Metaは、同社のMeta Questシリーズに搭載しているMeta Quest Softwareを拡張し、新たに「Meta Horizon OS」としてサードパーティーのハードウェアメーカーに解放することを発表しました。
Metaによると、「Meta Horizon OS」は、利用者により多くの選択肢を、開発者により大きなエコシステムを提供するとのこと。同OSを搭載したデバイスとして、既にASUSのROGブランドからゲーミングデバイスが、Lenovoから生産性向上や学習向けのデバイスがそれぞれ開発中であるとしています。
同社は、Qualcommとの協力関係も強調。サードパーティーによって開発中のデバイスが、QualcommのSnapdragonチップを搭載することを示唆しています。また、MetaとMicrosoftが共同開発した、限定版「Meta Quest, inspired by Xbox」も発売されます。
今回の発表を受け、現在Meta Questシリーズで提供されているMeta Quest ストアは、「Meta Horizon Store」に名称が変更され、同様のモバイル向け管理アプリも「Meta Horizon」となります。さらに、審査が緩く比較的開発者にオープンなアプリ配信システム「App Lab」も今後廃止し、「Meta Horizon Store」に統合するとのこと。
「Meta Horizon OS」は、AOSP(Android Open Source Project)をベースに開発されています。2024年3月には、GoogleがMetaに対し、GoogleとSamsungが共同で開発中の「Android XR」OSへの切り替えを打診したものの拒否されたとの情報が流れていました。これらを踏まえると、今後市場には、「Android XR」とMetaの「Meta Horizon OS」の2つが競合として存在することになりそうです。