HUAWEI Freebuds 3 レビュー。コスパいい音質、ノイズキャンセリングはダメ

掲載日時: 2020/11/24(火) 19:31

 左右独立型無線イヤホン「HUAWEI Freebuds 3」を3ヶ月ほど使っているのですが、非常に使い勝手がよく、かなりおすすめできるイヤホンだなと感じたのでレビューしていきます。

外観

 僕が購入したのはブラックです。他の色にはホワイト・レッドがあります。

 同梱物としては以下の通り。

 こちらがFreebuds 3の充電ケース。かなり光沢感があります。個人的にはチープさは感じません。他の完全ワイヤレスイヤホンではまず見られないシンメトリーな丸形ボディを採用しており、かなり特殊なデザインになっています。

 充電ランプが端子の横に存在します。底面にはType-C端子。

 イヤホン本体。AppleのAirPodsより少し縦に長いくらいの大きさです。よくAirPodsを付けていると「耳からうどんが出ているみたい」と言われますが、Freebuds 3の場合、AirPodsより軸の部分が長くなっているのでさらに目立ってしまいますね……。

音質

 Freebuds 3は高精度、高感度の14mmダイナミックドライバーや、低域を強めるベースチューブ構造を採用しています。

 実際に聴いてみると「低音はあまり強くはないかな?」といった印象でした。開放型のイヤホンだとあまり低音が強くないものが多いので、Freebuds 3に期待をしていたのですが少し残念。

 ただ、音の広がりや解像度に関しては素晴らしいと言えます。同じような価格帯のワイヤレスイヤホンと比べても、Freebuds 3の方が優秀ですね。くどい味付けも無く、長時間聴いていても疲れにくい音だなと思います。個人的にはこれくらいのフラットな音が好みなので、Freebuds 3を買って正解でした。

ノイズキャンセリング

 Freebuds 3は開放型のイヤホンながらも、ノイズキャンセリングを搭載しています。当然ながらノイズキャンセリング性能は高いわけではありません。ON/OFF時の違いはわかりますが、ノイズキャンセリングが強いAirPods ProやWF-1000XM3と比べると、大きな差があります。

シーン別のノイズキャンセリングの効き具合

 家と大学の往復時に使用しましたが、効果を実感できたのはこれくらいです。他の場面だと、ほとんどノイズキャンセリングの効果は感じません。

 ただ、個人的には、ノイズキャンセリングが強すぎると圧迫感を感じてしまい長時間使用できないので、Freebuds 3の控えめのノイズキャンセリングはそこまで嫌いではありません。

 ノイズキャンセリングに関しては、HUAWEIの純正アプリ「HUAWEI A Life」の方からコントロールすることが可能です。

 青い丸を動かしてノイズキャンセリングの強さを調整するのですが、これは強弱を変えるというより、ノイズキャンセリングの方向を変えているといった印象です。

 青い丸を左の方に移動させると「左の方でノイズキャンセリングが強まっているな」といった感じ。左の方だけやたら違和感があります。普通に使っている際は特にこの調整をすることはないので、いつも12時の方角で固定しています。

装着感

 Freebuds 3は開放型のイヤホンというだけあって、装着感は本当に素晴らしく良いです。

 耳の奥に押し込むカナル型とは違い、開放型は「軽く耳の中に乗せる」という感じ。圧迫感がほとんど無く、長時間使用していても疲れをあまり感じません。

 イヤホン本体も4g程度と非常に軽いので、つけている感覚も少ないです。人によってフィット感の違いはありますが、合えばかなり使いやすいイヤホンだと感じます。

バッテリー持ち

 Freebuds 3のバッテリー持ちはあまり良いとは言えません。

 バッテリーの連続使用時間はカタログ値で4時間(ノイキャンオフ時)となります。ノイズキャンセリングON時の数値は公表されていませんが、実際に使ってみるとノイズキャンセリングONの状態で3時間程度は持ってくれました。

 ケース込みだと20時間くらい使えるのですが、イヤホン本体のバッテリー持続時間は他のノイズキャンセリング付きワイヤレスイヤホンと比べると短いですね。ただ、Freebuds 3を4時間以上フルに使う場面ってそこまで多くないので、個人的には十分だと感じます。

操作

 Freebuds 3での操作は「HUAWEI A Life」から選択することができます。

右耳

左耳

 Freebuds 3本体の背面をダブルタップすることで割り当てたアクションが動作するのですが、できることがあまり多くありません。

 僕は音楽を聴く際はスマホ側で操作をするので、Freebuds 3のタッチ操作の少なさは気にならないですね。ただ、せめて「音量調整くらいはあってもよかったかな……」とは思います。

 イヤホン本体で操作を頻繁にする人にはFreebuds 3は合わないかもしれません。

接続に関して

 Freebuds 3の対応コーデックはSBC,AACになります。apt-Xには対応していません。

 仙台駅の朝の満員電車内でFreebuds 3を使ってみましたが、全く途切れずに使用できました。ほとんど身動き取れない状態だったのですが、かなり快適。Freebuds 3の接続安定性に関しては非常に高いと感じます。

