Galaxy Note SC-05DをICSにしてどこが変わった?使用感をレビュー

掲載日時: 2012/09/23(日) 18:46

 9月6日よりICS(Android4.0)へアップデートが開始されたGalaxy Note(SC-05D)を2週間ほど利用したレポートをここに記していきたい。

Wi-Fi経由のアップデートには失敗 Kiesを利用してアップデート

 9月6日にアップデート開始の告知があり、早速Wi-Fi経由でのアップデートを試みたが見事に失敗。Twitterを見ると、同様にアップデートに失敗している人が散見された。

 やむなく、Samsungが提供しているSamsung Kiesをダウンロード&インストールし、アップデート処理を続行。見事、Galaxy NoteはICSへアップデートを果たした。

 また、ドコモの「GALAXY Note」、Android 4.0への単体更新を一時中断 というニュースも入り、結局のところKiesを利用した方がよかった形だ。

端末は初期化した方がよい

  アップデートの処理が終わり、意気揚々と使おうと思ったが、全体の動作のあまりの遅さに驚いた。これは明らかに何かがおかしいなと思った筆者は端末の初期化を行った。電話帳はGoogleのクラウドサービス上の保存されているし、写真や音楽といったデータはすべてマイクロSDに保存されている以上、データがなくなる心配はない。強いて面倒くさいのはアプリケーションの再設定くらいである。

 それらの事柄を確認した後に、端末を初期化。ICSにアップデートされて、まっさらの状態になったGalaxy Noteを手にしたら「なるほど、これならちゃんと動いている」と感じられた。もしも、ICSにアップデートにして、動作の遅さに苛立ちを感じている方が見えるのならば、必要なデータをバックアップしたのち、端末を初期化することをおすすめしたい。

ICSの機能をチェック  Sノートの出来は微妙

 せっかくICSにアップデートしたのだから、その良さを使わないほかはない。

 まずはホーム画面でメニューボタンを押して[設定]->[開発者向けオプション]->[GPUレンダリングを使用]にチェックをつけた。これはICSが持つひとつの進化ポイントで画面のレンダリング(描画)をGPU(画像処理に特化したプロセッサ)に投げることができるので、画面描画の「もっさり」とした感覚が軽減される(ように感じる。実際のところ、どの程度変わっているかはわからない)。

 また、筆者は余計なアニメーションが嫌いなので[GPUレンダリングを使用]の項目の下にある[ウインドウアニメ]と[トランジションアニメ]を両方ともOFFにした。

 また、プリインストールのアプリケーションを凍結することができるのもよい点だ。私はキャリアメール(SPモードメール)を含めキャリアのプリインストールアプリのほとんどを使わない人間なので、わずらわしいプリインストールアプリを凍結できるようになるのは非常にありがたい

 プリインアプリの凍結は同様に設定のメニューから[アプリケーション]->[全て]の項目から、凍結したいアプリケーションを選び[無効]のボタンを押せば凍結が可能だ。なおすべてのプリインアプリが凍結できるわけではないので注意してほしい。

 また、今回のアップデートにより、追加されたSamsung独自のアプリにSノートと呼ばれるものがある。これはSメモを拡張したようなアプリで、まさにGalaxy Noteをノートのように利用できるアプリだ。だが、その動作速度は残念ながら実用に耐えないと感じた

 これは、国内版は国際版ではチップセットが異なる点が大きく起因していると考えられる。国内版のGalaxy NoteはSnapdragon S3(シングルコア[訂正]デュアルコア)が採用され、国際版のGalaxy Noteには Exynos 4210(デュアルコア)が採用されている。これらの違いが、Sノートの動作に大きく影響を与えていると筆者は予測している。これだけが心残りな点だ。

エンジョイ ICSライフ

 Sノートの動作以外は不満を覚えることはなく、さくさくとした動作を楽しむことができている。特定の処理の遅さにイライラしたりすることもない。

 むしろ、アップデートをしない理由が見つからないほどだ。是非アップデートを控えている人は、以上の事柄にだけ注意をして、アップデートをしてみてほしい。

[お詫び] 訂正:2012年9月23日19時33分
初出時 Snapdragon S3がシングルコアとなっていましたが、デュアルコアの誤りでした。お詫びとともに訂正いたします。

おすすめ記事

MOONDROP MIAD01の詳細スペックが判明!Dimensity搭載や100段階音量調節で価格399ドル、さらに技適申請も明らかに

2024-04-25 20:55:14會原

DAPDimensity 7050MIAD01MOONDROPMOONDROP MIAD01

中国の音響メーカーMOONDROP(水月雨)は、「MOONDROP MIAD 01(MD-PH-001)」のスペックを公開しました。価格は399ドル。現在「技術基準適合証明申請中」とのことで、日本発売にも期待できそうです。同社は本機を「5G対応フルバランスHiFiオーディオプレーヤー」または「Internet Audio Device」などと位置付け、なんと4.4mmバランス接続端子を備えます。M...

Qi2、液晶での電池残量表示対応!Anker MagGo Power Bank (10000mAh) レビュー

2024-04-24 19:56:54そっぷる

Anker MagGo Power BankQi2レビュー

AnkerよりQi2対応のモバイルバッテリーが発売されました。前回紹介したものは6600mAhですが、今回は10000mAhの大容量モデルです。それ以外にも違いがあるので紹介していきます。内容物はUSB Type-Cケーブルとモバイルバッテリー本体のみ。ワイヤレス充電面にはQi2対応を表すQi2のロゴが表記されています。背面には簡易的なスタンドが備わっています。スタンドは非常に簡易的なものですが、...

HUAWEI Pura70シリーズ発表!Pシリーズから名称が変更、Ultraはレンズがつき出る1型沈胴式カメラを搭載

2024-04-24 18:50:23ピュアセル

HiSiliconHuaweiHuawei Pura70Huawei Pura70 ProHuawei Pura70 Pro+

中国ファーウェイは、中国国内で同社最新フラグシップスマートフォンの「HUAWEI Pura70」「HUAWEI Pura70 Pro」「HUAWEI Pura70 Pro+」「HUAWEI Pura70 Ultra」の4機種を発表しました。 同社傘下のHiSilicon製SoCを搭載し、Pura70 Pro+/Ultraは衛星通信に対応。Pura70 Ultraでは1型センサーと可変絞りの沈胴式広...

メタ、VR/ARデバイス向け「Meta Horizon OS」発表。ASUSやレノボが採用、「メタバースのAndroid」になれるか?

2024-04-24 12:46:18riku

ASUSLenovoMetaMeta Horizon OSMeta Quest Software

Metaは、同社のMeta Questシリーズに搭載しているMeta Quest Softwareを拡張し、新たに「Meta Horizon OS」としてサードパーティーのハードウェアメーカーに解放することを発表しました。Metaによると、「Meta Horizon OS」は、利用者により多くの選択肢を、開発者により大きなエコシステムを提供するとのこと。同OSを搭載したデバイスとして、既にASUS...

カテゴリー