音質が良くコスパの高いBluetooth対応ヘッドホン「AUSDOM M04S」レビュー

掲載日時: 2015/08/18(火) 18:30

  多種多様、千差万別のヘッドホン市場に新顔です。その名も、AUSDOM M04S 。原稿執筆時の価格が5,461円と廉価ながら、驚くほどのコスパの高さが特徴です。今回、AUSDOM様よりレビュー用のサンプル機材を頂戴しましたので、レビューを掲載していきます。

筐体: 一風変わったデザイン、脱着式のケーブル

  筐体はダイヤモンドのカットというか、甲殻生物のようなデザインは好みが分かれそうです。ヘッドホンの左側には、電源ボタン、ボリュームキー、動作状況を伝えるLEDランプ、それから 3.5mm ステレオミニプラグポートがあります。右側には、再生・一時停止、スキップ、バックボタンが付いています。ケーブルが脱着可能なので、自分の好きな長さのケーブルを用意できるのは魅力でしょうか。若干、microUSBポートのキャップが開けづらく苦戦したので注意が必要です。

イヤーカップも大きい

 装着感は快適そのもの。筆者は若干頭が大きいので、適当なヘッドホンを買うと側圧の強さに悩まされるのですが、M04Sの装着感は快適そのものです。試しに3時間ほどつけたまま生活をしてみましたが、耳が痛くなることはありませんでした。

 音漏れに関しては、常識的な音量で使えば気になるようなことはありませんでした。ただし、新幹線のグリーン車や静かな場所では、音量を下げる必要があるかもしれません。

音質: 高音が強めだが、価格以上

写真左は愛用している MDR-CD900ST

  音質は「侮っていた」というのが率直な感想です。大手の音響機器メーカーではなく、ましてや中国のメーカーということもあって、音質は二の次かと思っていましたが、価格以上の音質でした。何万円とするヘッドホンと比較するのは酷ではありますが、この価格帯のヘッドホンでは、頭ひとつ抜けている印象を受けます。

 最初は女性ボーカルのサ行の音が、耳に突き刺さるような印象を受けますが、エージング用のピンクノイズを再生してしばらく放置していたら、ずいぶんと高音域は丁寧な音に落ち着きました。

 全体的な傾向としてはドンシャリでJ-POPやアニソンが存分に楽しめると思います。特に、エージングをする前は「ただ出ているだけ」の印象を受けた高音域も、ポテンシャルを生かして、女性ボーカルの繊細な音声・のびのびとしたビブラートにつながっています。

こんな曲ばかり聴いています。

 筆者としては、ここまで高音をはっきりと表現するのであれば、いっそのこと低音もガンガンと出るようにチューニングをしてもらった方が、頭を振りながら楽しめるヘッドホンになっていたと思います。プレイヤーのイコライザを使えば、低音もガンガン出るので、惜しいですね。

 ワイヤレス: NFCでかざすだけでペアリング。快適に利用可能。

  AUSDOM M04Sは Bluetooth 接続にも対応しているため、ワイヤレスで音楽を楽しめます。本体には400mAhのバッテリーを内蔵、microUSBケーブルで充電が可能です。

 対応プロファイルは”HSP/ HFP/ A2DP/ AVRCP”で ”HSP/ HFP” にも対応しているため、パソコンやスマートフォンのヘッドセットとしても利用できますが、プロファイルの制限上、音質が良くありません。スマホのヘッドセットとして使うのは良いですが、SkypeやLINEの通話機能などで利用すると、音質の悪さが際立つので、注意が必要です。

 本体にNFCチップを内蔵しているため、対応スマホを利用すれば、一発でペアリングが完了するは快適ですね。

有効なコーデックはSBC(MacのaptXを有効化した状態で試しています。)

 ワイヤレスで音楽を楽しむのは良いのですが、BluetoothのA2DP(SBCコーデック)ではヘッドホン自体の能力を生かせていないように感じられます。バッテリーの持ちの問題もあるのでしょうが、次期モデルでは、高音質コーデックである aptX に対応して欲しいです。もちろん、Bluetooth接続でも音質にもそこまでの不満を感じませんが、有線接続より音質がグッと下がってしまっていることを実感します。

 国内で利用するBluetooth機器には技適マークが必要なのですが、驚くべきことに本製品は技適を通過しており、しっかりとシールが貼り付けてあります。頭の近くで使う製品ですし、海外製品によくあるな異常な電波出力ということもないため、安心して使えますね。

 以上、AUSDOM M04Sのレビューでした。廉価な製品でありながら万人にお勧めできる一品でした。ブランドにこだわらないのであれば、是非手にとっていただきたい製品です。

AUSDOM M04S Bluetooth 4.0 ステレオオーディオ NFC機能 スピーカーΦ40mm (ブラック)

おすすめ記事

何が出るのか教えて!シャオミ日本新機種、「Ultra」だけではない伏兵が存在か?

2024-04-29 23:58:57會原

Mi MaxXiaomiXiaomi 14 UltraXiaomi Pad 7 MaxXiaomi SU7 Max

シャオミは、X(Twitter)にて連日ティザーを投稿。このなかで、中国Weiboで使用したXiaomi 14 Ultraのティザー画像が存在しており、もはやXiaomi 14 Ultraの登場は確定的となっています。一方で、他のティザーも気になるところ。モニターなどスマホ以外の製品のものと思われるティザーも含まれていますが、スマホの可能性が高そうなものも。「最先端の超高速充電」とあることから、こ...

【朗報】Android 15は新しい「強制ダークモード」対応かも

2024-04-29 00:38:35會原

Android 15ダークモード

ダークモードがさらに広がりそうです。9to5Googleが伝えています。UIを黒基調にするダークモードは数年前にようやく定着しましたが、依然として非対応のアプリがあります。Android 15では、アプリにダークモードを強制するための新しいオプションがあるとのこと。Android 10から、GoogleはAndroidアプリで開発者オプションとして「フォースダークのオーバーライド(強制ダークモード...

Qi2、液晶での電池残量表示対応!Anker MagGo Power Bank (10000mAh) レビュー

2024-04-24 19:56:54そっぷる

Anker MagGo Power BankQi2レビュー

AnkerよりQi2対応のモバイルバッテリーが発売されました。前回紹介したものは6600mAhですが、今回は10000mAhの大容量モデルです。それ以外にも違いがあるので紹介していきます。内容物はUSB Type-Cケーブルとモバイルバッテリー本体のみ。ワイヤレス充電面にはQi2対応を表すQi2のロゴが表記されています。背面には簡易的なスタンドが備わっています。スタンドは非常に簡易的なものですが、...

HUAWEI Pura70シリーズ発表!Pシリーズから名称が変更、Ultraはレンズがつき出る1型沈胴式カメラを搭載

2024-04-24 18:50:23ピュアセル

HiSiliconHuaweiHuawei Pura70Huawei Pura70 ProHuawei Pura70 Pro+

中国ファーウェイは、中国国内で同社最新フラグシップスマートフォンの「HUAWEI Pura70」「HUAWEI Pura70 Pro」「HUAWEI Pura70 Pro+」「HUAWEI Pura70 Ultra」の4機種を発表しました。 同社傘下のHiSilicon製SoCを搭載し、Pura70 Pro+/Ultraは衛星通信に対応。Pura70 Ultraでは1型センサーと可変絞りの沈胴式広...

カテゴリー