遅延

 遅延に関しては、ワイヤレスイヤホンなので多少は発生します。NetflixやYouTubeを視聴する分には全く遅延は感じられません。

 ただ、ゲーム時にはタッチしてからほんのわずかに遅れて音がやって来ます。音ズレがプレイに影響を与えないようなゲームならあまり気になりませんが、音ズレが命取りとなる音ゲーではFreebuds 3を使うのは避けた方が良さそうです。

 ゲーム時の音ズレに関しては多くのワイヤレスイヤホンの課題なので、ここはしょうがありません。

通話品質

 通話品質には驚きました。今まで使ってきたワイヤレスイヤホンの中でも一番と言えます。とにかく音がクリアに聴こえてくるので、かなり相手の声が聴き取りやすいんですね。

 FreeBuds 3はノイズキャンセリング用のマイクの他に骨伝導センサーを搭載しているので、そのおかげで通話品質が素晴らしく良いのでしょう。

 ビデオ会議やオンライン飲み会でもかなり役立ってくれると思われるので、あえてワイヤレスイヤホンで通話品質を求めるのであればFreebuds 3はかなりいい選択肢になります。

iOSとの相性

 「HUAWEI A Life」ですが、iOS向けには配信されていません。なので、ダブルタップタップ時のアクションの割り当てやノイズキャンセリングの調整はできません。(※使用はできる)

 ただ、特に設定できなくとも困らないような機能ばかりですし、そもそもアプリ側でできることはほとんどないので、Freebuds 3をiOS端末で使うのも悪くはないと思います。

 Freebuds 3は、AirPodsと比べてみるとバッテリー持ちは少し弱いですがノイズキャンセリングが付いています。値段も数千円ほどFreebuds 3の方が安いので、AirPodsではなくFreebuds 3を選ぶのもアリです。

総評

 Freebuds 3はバッテリー持ちが悪かったり、ノイズキャンセリング性能は高くないなど残念な点も見られますが、装着感の良さ、高音質、通話品質の良さなど、素晴らしい点のほうが勝ると感じます。

 値段もAmazonで13000円程度と、AirPodsやAirPods Proなどのイヤホンと比べるとかなり手が出しやすいです。

 音質や通話品質が良くて、ちょっとした雑音も消してくれる開放型のイヤホンをお探しの方は、一度試してみてはいかがでしょうか。

おすすめ記事

何が出るのか教えて!シャオミ日本新機種、「Ultra」だけではない伏兵が存在か?

2024-04-29 23:58:57會原

Mi MaxXiaomiXiaomi 14 UltraXiaomi Pad 7 MaxXiaomi SU7 Max

シャオミは、X(Twitter)にて連日ティザーを投稿。このなかで、中国Weiboで使用したXiaomi 14 Ultraのティザー画像が存在しており、もはやXiaomi 14 Ultraの登場は確定的となっています。一方で、他のティザーも気になるところ。モニターなどスマホ以外の製品のものと思われるティザーも含まれていますが、スマホの可能性が高そうなものも。「最先端の超高速充電」とあることから、こ...

【朗報】Android 15は新しい「強制ダークモード」対応かも

2024-04-29 00:38:35會原

Android 15ダークモード

ダークモードがさらに広がりそうです。9to5Googleが伝えています。UIを黒基調にするダークモードは数年前にようやく定着しましたが、依然として非対応のアプリがあります。Android 15では、アプリにダークモードを強制するための新しいオプションがあるとのこと。Android 10から、GoogleはAndroidアプリで開発者オプションとして「フォースダークのオーバーライド(強制ダークモード...

Qi2、液晶での電池残量表示対応!Anker MagGo Power Bank (10000mAh) レビュー

2024-04-24 19:56:54そっぷる

Anker MagGo Power BankQi2レビュー

AnkerよりQi2対応のモバイルバッテリーが発売されました。前回紹介したものは6600mAhですが、今回は10000mAhの大容量モデルです。それ以外にも違いがあるので紹介していきます。内容物はUSB Type-Cケーブルとモバイルバッテリー本体のみ。ワイヤレス充電面にはQi2対応を表すQi2のロゴが表記されています。背面には簡易的なスタンドが備わっています。スタンドは非常に簡易的なものですが、...

HUAWEI Pura70シリーズ発表!Pシリーズから名称が変更、Ultraはレンズがつき出る1型沈胴式カメラを搭載

2024-04-24 18:50:23ピュアセル

HiSiliconHuaweiHuawei Pura70Huawei Pura70 ProHuawei Pura70 Pro+

中国ファーウェイは、中国国内で同社最新フラグシップスマートフォンの「HUAWEI Pura70」「HUAWEI Pura70 Pro」「HUAWEI Pura70 Pro+」「HUAWEI Pura70 Ultra」の4機種を発表しました。 同社傘下のHiSilicon製SoCを搭載し、Pura70 Pro+/Ultraは衛星通信に対応。Pura70 Ultraでは1型センサーと可変絞りの沈胴式広...

カテゴリー