POCO F4 GTレビュー。トリガーハッピー

掲載日時: 2022/07/18(月) 20:15

 爆コスパハイエンド、でも妥協しない!

 Xiaomi JapanよりサブブランドPOCOの最新スマートフォン「POCO F4 GT」をお借りできましたのでレビューします。

 本機の最大の特徴が税込み7万4800円から買えるハイエンドスマートフォンという点。昨今のハイエンドは10万円超えが当たり前、折り畳みではなく20万円に迫るものもあるなか、相場からは非常に安い価格となっています。

 6.67型有機ELディスプレイを搭載。筐体サイズは幅76.7、高さ162.5、厚さ8.5mmとなっています。

 サイズは比較的大きめ。程よいメカメカしさがありカッコいいです。表面は今風のすりガラス調。触り心地はスベスベしていて最高。指紋はつかないわけではなく目立ちにくいもの。光と角度によっては見えます。

 重量は210gで重め。SIMカード込の実測値は214.6g。重量はAQUOS R7よりも重く、Galaxy S22 Ultraと比べれば軽い。S22 UltraはSペンや超強力な望遠といった特盛仕様の分だけ重量級なのですが、そういったものがいらないなら妥当なところでしょう。

 イヤホンジャックは非搭載。左右対称のクアッドスピーカーを搭載、音質音圧は7万円台の機種としては笑っちゃうぐらい良いですね。迫力満点で動画やゲームを楽しめます。イヤホンジャックはなし。

 ハイエンドモデルで悪いと興ざめなのがバイブレーター。本機はしっかりとした手応えのあるフィードバックが指に伝わり、弱い場面では弱く、強い場面ではパチンと弾く感覚、いずれにおいても高級感があり質の良さが伺えます。

 RGBライトによりゲーム中などに点灯させることが可能。設定→特別な機能→LEDライトから設定可能。一般的に「ゲーミング」っぽいとされていますが、ゲーミングデバイスを愛用するPCゲーマーの筆者は必要性を感じない機能です。ただ通知や着信時に点灯するのは電話としては良いですね。

 OSはAndroid 12ベースのMIUI。ホーム画面のUIはホームと別にアプリケーションドロワーがある状態がデフォルト。

 Snapdragon 8 Gen 1を搭載するハイスペックなデバイスです。実行メモリはLPDDR5+、ストレージはUFS 3.1と高速規格。各種ベンチマークスコアは以下の通り。

 大型ベイパーチャンバーで冷却することで放熱します。PUBG New Stateなどは発熱の影響なく長くプレイできます。

グラフィック設定は最大でも90fpsでもプレイ可能。90fpsで快適にプレイできた

重たいゲームをプレイ中最も発熱するカメラ下部分は43度ほど。ほぼ全てのゲームを難なくこなせるが原神は長時間連続プレイだと若干のフレームレート低下

WoT Blitzは120fpsの項目が出ず60fps止まりだった

 ゲーミングメニュー「GAME TURBO」をいつでも引っ張り出し、ゲームに集中するための通知オフやゲーム画面を録画する機能を手軽に呼び出せます。

 ゲームごとに各種設定を記憶させておくことも可能です。

 指定ゲームを「バランス」ではなく「パフォーマンス」に変更しておくと最大の能力で動作させます。

 気になる症状として、120Hz有効化時、Twitterがカクつくといった問題がありますが、ゲーミング設定からTwitterをゲームとして指定すれば120Hz高駆動をフル活用できます。

 指紋認証センサーは側面配置で高速解錠。ゲームプレイで最高なのが側面のポップアップキー。普段は隠しておくことが可能。

 スイッチをスライドさせるとトリガーキーが屹立。物理ボタンとして機能します。

 ゲーム中にタッチパネルの特定箇所をタップ。重要な動作をしっかりと行なえます。Aimと射撃に割り当てるのが常道ですね。確実に獲物を仕留められます。

 このポップアップキーは普段は各種アプリ起動やショートカットに用いることも可能。

 容量4700mAh電池を搭載。電池の減りは少し早め。Qiはなし。付属の充電ケーブルは充電中のゲームプレイにも支障の無いような形状。横持ちのゲームでも安心です。

 とはいえ満充電まで20分ほどの超爆速120W急速充電対応なので、ちょっと休憩してれば充電終わってます。

 カメラを見ていきます。全体として、ゲーミング機種としては、7万円台の機種としては、十分に良いです。

 AIシーン判定で判定に合わせた色味にします。ご飯判定もあります。オフにすることも可能。

HDRはそれなりに効く

カメラに力を入れていない廉価機種では何度撮影しても露出や合焦に難のあった暗い室内でのロケーションだが、全く何も考えずにあっさりと撮影に成功

 左がPOCO F4 GT、右がXiaomi 12X。いずれも望遠カメラを非搭載で広角によるデジタルズーム。基本ハイエンド相当のXiaomi 12XですがSnapdragon 870に合わせてカメラ画質処理がショボいのですが、より上位のISPを備えるSnapdragon 8 Gen 1搭載のPOCO F4 GTの方が画質処理は上回っていることが伺えます。

 夜景モードはゲーミング機とは思えないほどよく撮れています。

 ただし超広角には全く効きません。

 シューター、バトルロワイヤル系をプレイするなら最高。特にさっと出せる物理トリガーキーは素晴らしいですね。銃の引き金を引くように確実に動作させられます。ただし原神は一般的なSnapdragon 8 Gen 1機とそこまで大きく変わらないので過度な期待は禁物ではあります。

 物理トリガーキーは便利な物理ショートカットキーを兼用するので、日常的に使うスマホとしても優秀。7万円台の機種としては本当によくできています。カメラなんてもっと妥協してそうなもんですが、結構しっかりしてます。

 Qiや望遠カメラの欠如こそあるものの、120W急速充電やカメラの画質処理は素晴らしい。コスパの良い高性能なハイエンドモデルが欲しい人には有力候補と言えそうです。

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