
enough phone。画像出典:enough
小型スマートフォンを求める声は根強いものの、iPhoneのminiシリーズは13 miniで途絶え、Xperia 5シリーズやZenfoneも系譜が途絶えています。小型スマホは熱狂的なファンはいるものの、売れていないのが実情です。
こうしたなか、5.3型の画面を備えたAndroidスマートフォンが名乗りを上げました。
enoughは、小型スマートフォン「enough phone」の支援募集をKickstarterで開始。予約の最安となる「超早割」は399ドル(約6万3000円)で、出荷は2027年5月の予定です。キャンペーン期間は12月4日まで。
ディスプレイは解像度1520×720の5.3型液晶を搭載。本体の寸法は高さ133mm、幅64mm、厚さ12mm未満となっています。9to5Googleによると、厚みは増すものの、縦横のサイズはiPhone 13 miniとほぼ同等とのことです。
SoCにはMediaTekのDimensity 7500を採用。実行メモリは8GB、内蔵ストレージは128GBで、microSDカードによる容量拡張にも対応します。
カメラは背面にソニー製IMX766を採用した5000万画素、前面に3200万画素を搭載。さらに電源ボタン一体型の指紋センサーや顔認証、5G、Wi-Fi 6、NFC、物理SIMとeSIMのデュアルSIMもサポートします。

背面パネルはネジ止めで、電池を交換できる。画像出典:enough
バッテリーは3500mAhが目標で、Android Authorityによると最終的な容量は未確定のため増減の可能性もあります。ネジ止めの背面パネルを外せば、利用者自身で交換可能です。そしてソフトウェアの更新期間は2032年までを予定しています。
また、OSは標準的なAndroid 17に加えて、SLEKEが開発した「OdysseyOS」も選択できます。OdysseyOSは、スマートフォンの使いすぎを防ぐため機能を絞り、通話やメッセージなど最低限に抑えた「ダムフォン」のような使い心地を目指したOSです。SLEKEはこのOSを導入して再生したPixelをすでに販売しているようです。

OdysseyOSの画面。画像出典:enough
発売後の小売価格は599ドル(約9万5000円)を予定。これに対し、Kickstarterでの支援価格は先着の「超早割」が399ドル(約6万3000円)、「早割」が449ドル(約7万1000円)、通常の支援が499ドル(約7万9000円)となっています。
同社は11月に量産用金型、12月に最初の動作サンプルを用意し、2027年4月に量産、5月に出荷を開始する計画を掲げています。一方で、AI投資の過熱によるメモリ不足やクラウドファンディングの成否により、日程が左右される可能性もあるとしています。
| 項目 | enough phone(目標仕様) |
|---|---|
| 画面 | 5.3型液晶、1520×720 |
| SoC | MediaTek Dimensity 7500(2.4GHz) |
| 実行メモリ | 8GB |
| ストレージ | 128GB(microSD対応) |
| 背面カメラ | 5000万画素(ソニーIMX766) |
| 前面カメラ | 3200万画素 |
| 電池 | 3500mAh(交換式) |
| OS | Android 17、OdysseyOS |
| 通信 | 5G、Wi-Fi 6(2.4GHz・5GHz)、Bluetooth、NFC、GPS |
| SIM | eSIM+物理SIM×1 |
| 生体認証 | 電源ボタン一体型指紋センサー、顔認証 |
| 寸法 | 133×64×12mm未満 |
| その他 | USB-C、リサイクル素材の筐体(マット仕上げ) |
iPhone 13 miniサイズで5Gに対応し、バッテリーを自分で交換できる仕様は、小型機を待ち望む人にはたまらない魅力。脱スマホを狙ったOdysseyOSを選べる点も面白い試みです。
しかし、出荷予定は2027年5月とかなり先で、仕様も現状は目標値に過ぎません。クラウドファンディングならではのリスクは覚悟して付き合う必要がありそうです。











