
アップルは、Apple Vision Pro向けのOS「visionOS」の最新バージョン(26.4)の展開を開始しています。本バージョンでは、同デバイスがフォビエイテッドストリーミングに対応するほか、空間オーディオの改善も実施します。
「visionOS」のバージョン26.4は、2026年2月に開発者向けのベータ版が配信開始。それに続く形で今回、正式版が登場した形です。
フォビエイテッドストリーミングとは、デバイス(Apple Vision Pro)が着用者の目の動きを認識し、中心視野部分の映像だけを高画質でストリーミングするという機能。同じく中心視野だけを高画質に描画するフォービエイテッドレンダリングとの併用も可能で、画質の低下を抑えつつ、パフォーマンスを向上することが期待できます。

アップル自体、この機能の普及に力を入れているようで、先日にはNVIDIAと提携。同社のプラットフォーム「CloudXR」がApple Vision Proに対応しました。
「CloudXR」はクラウドPCと(名前の割に)ローカルPCで利用できるサービスで、それらでレンダリングした映像をXRデバイスなどに展開する機能を有しています。アップル的には、フォビエイテッドストリーミングを早く実装したい開発者が「CloudXR」を利用することを想定しているようですね。
これまでアップルは、Apple Vision Proのネイティブアプリが動作した際の視線情報を開発者側に提供していませんでした。これはプライバシー保護が理由だったのですが、方針が少し変わった形です。そうするだけの理由が、フォビエイテッドストリーミングにはあるのかもしれません。

なお空間オーディオについては今回の更新後、部屋の音響特性をApple Vision Proが保存するようになります。
Apple Vision Proは、空間内の特徴や素材をスキャンして環境にあった音を提供する、オーディオレイトレーシング機能を搭載しています。
今回、音響特性を保存するようになったことで、このオーディオレイトレーシングが迅速に初期化するようになりました。また装着者が動き回らなくても、より包括的な環境モデルが構築可能になったとのことです。



















