。「パドル」は、前後に倒すことで曲のスキップや頭出し、長押しで早送りや巻き戻しができます。タッチよりも物理キーというのは納得ですが、回す、倒すでの操作って純粋にワクワクしますよね。
そして「ボタン」は、Nothingスマートフォンと連携して最近使用したオーディオアプリを切り替える「Channel Hop」機能や、AIアシスタントの起動など、ユーザーが任意のアクションを割り当てられるショートカットキーとして機能します。Nothing PhoneとNothing XアプリでChatGPTを起動する設定も可能。
「Headphone (1)」のサウンドは、60年以上の歴史を持つ英国の老舗Hi-Fiオーディオブランド「KEF」と協業。最終音響チェックだけ、などということはなく、設計段階から共同開発しているといいます。KEFが持つ音響開発技術と独自ツールを活用。低域と高域だけではなく中域まで、原音忠実でありながら豊かな音作りをしたそうです。
心臓部には、ポリウレタン製サスペンションを搭載した40mmカスタムダイナミックドライバーを採用。歪みを最小限に抑え、各音域を忠実に再現。ハイレゾオーディオに対応。高音質無線コーデックLDACに対応。USB-Cケーブルでのロスレス再生や、付属の3.5mmオーディオケーブルでの有線接続も可能。また、内蔵されたスペーシャライザーとヘッドトラッキング機能により、あらゆるステレオ音源を360度の音場に変換。
ハイブリッドANCは、4つの高性能マイクを活用しノイズキャンセリング。ANCオンでも最大35時間という長時間の連続再生が可能。5分間の充電で最大5時間の再生が可能な高速充電にも対応します。
なお有線接続用の3.5mmオーディオケーブルを同梱。単なるスマートフォンの周辺機器としてではなく、独立したオーディオ製品として捉えているそうです。
ちなみにイヤーパッドの交換については、かなり力を入れれば構造上は取り外し可能だとしつつ、現時点では交換用パーツの別売りは予定していないとのこと。