
899ドルで5KクラスのマイクロOLED VRヘッドセットが手に入る時代?
しかも本体重量は140グラム未満。中国のVRメーカーPimax(パイマックス)は、次世代PCVRヘッドセット「Dream Air SE」の出荷開始を発表しました。

MRですが超高解像度マイクロOLEDのApple Vision Proが日本で59万9800円(税込)で登場してから、約2年。PimaxはマイクロOLEDの片目2560×2560ピクセル、両目で5K級の総解像度を、税・送料別899ドルというハイエンドスマホ並みの価格に押し込んできました。攻めてます。ただ、後述するようにライトハウスが必要なので注意してね。
光学系には自社開発の「ConcaveView」と称するパンケーキレンズ(光学を折り畳んで薄型化する仕組み)を採用。視野角は水平約105度です。マイクロOLED特有の漆黒の黒と高速応答を、薄型筐体に詰め込みました。重量はヘッドセット本体で140グラム未満と、スマートフォン1台より軽い水準です。VRゴーグル名物の「首が疲れる」問題と一線を画す数字といえます。
表示まわりでは、片目2560×2560ピクセルのネイティブ表示は72Hz動作で、90Hz時は1920×1920から2560×2560へのアップスケールレンダリングになるとPimaxは説明しています。

トラッキングまわりは構成によって変わります。ヘッドセット単体の899ドル版はLighthouse版で、既存のSteamVRベースステーションと組み合わせる前提です。超軽量で高解像度OLEDなので、MeganeXやBigscreenと比較するのが良いでしょうね。筆者もMeganeXとBigscreen愛用してます。軽量HMDは正義。なお、MeganeXもBigscreenもライトハウス。部屋にベースステーションを設置し、トラッキングする環境を用意する必要があります。
一方、外部センサーなしで使いたい場合は、ヘッドセット側の4基のカメラで自分の位置を把握するSLAM方式の1199ドル版を選ぶ形になります。SLAM版には6DoFコントローラ2本も同梱されます。
平たく言えば、SLAMは「ヘッドセット自身が周囲を見渡して自分の位置を把握する仕組み」のこと。かつてのPCVRや現在のLighthouse環境ではベースステーションを置く必要がありますが、SLAM版なら本体カメラだけで位置把握が完結します。引っ越し直後でも出張先のホテルでも、箱から出してすぐ遊べるのが強みですね。
アイトラッキングはTobiiとの共同開発で、片目あたり10個の赤外線ライトを使うと説明されています。現行のDream Air SEページではアイトラッキングは120Hz表記となっており、視線の先だけを高画質で描画するDynamic Foveated Rendering(注視点だけ精細に描画する技術)にも対応します。GPU負荷を下げ、対応PCで高解像度VRを動かしやすくする仕掛けです。
価格構成は2種類。ヘッドセット単体のLighthouse版が899ドル、専用ハンドコントローラ込みのSLAMパッケージが1199ドルです。ちなみに日本向けDream Air SEページは税込価格としてLighthouse版15万1571円、SLAM版20万2150円の記載があり妥当、税込みと考えるとむしろちょっと頑張ってるラインです。
| 項目 | Pimax Dream Air SE |
|---|---|
| 接続 | PCVR(DisplayPort接続、Pimax Play経由。SteamVR/OpenXR/OpenVR対応) |
| ディスプレイ | マイクロOLED、2560×2560ピクセル×2(総計5120×2560) |
| リフレッシュレート | 72Hzネイティブ、90Hzは1920×1920→2560×2560へのアップスケールレンダリング |
| 視野角 | 水平約105度 |
| レンズ | ConcaveView パンケーキレンズ |
| トラッキング | Lighthouse版:外部ベースステーション必要 / SLAM版:本体カメラ4基のインサイドアウト方式 |
| コントローラ | Lighthouse版:同梱なし / SLAM版:6DoFコントローラ2本同梱 |
| ハンドトラッキング | SLAM版のみ統合 |
| シースルー | SLAM版のみ対応 |
| アイトラッキング | Tobii共同開発、赤外線ライト10個/片目、現行ページでは120Hz表記 |
| 音声 | 内蔵スペーシャルオーディオ、マイク |
| 冷却 | デュアルファン |
| 重量 | 140g未満(ヘッドセット本体) |
| 価格 | 899ドル〜(SLAM+コントローラ版は1199ドル) |
| 出荷状況 | 2026年5月14日時点でPimaxが出荷開始を発表。予約販売も継続中 |
なお、Pimaxからは上位版の「Dream Air」もラインアップ済みです。こちらはSony製マイクロOLEDで片目3840×3552ピクセル、視野角は水平110度、現行価格は1999ドル〜2299ドル。ガチ勢向けの選択肢として並走する形ですね。








































