中国のPico Technologyは、VRヘッドセットの「PICO 4」を発表しました。日本では9月29日より予約受付を開始し、10月7日より販売開始予定。
PICO 4はMeta Quest 2などと同様に、単体で動作できるスタンドアロン型のVRヘッドセット。SoCにはSnapdragon 865ベースの「Snapdragon XR2」で、Meta Quest 2や現行の「Pico Neo3 Link」と同様です。メモリは8GB、ストレージは128GB/256GB。
ディスプレイは美麗な4K解像度を謳っており、片目2160×2160。Meta Quest 2やは1832×1920であるため、わずかに勝ります。一方、Quest 2では最大120Hzのリフレッシュレートは90Hzどまり。
本体に備わるカメラはフルカラーで、ヘッドセットを着用中でも外部の状況を色鮮やかに確認可能。Meta Quest 2は赤外線センサーを用いモノクロで無理やりパススルー機能を実現しているため、ここは明確なメリットとなりえます。
バッテリーは5300mAhで、20Wの急速充電に対応。3時間のゲームプレイを謳います。
デバイス本体の重量は295gで超軽量をアピールしますが、バッテリーはバックストラップに格納されており、同時に利用した場合は584gとQuest 2よりは重くなります。PCと接続して給電しつつ使うといった方法ならかなり魅力的です。
OSは独自のPICO OS 5。ゲームを遊ぶには、PCとつないでSteamVR上のコンテンツを遊ぶか、PICO独自アプリストアの「Pico Store」から購入・ダウンロードするかの2択に絞られます。ただ新参者であるPico Storeのアプリの品揃えはかなり悪く、Beat SaberやVRChatをはじめとする様々な有名VRゲーム・アプリは単体で動作しません。アプリストアのボリューム問題さえ解決できればかなり魅力的ではあるのですが。
日本での価格は公開されていないものの、欧州での価格は429ユーロ(5万9000円)となっており、値上げ後のMeta Quest 2と同等の値付けとなります。先述の通り9月29日より予約受付を開始します。