まるで「Clubhouse」?Discordに新しいボイスチャット機能追加

掲載日時: 2021/04/04(日) 12:01

 ゲーマー向けの機能を数多く持つ、無料のコミュニケーションツール「Discord」に、新たに「Stage Channels」と呼ばれる新機能が追加されました。

機能の概要

 新たに追加されたこの「Stage Channels」機能では、ほぼ「Clubhouse」な機能を利用することができます。通常のボイスチャンネルでは、基本的に参加したユーザー全員が話したり聞いたりすることが可能ですが、「Stage Channel」では、ユーザーが「スピーカー(話し手)」と「リスナー(聞き手)」の2つに別れることができ、自ら話すだけでなく聞き専になることができます。

 実際の「Stage Channel」画面では、スピーカーとリスナーがしっかりと区別されて表示され、サーバー内でのユーザー名を確認する事ができます。

(画像出典:TheVerge)

実際に使ってみた

 筆者は、自身が管理するサーバーで早速この機能をテストしてみることにしました。

導入編

 まず、「Stage Channel」を利用するには、サーバーの種類をコミュニティーサーバーに変更する必要があります。サーバー設定の「コミュニティ設定」から指示に従って操作することで、コミュニティサーバーに変更する事ができます。

 コミュニティサーバーの設定が終わったら、新しいチャンネルの作成画面から「Stage Channel」を選択し次に進みます。

「Stage Channel」が新しく追加されている

 次の画面では、サーバーのメンバーやサーバーに設定されているロール(権限)から、「Stage Channel」内のモデレーター権限を付与するロールを選択できます。「Stage Channel」内のモデレーターは、スピーカーの追加や削除ができ、必ずしもサーバー管理者である必要はありません。

 これで、「Stage Channel」の作成は完了です。

モバイル版から参加してみる

 早速、ウェブ版DiscordとiOS版Discordから「Stage Channel」に参加してみました。

 参加の際に、与えられている権限によって表示される内容が異なります。「Stage Channel」のモデレーター権限を所持しているユーザーの場合、「スピーカーとして参加」と「リスナーとして参加」を選択する事ができます。モデレーター権限を所持していないユーザーの場合はまずリスナーとしてチャンネルに参加します。チャンネル内で参加リクエストを送信し、モデレーターが許可すると、スピーカーとして参加する事ができます。

Clubhouseとの明確な違いは?

 ClubhouseとStage Channel比較した時に、筆者が感じた一番の違いは次の2つです。

 まずコミュニティーのオープン性についてですが、Clubhouseでは、オープン設定でルームを開始していれば基本的に誰でもルームに参加して音声を聞く事ができます。それに対してDiscordは、完全にオープンというわけではなく、サーバーに参加するというステップを踏む必要があり、それによって自然にトピックが絞られてきくるという違いがあります。

 また、Discordではユーザーの権限設定を細かく管理でき、通話チャンネルを表示するユーザーを権限設定によって変更できることも大きな特徴です。

総評

 元々はゲーマー向けSNSとして開発されたDiscord。最近では、モバイル版アプリに画面共有機能を追加するなど、機能の拡充を進め、一般ユーザーにも使いやすいサービスになっています。今回の新機能は利用の幅をさらに広げ、新型コロナウイルスによる外出自粛などによって、コミュニケーションツールのニーズが増えている現代に、一石を投じる形になり、Discordの更なる普及につながるでしょう。果たして、Discordは「Clubhouseキラー」になれるのでしょうか。今後の新機能にも注目が集まっています。

情報元The Verge

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