レビュー: スマホの音楽が変わる Bluetooth スピーカー CREATIVE T12 WIRELESS

掲載日時: 2014/01/27(月) 16:36

 スマートフォンやタブレットが普及するにつれ、音楽はさらに身近な存在になった。しかし、その音質はどうだろうか。以前よりも進化が進みステレオ感は増してきているが、スマートフォンやタブレットに内蔵されているスピーカーは貧弱で、満足できる音量を得ることができない。

 そこでお勧めしたいのが Bluetooth スピーカー「CREATIVE T12 WIRELESS」だ。価格もお求めになりやすい5000円台ですばらしい一台となっている。

スピーカーらしいデザインの「T12 Wireless」

 市場には既に多くの Bluetooth スピーカーが投入されているが、その用途は「ポータブル」の方向に向いている。大音量のスピーカーを外に持ち歩けるのは魅力的ではあるが、そのデザインに若干の抵抗を覚える方も少なくはないだろう。

 その中で「T12 Wireless」は、実にスピーカー然としたデザインをしている。表面のピアノブラックの配色は、飾り気こそないものの機能美にあふれている。

接続は簡単 マルチペアリングにも対応

 Bluetooth と聞くと面倒くさいペアリングの作業を思い浮かべる人も多いだろう。だが「T12 Wireless」に限ってはその心配はない。スマートフォンのBluetooth をオンにした状態で、スピーカー筐体下部のボタンを長押ししてペアリング状態にすれば、スマートフォンにスピーカーの名称が表示される。選択すればペアリングの作業は完了だ。

 また、ペアリングされた機器の情報をスピーカーが記録しているため、スマートフォンA -> スマートフォンB とスピーカーの利用を切り替える際に、スマートフォンA のBluetooth をオフにして、スマートフォンBの Bluetooth をオンにするだけで、ペアリングの作業が完了する。最初に機器を登録するのは面倒くさいかもしれないが、その苦労さえ済んでしまえば、後は快適な音楽ライフが待っている。

 頻繁にスピーカーを利用する端末を変更しないと思うかもしれないが、たとえば迫力のある動画をスマートフォンで見ているとき、隣に大画面のタブレットがあれば、俄然そちらで楽しみたくなるはずだ。そこにスピーカーの音量が加わればさらに楽しみが加速する。

高音質のコーデック apt-x にも対応

 

この価格帯の製品にしては珍しく apt-x のコーデックにも対応している。スピーカーの性能的に apt-x のポテンシャルを生かせるか否かの判断は難しいが、音質以外にも音声の遅延が少ないことが apt-x を利用する大きな理由になる。

 特にアクションゲームや簡単な音ゲーをプレイするときに音がずれてしまっては臨場感が半減し、音ゲーに限って言えばゲームにならない。そのようなストレスを解消してくれるため、apt-x 対応は非常にありがたい。

気になる音質は値段相応

 スピーカーの肝となるのはやはり音質だ。しかし、実勢価格が5000円程度の製品に「高音質」を求めるのは酷だろう。この価格帯の製品は「音楽を聴く」のではなく「音楽を聞く」あるいは「音楽を楽しむ」ための製品に近い。

 ただ、低価格スピーカーにありがちな低音が強すぎることもなく、女性ボーカルが締まりのない低音に埋もれることはない。音の傾向は好き嫌いが分かれやすいため、気になる方は店頭で確認をすると良いだろう。

パソコン用のアクティブスピーカーとしてもあり

 「T12 Wireless」は 3.5φ ミニプラグの入力も備えているため、普段はパソコン用のアクティブスピーカーとして利用し、使いたいときにだけスマートフォンやタブレットのスピーカーとして利用できる。

 最近のノートパソコンでは標準で Bluetooth が内蔵されているため、ノートパソコンで音楽を聴くときに煩わしい有線接続をする必要もなくなる。そのため、筆者はベッドサイドに配置して、寝転がりながらノートパソコンを使う際のスピーカーにもしている。また、近所迷惑を考慮しなければいけないが、スマートフォンの目覚ましを超大音量でかけることができる。

 スマートフォン向けのリッチなゲームコンテンツも増えてきているため「音量」という面では圧倒的なポテンシャルがある。安価でオールラウンドに楽しめるスピーカーを探している方にお勧めしたい一台と言えるだろう。

 


Creative T12 Wireless デスクトップ ステレオワイヤレス スピーカーシステム Bluetooth SP-T12W

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