WearOS搭載、新型スマートウォッチ「Galaxy Watch4」「Galaxy Watch4 Classic」

掲載日時: 2021/08/16(月) 17:58

 サムスンは、2021年8月11日に完全オンラインで開催された新製品発表イベント「Galaxy Unpacked」で、同社の新スマートウォッチ「Galaxy Watch4」シリーズを発表しました。

デザイン

 「Galaxy Watch4」シリーズではブランドが統合され、これまで「Active」シリーズとして発売されてきた、物理回転ベゼル非搭載のモデルが「Galaxy Watch4」に、物理回転ベゼル搭載のモデルが「Galaxy Watch4 Classic」の名称にそれぞれ変更されています。

 「Galaxy Watch4」は、スッキリとした円形のデザインが特徴です。これまでのActiveシリーズと同じように、画面端の部分に仮想回転ベゼルを搭載しており、縁の部分をなぞることでも操作が可能です。

   

 「Galaxy Watch4 Classic」は、やはり「実際に操作できる」物理回転ベゼルを搭載した、機能的なデザインが特徴。ステンレス製の高級感あふれるフレームと、耐久性の高いフッ素エラストマーのバンドを採用し、高級感あふれる大人なデザインとなっています。

 「Galaxy Watch4」には40mmモデルと44mmモデルが、「Galaxy watch4 Classic」には42mmモデルと46mmモデルがあり、全てのモデルに基本色としてブラック・シルバーがあるほか、「Galaxy Watch4」40mmモデルにはピンクゴールド、44mmモデルにはグリーンのカラーバリエーションを取り揃えています。

WearOS搭載

 「Galaxy watch4」シリーズでは、サムスン製スマートウォッチに長年搭載されてきたTizen OSを統合したGoogle「Wear OS」を搭載。これにより、対応アプリ数やアシスタントの少なさなど、不評だったほとんどの点を解決することができます。

 また、UIには新たに開発されたWear OS向け「One UI Watch 3.5」が搭載されており、Galaxy WatchならではのUIは健在です。

 筆者は、初代Galaxy Watchを所持していますが、Tizen OS搭載ウォッチで一番ネックだったのは純正の「マップ」アプリがないことです。Galaxy StoreにはGoogleマップがなく、ナビ機能を利用するのにいちいちスマートフォンの画面を見ないといけないのが煩わしかったのですが、今回Googleマップが利用可能になった点は、個人的にとても高評価です。

新機能

 「Galaxy Watch4」シリーズでは、新たに体組成診断(BIA測定)が可能となりました。新たに開発されたSamsung BioActiveセンサーによって、高速かつ正確に、体脂肪率や骨格筋率など体の健康にまつわる情報を測定できます。

 また、血圧測定や心拍数測定も健在。さらに高性能になったセンサーによって、日々の体調を簡単に把握することができます。なお、血圧測定機能に関しては医療機器の扱いとなり、各国の医療機器認証期間を通過しなければ利用できない可能性があるため、国によって利用可否が異なります。ちなみに、今回のGalaxy Unpackedで発表された利用可能国に、日本は含まれていませんでした。

発表された利用可能国一覧。国内発表はまだ先であるため、利用可否は不明だ。

スペック詳細

 また、「Galaxy Watch4」シリーズには、サムスンの新SoC「Exynos W920」を搭載。先代のExynos 9110と比較して、電力効率が高くなった上、処理速度は20%向上、WearOSに対応したほか、Always on Display(常時表示)に対応する低電力プロセッサーを搭載するなど、内部性能も飛躍的に向上しています。

 スペック詳細は以下の通りです。

  Galaxy Watch4 Galaxy Watch4 Classic
OS Wear OS Powered by Samsung
SoC Exynos W920
メモリ 1.5GB
容量 16GB
画面 40mm:1.2インチ Circular Super AMOLED
44mm:1.4インチCircular Super AMOLED
42mm:1.2インチ Circular Super AMOLED
46mm:1.4インチCircular Super AMOLED
バッテリー 40mm:247mAh
44mm:361mAh
42mm:247mAh
46mm:361mAh
寸法 40mm:40.4× 39.3 × 9.8 mm, 26g
44mm:44.4 × 43.3 × 9.8 mm, 30g
42mm:41.5 × 41.5× 11.2 mm, 47g
46mm:45.5 × 45.5 × 11.0 mm, 52g
防水・防塵 5気圧防水
IP68
MIL-STD-810G準拠

販売価格・発売日

 「Galaxy Watch4」シリーズは、8月27日より一部の国で販売開始され、価格は「Galaxy Watch4」が249ドル(約2万7000円)から、「Galaxy Watch4 Classic」は349ドル(約3万8000円)からとなっています。

総評

 今回発表された「Galaxy Watch4」シリーズはOSの変化で更に高機能で使いやすいスマートウォッチとなりました。利便性の向上によって、果たしてApple Watchの対抗馬としてシェアを伸ばすことができるのでしょうか。注目が集まっています。

おすすめ記事

何が出るのか教えて!シャオミ日本新機種、「Ultra」だけではない伏兵が存在か?

2024-04-29 23:58:57會原

Mi MaxXiaomiXiaomi 14 UltraXiaomi Pad 7 MaxXiaomi SU7 Max

シャオミは、X(Twitter)にて連日ティザーを投稿。このなかで、中国Weiboで使用したXiaomi 14 Ultraのティザー画像が存在しており、もはやXiaomi 14 Ultraの登場は確定的となっています。一方で、他のティザーも気になるところ。モニターなどスマホ以外の製品のものと思われるティザーも含まれていますが、スマホの可能性が高そうなものも。「最先端の超高速充電」とあることから、こ...

【朗報】Android 15は新しい「強制ダークモード」対応かも

2024-04-29 00:38:35會原

Android 15ダークモード

ダークモードがさらに広がりそうです。9to5Googleが伝えています。UIを黒基調にするダークモードは数年前にようやく定着しましたが、依然として非対応のアプリがあります。Android 15では、アプリにダークモードを強制するための新しいオプションがあるとのこと。Android 10から、GoogleはAndroidアプリで開発者オプションとして「フォースダークのオーバーライド(強制ダークモード...

Qi2、液晶での電池残量表示対応!Anker MagGo Power Bank (10000mAh) レビュー

2024-04-24 19:56:54そっぷる

Anker MagGo Power BankQi2レビュー

AnkerよりQi2対応のモバイルバッテリーが発売されました。前回紹介したものは6600mAhですが、今回は10000mAhの大容量モデルです。それ以外にも違いがあるので紹介していきます。内容物はUSB Type-Cケーブルとモバイルバッテリー本体のみ。ワイヤレス充電面にはQi2対応を表すQi2のロゴが表記されています。背面には簡易的なスタンドが備わっています。スタンドは非常に簡易的なものですが、...

HUAWEI Pura70シリーズ発表!Pシリーズから名称が変更、Ultraはレンズがつき出る1型沈胴式カメラを搭載

2024-04-24 18:50:23ピュアセル

HiSiliconHuaweiHuawei Pura70Huawei Pura70 ProHuawei Pura70 Pro+

中国ファーウェイは、中国国内で同社最新フラグシップスマートフォンの「HUAWEI Pura70」「HUAWEI Pura70 Pro」「HUAWEI Pura70 Pro+」「HUAWEI Pura70 Ultra」の4機種を発表しました。 同社傘下のHiSilicon製SoCを搭載し、Pura70 Pro+/Ultraは衛星通信に対応。Pura70 Ultraでは1型センサーと可変絞りの沈胴式広...

カテゴリー