
Minimal Companyは11月5日、小型スマートフォン「Minimal Phone 2」の修正版基板が試験に合格したと発表しました。12月に生産を始め、同じ12月からKickstarter支援者への発送も始めるとしています。
同機は物理キーボードを備えた端末ですが、キーボードにタッチ操作の機能を加えたところ、無線部品との干渉が発生。メイン基板の再設計を余儀なくされていました。
同社によると、製造チームの試験において、修正版の基板はタッチ対応キーボードと一緒に使っても問題なく動いたとのこと。修正が失敗していれば、基板の変更と試験にさらに1カ月かかるところでした。

Minimal Phone 2の基板とバッテリー
合格を受けて、同社はDVT機(設計を検証するための試作機)の組み立てを始めました。修正版の基板、タッチ対応キーボード、最終仕様のハードウェアを備えた完成形の端末で、色はOnyx、Pearl、Emberの3色です。
同社はもっと早くこの試作機を用意する予定でしたが、基板の修正が終わるまで組み立てないよう、製造チームから助言を受けていたといいます。
また、レビュー機も同じ組み立て分から用意し、11月末までにレビュアーへ届けるのが目標です。加えて、Android 17を搭載して出荷することも明らかにしました。独自のMinimal OSの新しい動画も、近くYouTubeで公開するとのこと。
修正後のハードウェアは、これから米国のFCC(連邦通信委員会)認証へ進みます。一方、Google Playなどを載せるためのGMS認証は最終承認を待っている段階で、同社によると、生産前に残る最後の外部承認の1つです。
そして発送はKickstarter支援者が先で、それが終わり次第、公式サイトの予約分へ移ります。同社は完成した3色の実機写真を公開してから、色、キーボード配列、配送先を選ぶアンケートを送る予定です。
キーボード配列は、英語のQWERTY、フランス語のAZERTY、ドイツ語のQWERTZ、韓国語のDubeolsik、アラビア語の5種類で確定しました。日本語配列はありません。

Emberの背面
本体色のうち、EmberはKickstarter限定の色で、公式サイトで選べるのはPearlとOnyxです。
また、充電器は全台に付属し、米国、欧州、英国、オーストラリア、韓国の5種類を用意。日本向けは挙がっておらず、これらと異なるプラグを使う国・地域には米国版(A型)が付きます。今回の発表では、日本での販売や技適には触れていません。
Minimal Phone 2は、4型で1080×1240表示、90Hz駆動のAMOLEDを備えたAndroidスマートフォン。予約期間中の注文なら実行メモリは12GBで、ストレージは256GBか512GBを選べます。
バッテリーは3400mAhで、27Wの有線充電と15WのQiワイヤレス充電に対応。カメラは背面5000万画素、前面2000万画素で、3.5mmイヤホン端子も備えます。
公式サイトの価格は、256GB版が699ドル(約11万700円)のところ予約価格で599ドル(約9万4900円)、512GB版が799ドル(約12万6500円)のところ予約価格で699ドル(約11万700円)です。
予約が終わると、256GB版の実行メモリは8GBに戻ります。出荷前であれば、いつでも全額返金でキャンセルできるとのこと。
電子ペーパーを採用した初代Minimal Phoneは、出荷の遅れが続きました。出資者の1人のブログによると、当初の出荷予定は2024年8月31日でしたが、その出資者の手元に届いたのは2025年6月27日でした。
タッチ対応キーボードを諦めずに基板を作り直して解決した点は、物理キー好きとして素直に拍手を送りたいところです。しかし、試作機の組み立てがようやく始まった段階で、FCC認証もGMS認証も終わっていないのに12月に発送を始めるというのは、かなり攻めた日程に見えます。初代の遅れを思えば、カレンダーの「12月」より先に、まずは11月末のレビュー機を見たいところ。第三者の手でキーボードも電波も問題なく動くと確かめられて、ようやくこの日程を信じられそうです。











