
Appleが空間コンピューティングの旗艦「Apple Vision Pro」の開発を事実上止めた可能性がある、とMacRumorsが伝えています。M5チップに刷新したばかりの最新モデルが消費者の関心を呼び戻せず、後継機の計画も今のところないとのこと。
Vision Proの専任チームが再配置され、メンバーが社内の他部門へ移ったのだとか。一部はSiri開発側へ異動した模様。Vision Pro責任者だったMike Rockwell氏は、2025年3月からすでにSiriチームを率いていると伝えられており、Appleの人材重心がVRからAIアシスタント側へずれている可能性がうかがえます。
数字もなかなか厳しいものがあります。MacRumorsが伝えるところでは、Vision Proの累計販売台数は約60万台。さらに関係者の話として、近年のApple製品としては「異常に高い返品率」だったといいます。
軽量・低価格を狙っていたとされる「Vision Air」も、昨年の時点で停止または延期になったとのこと。
Appleがいま注力していると伝えられているのは、AI搭載のスマートグラス路線です。初期モデルはRay-Ban Metaに近い形で、統合ディスプレイを持たない可能性が指摘されています。つまり、ヘッドセットで視界を覆う方向ではなく、メガネ型で日常へ溶け込ませる方向に舵を切り直そうとしている、という見方です。
もっとも、AppleInsiderはこの見方にやや慎重で、AppleのVision Products、AR/VR関連の求人はなお200件以上残っており、visionOSはRockwell氏の監督下で更新が続くと指摘しています。WWDC 2026では「visionOS 27」に時間が割かれる可能性が高いという見方もあり、空間コンピューティングそのものを畳むわけではないという読みです。
次のApple流「空間コンピュータ」は、メガネの形でやってくるのか、どうなるのか、注目です。













































