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PICO、次世代XRヘッドセット「Project Swan」 約4000PPIのMicroOLED搭載

 4000PPIでVision Pro超えを狙う?

 ByteDance傘下のXRブランドPICOが、次世代フラッグシップXRヘッドセット「Project Swan」を初公開しました。Road to VRやUploadVRなどが伝えています。正式な発売時期や価格は未発表ですが、2026年後半のグローバル発表を目指して開発を進めているとのことです。3月開催のGDC 2026(3月9日〜13日、サンフランシスコ)では、Project Swanと新OS「PICO OS 6」に関する開発者向けセッションも予定しています。

 ディスプレイには約4000PPIのMicroOLEDを採用します。主要フラッグシップスマートフォンの約9倍に相当する画素密度で、Apple Vision Proの3386PPIを上回る数値です。角度あたりの画素数は平均40PPD、中心部で45PPD超とされ、Meta Quest 3の約25PPDと比較すると中心部の精細さはおよそ1.8倍にあたります。マイクロレンズ(MLA)技術と光学補正を組み合わせ、発色や輝度の均一性も確保するといいます。

 「PPD(Pixels Per Degree)」とは、視界の1度あたりに何ピクセル詰まっているかを示す指標です。たとえば目の前に窓があったとして、その窓枠の角度1度分にどれだけ細かくドットが並んでいるかを表す数値だと思えばイメージしやすいでしょう。数値が大きいほど「画素の粒々」が見えなくなり、映像が現実に近づきます。

 プロセッサは「最適化されたデュアルチップ構造」を採用し、複合現実処理に特化したカスタムXRチップが複数センサーのデータを統合、約12msの低遅延で現実空間を高精度にモデリングするとしています。フラッグシップSoCとの組み合わせにより、Snapdragon XR2 Gen 2比でCPU・GPU性能を2倍以上引き上げるとのことです。

 本体の重量や最終的な構造は現時点で公表していません。ただし、The Informationによると、超軽量なヘッドセット本体と外部コンピュートパックを組み合わせ、演算処理をオフロードするハイブリッド構造になる可能性があるようです。入力方式については、ハンドトラッキングのほかXRコントローラーやキーボード・マウスにも対応するとしています。アイトラッキングの搭載も伝えられています。

 OSにはAndroidベースの「PICO OS 6」を採用します。PICO OS 6は2Dウィンドウと3Dコンテンツが同一空間上に共存できる「共有空間」の概念を取り入れており、1つの体験を動かしながらコンパニオンアプリを併走させるような使い方も想定しているそうです。

 GDC 2026では3月12日に「Bring Your Apps and Games to General Spatial Computing with Project Swan (Presented by PICO)」と題したセッションを実施します。セッションの説明によると、グラフィックス性能やマルチモーダル操作、開発者向けツールチェーンなどを具体例やライブデモを交えて紹介する予定だそうです。

 PICOはProject SwanおよびPICO OS 6のクローズドベータに参加できる「PICO Global Early Access Program」の参加者も募集しているとのことです。

項目 Project Swan
ディスプレイ MicroOLED(約4000PPI)
PPD 平均40PPD / 中心部45PPD超
チップ カスタムXRチップ + フラッグシップSoC(デュアルチップ構造)
システム遅延 約12ms(低遅延で現実空間モデリング)
重量 未公表
トラッキング ハンドトラッキング(公式)/ アイトラッキング(報道)
OS PICO OS 6
接続方式 未公表(外部コンピュートパック併用の報道あり)
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