1台4役+αのキメラ!! ラトックシステム REX-WIFIUSB2 レビュー(後編)

掲載日時: 2014/02/09(日) 23:21

 前回に引き続きラトックシステム株式会社より販売されている REX-WIFIUSB2 のレビューを行う。今回は本製品の目玉機能であるファイルサーバ機能を始め、多くの機能に触れていく。また、本製品を貸与して頂いたラトックシステム様には深くお礼申し上げたい。

まずはREX-WIFIUSB2のWi-Fiに接続

 最初に、本製品が発信しているWi-Fiに接続しなければいけない。普段からスマートフォンを利用しているユーザからすれば特別難しいと感じる作業はないはずだ。

 接続が終わると本体の設定を行う必要がある。本体の設定は専用のクライアントアプリを利用しなければいけないことに注意したい。なお、Andoird版、iOS版、Kindle版の3種が用意されているため、主要なプラットフォームはカバーできているだろう。Kindle版があるのは素晴らしい。

 なお admin パスワードは、複数の人に写真を見てもらう際に、そのままの設定ではセキュリティ上のリスクをはらむことになるため、管理者だけがわかるパスワードに変更しておくのが理想的だ。

 

 

Wi-Fiブリッジ機能をチェック

 Wi-Fiブリッジ機能というのは、本製品が Wi-Fi の中継器となり、単体のアクセスポイントだけでは電波の届きづらい場所でも、安定した接続が可能になる。

 実際に試してみたところ、電波強度が -78db の場所でWi-Fiブリッジとして利用することで -48db まで、向上させることができた。もちろん、Wi-Fiが弱いところで中継器として利用しても弱い電波強度を増幅させるだけになってしまうため、設置場所は考えたいところだが、AC プラグが内蔵された本製品なら、設置場所にも困らない。

ファイルサーバ機能をチェック

  本体のUSBポートに接続した USBストレージをアプリから確認できるファイルサーバ機能が本製品の一番の魅力だ。特筆すべき点は対応しているファイルシステムが一般的なFAT32 に限らず exFAT や NTFS にも対応している点だ。exFAT は大容量 SDカードの規格 SDXC で利用されており、大容量の SDカードを利用しているユーザは知らず知らずのうちに利用していることが多い。外付けHDD は NTFS でフォーマットされているのがほとんどだ。

 ファイルの閲覧時は二つの表示方法が利用可能だ。グリッドビューとサムネイルビューは切り替えることができる。

ファイルを転送してみる

 実際の使い勝手や動作の速度は使ってみなければわからないということで、以下の環境でファイルの送信テストをした。

 10個の500KBから50MBの動画ファイルを転送する様子をキャプチャした。ファイルを選択している様子から転送している様子も是非動画で確認してほしい。

 ソフトウェアに特別癖があるわけでもなく、スムーズに転送作業が完了した。

写真の閲覧も、音声の再生も可能

 アプリの機能も豊富でJPEGファイルの再生から Ogg Vorbis の再生までこなした。複数の端末にアプリをインストールしておけば、複数端末でファイルのやりとりができる。最近ではクラウドを利用すれば簡単にできることだが、外部のサーバにファイルを転送せずとも利用できるのは、インターネットに接続できない環境や海外のナローバンド環境で便利に使えるだろう。

海外への出張が多いビジネスマンやすべてを欲するあなたへ

 今回紹介できなかった機能の一つに無線LANルータ機能がある。とにかく多機能過ぎる本製品は海外出張が多いビジネスマンにぴったりといえるだろう。

 前編で紹介した内蔵バッテリーの機能を始め、今まで複数のガジェットで行われてきた機能をひとつで完結させられるメリットは大きい。単純に高容量のバッテリーを内蔵していることから、電源なしでもファイルサーバ機能を長い間利用できる。

 仲間内での写真共有を始め、利用者の工夫次第ではこの多機能さを相当有用に利用が出来るだろう。一方、スマートフォンに慣れ親しんでいないユーザが本製品を使いこなすのはいささか難しい。例えば、Wi-Fi への接続を NFC でワンタッチで出来ればスマートフォンになれていないユーザでも本製品に接続してファイルのやりとりが可能になる。

 今後はそのような”初心者へ使いやすさ”への配慮がなされれば、本製品の高性能さは、さらに確固たるものになるだろう

リンク: 1台4役+αのキメラ!! ラトックシステム REX-WIFIUSB2 レビュー(前編) 

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