
あのSiriの頭脳、まさかのGoogle製に。
長らく「ちょっと抜けてる」存在だったSiriが、今度こそ会話できる相棒に化けるかもしれません。Appleは日本時間6月9日午前2時に基調講演を控えたWWDC26で、刷新版SiriとApple Intelligenceの強化を披露すると見られています。TechCrunchが発表前の展望を伝えました。
まず日程から確認しましょう。Appleの開発者向け年次イベントWWDC26は6月8日から12日まで(米太平洋時間)開催され、目玉の基調講演は初日の朝10時、日本時間では6月9日午前2時にスタートします。基調講演はApple公式サイト、Apple TVアプリ、AppleのYouTubeチャンネルで配信される予定で、Platforms State of the Unionや各セッションはApple Developerアプリや公式サイト、YouTubeなどで視聴できます。
最大の注目は、Siriの作り直しです。文脈を理解して複数ステップの作業をこなし、アプリをまたいで自然にやり取りできる「会話型アシスタント」への転身が期待されています。
気になるのはその中身で、GoogleとAppleの共同声明では、次世代のApple Foundation ModelsはGoogleのGeminiモデルとクラウド技術を基盤にし、今年登場予定のよりパーソナライズされたSiriを含むApple Intelligence機能を支えるとされています。つまり、AppleがGoogleの技術も取り込み、巻き返しを図るかたちです。すでにChatGPT連携を取り入れているとはいえ、Siriの中核刷新にGoogleのモデルを使う点は大きな転換です。
単体で動くSiriアプリもBloombergの報道として取り沙汰されています。ChatGPTやClaude、Geminiといったチャットボットに対抗する狙いで、会話履歴は30日・1年・無期限から保存期間を選べる可能性があるとのこと。なお、音声とテキストの切り替えや、文書・写真のアップロードにも対応するといいます。
Apple Intelligenceまわりも変わりそうです。カメラアプリにはVisual Intelligenceを使いやすくするSiriモードが新設され、Google画像検索とも連動。写真アプリでは、画像の外側を生成で補うExtendや、空間写真の視点を変えるReframe、自然な言葉で編集を指示できる機能が来るとみられます。画像生成のImage Playgroundは画質の向上や編集操作の見直しが見込まれ、Apple Cash対応地域では、Apple Walletに領収書の写真から割り勘の支払い依頼を作る機能まで顔を出すそうです。
ここで気になるのが、利用者に主導権を残す設計の噂です。iOS 27などでは「Extensions」の枠組みが用意され、SiriやWriting Tools、Image PlaygroundなどのApple Intelligence機能で、互換アプリを通じてClaude・Gemini・ChatGPTなどの外部AIを選べるようになるという話も出ています。要するに、Siriそのものを丸ごと入れ替えるというより、Apple Intelligenceの一部機能で好みのAIサービスを呼び出せるイメージです。閉じた箱の代名詞だったAppleにしては、ずいぶん開いた発想ですよね。
看板アシスタントをGoogleの頭脳も借りて立て直す。その割り切りが吉と出るか凶と出るか。答え合わせは基調講演まで、あと数日です。











