デジタルカメラやスマートフォンなどの評価機関である、DxOMarkがiPhone 16 Pro Maxのカメラテストの結果を公開しました。総合評価は157点でiPhone 15 Proから3ポイント伸ばしています。
写真撮影の下位スコアの色スコアで全機種中最高得点を獲得。あらゆる実験条件で安定したカラーレンダリングを実現しているとのことです。
画像の詳細レベルを測るテクスチャスコアはiPhone 15シリーズからの2400万画素撮影のおかげで最高に近い評価がされています。
15 Pro Maxから最も評価を伸ばしたのはシャッター前に表示されるプレビュー。もともとiPhoneはプレビューと撮影画像の差が少ないことで最高の評価を受けていましたが、さらに露出とダイナミックレンジの一致度が高まっているようです。
フォットグラフィックスタイルのリアルタイムでのトーン調整機能の実装に伴いプレビュー性能を高めていることが影響していると考えられます。ズームイン・ズームアウトの遷移もiPhoneらしく滑らかになっているだそうです。
また、 iPhoneはフレア・ゴーストの出やすさが欠点とされていましたが、前世代と比べてわずかに目立たなくなっているとDxoMarkは評価しました。
超広角は4800万画素のセンサーに置き換わったものの、スコアにほぼ変化なし。4800万画素撮影モードはProRAWモードのみで使えるのでスコアに影響はありません。望遠に関してもスコア変化はほぼありません。
動画については15 Pro Maxから1点伸ばし、全機種中トップのスコア。特に暗い場所での詳細レベルが改善しているそうです。
総合スコアはPixel 9 Pro XLより1ポイント低くなっています。これは中距離撮影時にメインカメラからのデジタルズームで撮影した画像の中心部に、望遠カメラで撮影した画像を合成するアルゴリズムや、被写体の被写界深度が浅くなりすぎないようピント位置をずらすアルゴリズムがない影響が大きいと考えられます。
しかし、こういったアルゴリズムは画質の差とはいえないので過度に気にする必要はなく、画質面では写真・動画ともに同等以上に優秀だと考えてもよさそうです。