初代ドラクエをスマホでプレイしてどう思った?

掲載日時: 2013/11/29(金) 23:21

 やや旧聞に属しますが、スマートフォン版のドラゴンクエスト1が無料で配布されています。本来は500円で販売されるのですが、現在はキャンペーン期間(12月10日まで)で無料ダウンロードが可能です。

 実際にストアからダウンロードしてプレイをされた方も数多くいらっしゃるのではないでしょうか。さて、このゲームをプレイしてどのように感じましたか?

操作性が悪い?

 最初につまづいたのは操作性でした。画面に表示されるアナログパットで主人公を操作し、建物やフィールドを移動してモンスターを倒していきます。

 記憶が正しければ、ファミコンのドラクエはNPCに話しかける際には、いちいちメニューを開いて[はなす]を選択して方角を選択する必要があったのですが、スマホ版ではワンタップで会話が可能になっています。

 思い返すと、筆者はスーパーファミコン世代で、最初にプレイしたドラクエはドラゴンクエストIIIだった記憶があります。ダーマ神殿に到着するあたりでセーブデータが消え、一度ゲームをやめてしまいました。その後、ゲームボーイカラーでリメイクされたドラゴンクエストIIIをかなりの時間プレイしていた記憶があります。

 その後はテリーのワンダーランドをプレイしたり、ドラクエV(SFC版)ドラクエVI(SFC版)あたりまでプレイした記憶はあるのですが、ラスボスを倒した後、何をやったのか記憶にありません。

 閑話休題、いずれのゲームもハードウェアには物理ボタンがあり、カチャカチャと音を立てながらゲームをプレイしていた記憶があります。画面に表示されるパッドではどこか味気ないなと感じてしまったのも本音です。

 「味気ないな」と感じてしまうのは、ファミコン・スーパーファミコン時代のドラクエは「こうあった」という記憶がドラクエは「こういうものだ」という感覚に置き換わってしまっているからかもしれません。

 ちなみに、表示されるアナログパッドの位置を右側に変更すると、ある程度片手の操作でプレイできるようになります。

疲労度もなければ石もない。でもクイックセーブはできた!

 次に言葉にできない違和感を感じたのが「疲労度もなければ石もない」ことです。疲労度とはHPとは若干異なる考え方で「同じキャラクターを使い続けているとパラメータが下がる」もので「やくそう」をはじめとしたHP回復とは異なり、実時間が回復の要素になります。

 当然ながらいわゆる「石」(魔法石とかラブカストーンとか)の概念もありません。回復させるものがないですからね。プレイヤーが好きなだけプレイできます。
 スマートフォンでプレイするゲームは基本的に何らかの制限があり、それを解消するためには納金(いわゆる課金)が必要で、お金を払いたくなければ、必死に「石」を集めたり温存したりしていました。そう考えると、この時代のゲームでプレイヤーを制限していたのは、実時間であり、その制限がなければどれだけでもプレイできていたのだなと思いました。(そのせいで、視力が下がりましたけどね!)もちろん、ドラクエ1は本来は有料のアプリケーションのため、このようなアプローチがなされているというのもあるでしょう。ただ、基本無料のスマホ用ゲームになれてしまっていると、言葉にできない違和感があるんですよね。

 一点だけ今風に改修されたなと感じたのは、クイックセーブのシステムが導入され「中断の書」というシステムがあることです。このシステムを使えば、どのような状況でも、いったんゲームの状態を保存して、画面から離れることができます。

 この中断の書には驚かされました。だって昔のドラクエでは、状態をセーブするために、必ず王様のところへ行き「ぼうけんのしょ」への記録が必要でしたから。

 よく考えると、この「ぼうけんのしょ」システムってすごく制約が強いですよね。ポケモン(レッド・グリーンで止まってますが)でさえ、基本的にどこででもレポートが書けたのに、わざわざフィールドから、近くの町まで行き、王様に謁見してセーブを書く……このプロセスが長い……実に長い……!

 ここまで書いて思い出したのが「ふっかつのじゅもん」システムです。端的に説明をすると「前回の状態からゲームをプレイするには複数行の日本語を入力する必要がある」という、すごくアナログなシステムで、上手に説明ができないので、詳しくはこちらから

 そう考えると「いまのゲームのセーブはどれだけ保護されているんだ!」という感覚に陥ります。いや、だって、どうぶつの森なんかは、リセットボタンを押すとご丁寧にリセットさんが出たりしますからね。途中でセーブデータが消えるなんてもってのほか、任意のタイミングでセーブができないタイプのRPGでも、基本的にユーザのことを考えた場所にセーブポイントが作られていました(もちろんそれを考慮しない、いわゆる鬼畜ゲーもありましたが)

 と、このように20をちょっと過ぎたような私にも強烈なノスタルジーを感じさせる一品なので、是非無料でダウンロードできるうちにプレイをして、昔のRPGを振り返ってみてください。 

   

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