聴ける本。アマゾン「Audible(オーディブル)」、利用者爆伸びのカギは「聴き放題」移行にあり

掲載日時: 2023/06/14(水) 21:16

左:Audibleカントリーマネージャー 逢阪志麻氏、右:Audibleシニアディレクターコンテンツ担当 宮川もとみ氏

 声優・俳優の朗読や作品を聴きまくれる!

 Amazon Japanは、Amazonオーディオブック「Audible(オーディブル)」に関する記者発表会を開催。新コンテンツの配信ラインナップを発表しました。

 そもそもAudibleはというと、声優さんや俳優さんが本を朗読してくれる、あのサービスです。12万タイトル以上の音声作品を月額1500円で聴き放題。

 2022年1月に聴き放題制に移行しており、現在はおよそ95%のコンテンツが個別購入不要で定額範囲内で楽しめるようになっているのだといいます。

ストリーミング、オフラインで利用でき、再生速度調整などの機能を備え、スマホだけではなくスマートスピーカーなどでも使用可能。

 小説家村上春樹氏や湊かなえ氏の著書の朗読作品を、6月14日以降配信開始します。

 こうした作品は既存の出版社の書籍を朗読して収録しています。しかしAmazon Audibleでは、「オーディオファースト」と称する形式の作品も展開。

 この形式では、Audible音声作品優先で書き下ろしてもらい、リリースした後で改めて出版社から書籍化するというもの。面白いですね。

 このほかポッドキャストも新コンテンツを展開。トムス・エンタテインメントと提携してルパン三世、さらにMarvel作品も。

 今はこんなイケイケなAudibleですが、都度購入の頃は、実はビジネス書や自己啓発本を買うビジネスマンが多い状況だったそう。

 しかし聴き放題移行後は、文学やフィクションといった小説の聴取時間が圧倒的に伸び、女性支持も増え、語学を勉強したい学生や目を休めたい高齢者層にまで幅広く受け入れられているそうです。

 聴き放題移行後に積極的なコンテンツ充実とテレビCM等のマーケティングに注力。2023年に前年比27%会員数増加、ビジネスモデル移行前と比較して会員数67%増加の成長株。月間聴取時間も成長中ながら、利用者の傾向も必ずしも活字離れしておらず、約75%が電子か紙で本も読んでいるのだとか。

 美声に聴き浸るもよし、聴きながらリラックスしても筋トレしてもよし、みなさんもこれを機会にAudibleを試してみてはいかがでしょうか。

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