
お絵描き向けのAndroidタブレットでは、Wacomの「MovinkPad Pro 14」などが先行しています。そこへ液晶ペンタブレット(液タブ)メーカーのXPPenが、PCとつなげば液タブにもなる上位機を投入しました。
XPPenは10月27日、12.95型のAndroidタブレット「Magic Pro 13」を発売しました。国内の公式ストアでの価格は税込16万9800円。発売日は10月27日。
外ではAndroidタブレット、家ではPC直結の本格液タブに。 XPPen最高峰『Magic Pro 13』本日発売。 3K・120Hz画面と16K筆圧のX4ペンで、妥協のないプロの描き味を。 18か月保証で、創作にさらなる安心を。 発売特典をお見逃しなく。
— XPPen Japan (@XPJapan) October 30, 2026
本機は付属のフル機能USB-Cケーブル1本で対応するPCとつなぐと、3K・120Hz表示の液タブとして利用可能。XPPenはこれを、デジタル描画パッドの分野で「業界初」のハードウェアレベルの液タブモードとうたっています。接続中も1万6384段階の筆圧検知や傾き検知、ホバープレビューは使えるとのことです。
一方、Creative Bloqのレビューによると、MovinkPad Pro 14もPCと連携できるものの、PC側に専用アプリが必要で、有線接続ではタブレットの開発者モードとUSBデバッグも有効にする必要があります。これに対して本機はつなぐだけで使える一方、無線接続には対応していません。

USB-C端子は2つあり、どちらも45WのPD充電に対応。液タブモードに使えるのは右側上部の端子で、もう一方から充電しながら描けます。
画面は解像度3096×2064、縦横比3:2の液晶で、リフレッシュレートは60Hz、90Hz、120Hzから選択可能。色域はsRGB 100%とDCI-P3 96%をカバーし、システム全体で色域を切り替えられます。表面には紙のような描き心地をうたうナノエッチングガラスを採用。
最大輝度は650nitで、XPPenは強い日差しの下でも快適に描けるとしています。とはいえ直射日光下では心もとない数値ですね。防じん防水はIP54です。

付属の「X4スマートチップスタイラス」は充電が不要で、初期荷重は2g、傾き検知は60度、読み取り分解能は5080LPI。チップはMediaTekのDimensity 8300で、実行メモリは8GB、ストレージは256GBを備えます。microSDカードで最大2TBまで拡張可能。
バッテリーは1万200mAh、厚さは6.65mm、重さは655g。
OSはAndroid 16で、2027年にAndroid 17へ更新する予定です。XPPen独自の素材管理アプリ「Shelf」と描画アプリ「Canvas」を備え、Google Playストアにも正式に対応しています。
同社の従来機Magic Drawing Padは12.2型の2160×1440表示で、リフレッシュレートは60Hz、輝度は360cd/m²でした。今回はこの画面とペン、チップを一通り引き上げています。
一方、比較対象のMovinkPad Pro 14は、Creative Bloqによると14型の有機ELで最大輝度は900nit、チップはSnapdragon 8s Gen 3、実行メモリは12GB。画面の質や無線接続を重視するならWacom、PCとの接続の手軽さを重視するならXPPenという見立てです。
販売は国内の公式ストアのほか、Amazon.co.jpでも扱っています。公式ストアでの購入には18カ月の保証が付きます。
| 項目 | XPPen Magic Pro 13 |
|---|---|
| 画面 | 12.95型 液晶、3096×2064、3:2 |
| リフレッシュレート | 60Hz、90Hz、120Hz |
| 最大輝度 | 650nit |
| 色域 | sRGB 100%、DCI-P3 96% |
| チップ | MediaTek Dimensity 8300 |
| 実行メモリ | 8GB |
| ストレージ | 256GB(microSDで最大2TBまで拡張) |
| OS | Android 16(2027年にAndroid 17へ更新予定) |
| ペン | X4スマートチップスタイラス、筆圧1万6384段階、傾き検知60度、5080LPI |
| カメラ | 背面1300万画素、前面800万画素 |
| バッテリー | 1万200mAh、45W充電 |
| 端子 | USB-C×2(DP入力・DP出力対応) |
| 通信 | Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.4 |
| スピーカー | 4基 |
| 防じん防水 | IP54 |
| サイズ | 298.94×205.28×6.65mm |
| 重さ | 655g |
個人的に面白いのは、タブレットと液タブの間の壁をケーブル1本で越えてくる点。外で下描きをして家のPCで仕上げる人なら、2台揃えずに済むのは魅力的です。しかし、実行メモリ8GBのAndroidタブレットに16万9800円という価格は決して安くありません。公開されたPC用ドライバーの使い勝手も含め、本当に2台分の働きをしてくれるのか、道具としての詰めが問われそうです。












