motorola razr 40 レビュー。低価格を感じさせない高品質、折り畳みスマホデビューに最適

掲載日時: 2023/12/20(水) 18:35

 モトローラの新型折りたたみスマホ「razr 40」を購入しました。国内向けモデルでFeliCaに対応、上位版の「razr 40 ultra」よりも機能と価格が抑えられており、より手に取りやすいモデルです。

 本記事では公開市場版razr 40のレビューをお届けします。

外観

 今回購入したカラーは「バニラクリーム」になります。背面はヴィーガンレザータッチ仕上げ。質感の高さや手触りが良いです。下部にはモトローラのロゴとFeliCaロゴが確認できます。

 フレームはアルミ素材でサラサラとした手触りが特徴です。

 底面にはスピーカー、Type-Cコネクタを備えます。受話口からも音が出るデュアルスピーカー仕様です。

 背面には1.5型OLEDディスプレイ。タッチ操作ができるので、時間や通知の確認、メディアコントロールなどが行なえます。

 内側には6.9型pOLEDディスプレイ。解像度はFHD+で、最大144Hzリフレッシュレートに対応します。非常に縦長で、例えるならTVリモコンでしょう。手持ちのGalaxy Z Fold 4も縦長形状ですが、razr 40と比べると可愛く思えます。

左がGalaxy Z Fold4

 最初から保護フィルムが貼られているので、あらかじめ買う必要はありません。

 razr 40はティアドロップヒンジを採用しており、閉じた際の隙間はありません。

 開いたときのディスプレイの折り目はほとんど目立たず、触っても凹んでいる感じはありません。ただ、長期使用でディスプレイの折り目が深くなる恐れがあります。実際、筆者が以前使っていたGalaxy Z Fold 4は、長期使用で新品時と比べて折り目部分がよりくっきりわかるようになりました。

 任意の角度で固定ができます。

 6.9型と大型な折りたたみスマホですが、本体重量はわずか188gと軽量。Yシャツの胸ポケットにもスッと入ります。

性能

 SoCにQualcommのミドルハイレンジ向け「Snapdragon 7 Gen 1」を搭載。ベンチマークスコアは以下のとおりです。

 決して高性能ではないものの、普段使いであれば困ることはありません。 GPU性能が対して高くなく、3Dゲームを良くプレイする人は避けたほうが良いでしょう。

 検証ツール「TakoStats」を用いて原神をプレイ。フィールドはスメール(砂漠)で、10分程度マラソンしつつ戦闘します。

 デフォルトが低画質設定ですが、動作感は悪くなく、処理落ちも少ない印象です。温度上昇も思ったより行かなく、プレイしていて特に問題はありません。

 高画質・高フレームレートでプレイしたい人には不向きですが、重視しない人であれば選択肢に入るかと思います。

低画質+60FPS

平均FPS

温度上昇は30℃あたりに

カメラ

 カメラ構成は以下のとおり。

 以下、作例を紹介します。

 そこまでくどい味付けではなく、忠実に再現された色合いが特徴です。デジタルズームですが、2倍までなら気になりません。

2倍ズーム

 夜景モードを活用することで、ノイズが少なく綺麗な写真がとれます。特段明るく撮れるわけではありませんが、しっかりとコントラストの効いた一枚に仕上がります。

 折れる機構を生かして、スタンド代わりに。意外と使う機会は多く、写真に全身を収めたいときや低アングル撮影の際に重宝します。

 角度調整はかなり融通がきくので、多彩なアングルでの撮影ができます。

アウトディスプレイの使い勝手

 上位モデルのrazr 40 ultraは背面を覆い尽くす3.6型アウトディスプレイが特徴でしたが、razr 40に関しては1.5型と非常にコンパクト。

 アウトディスプレでできることは以下の通りで、大したことはできません。

 小さいディスプレイでは通知の視認性は良くなく、メッセージの詳細を確認するには開く必要があります。

 razr 40 ultraであれば任意のアプリを起動できるので、メッセージ返信まで開かずに可能。やろうとおもえば動画視聴やゲームプレイも可能で、汎用性はかなり高いです。

 結局は開かないと何もできないですから、筆者は時間の確認とタイマーくらいしか使っていません。アウトディスプレイの恩恵を感じれるのはrazr 40 ultraのような大画面でないと駄目ですね。

razr 40 ultra

OS

 OSはAndroid 13ベース、ほとんどピュアAndroidに近いイメージです。

 全体の使い勝手はピュア Androidからは大きく離れていませんが、細かいカスタマイズが施されています。

 筆者は現在「Pixel Fold」を使っていますが、クイックパネルからWi-Fiのオン・オフが一発でできないのが非常に不便。razr 40だと一発で行なえます。

 外観のカスタマイズも色々とでき、飽き性の筆者としては嬉しい仕様です。

総評

 製品のハードウェア品質、所謂ビルドクオリティで言えば、廉価版というのを感じないくらい作りは秀逸です。ヒンジの角度調整や閉じたときの隙間の無さ、目立たない折り目などは評価できます。

 ただ、アウトディスプレイの使い道がいまいち見いだせなく、それだけで完結するようなシーンがあまりにも少ない。開くのが面倒になるので、デジタルデトックス的な使い方も良いかもしれません。開かずにあれこれしたい人は上位版のrazr 40 ultraを選ぶべきです。

 FeliCa搭載機なので、開かずとも改札が通れたり決済ができるのは非常に便利でした。razr 40 ultraは非対応ですから、無印版を選ぶ理由としては十分でしょう。

 他キャリアのGalaxy Z Flipシリーズが16万円にも達するところを、razr 40の定価は12万5800円に抑えています。さらに販売経路によっては10万円以下で購入できますし、端末返却前提の残価設定型プランを使えばより格安で運用できます。

 初めての折りたたみスマホデビューや、安く端末が持ちたい人はチェックしてみてください。

詳細はソフトバンクの公式サイト(https://www.softbank.jp/mobile/)でご確認下さい。[AD]
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