手頃な値段のマニアックな中華端末「Meizu M3 Note」レビュー。

掲載日時: 2016/06/27(月) 22:55

 4月末、中国のスマートフォンメーカーMeizu(魅族)は、フラッグシップモデル「Meizu Pro 6」を正式発表していますが、これとほぼ同一のデザインで5.5インチディスプレイを搭載した「Meizu M3 note」も同時に発表しています。今回、GearBestさんに実機を提供していただいたのでレビューします。

 XiaomiのRedmi Note 3対抗機種に位置づけられる本モデル。見た目はiPhone 6/6s Plusにそっくり。5.5インチなのでサイズ感もほぼおなじ。ディスプレイ品質も良好。色温度が高め。大画面なので動画視聴にも向いています。

 筐体はアルミニウム製。既視感のあるデザインではあるものの、手に持った感触はずっしりときますし、高級感はそれなりにあるかと思います。

 付属のSIMピンによってSIMトレイが取り出せます。デュアルSIM仕様ですが、2番めのスロットにmicroSDカードを載せることも可能なタイプ。

 microSDXCカード128GBも認識できました。内蔵ストレージ容量の少なさを補い、5.5インチ液晶を生かすには最大限活用してあげたいところ。

 Androidスマートフォンとしての基本スペックは以下の通り。

 OS Android 5.1 Lollipop with Flyme UI
 SoC Mediatek MT6755 Helio P10
 ディスプレイ 5.5 Full HD
 実行用メモリ 2GB
 ストレージ 16GB
 カメラ 背面:1300万画素
前面:500万画素
 電池 4100mAh 着脱不可
寸法 153.6 x 75.5 x 8.2 mm, 163g
カラー Gray, White, Gold
バンド 2G: GSM 850/900/1800/1900MHz
3G: W-CDMA 850/900/1900/2100MHz
4G: LTE 1800/2100/2600MHz
その他 microUSB

 AnTuTuベンチマークスコアは以下の通り。2周前のフラッグシップ程度でしょうか。

 OSはAndroid 5.1ベース。UIはFlymeで、iOS風に調整されています。ホーム画面とアプリケーションドロワーは一体化しています。全体的にフラットなデザインでまとめられています。

 通知バーの雰囲気もiOSライク。

 ホームボタンは「指紋認証センサー」「ホームボタン」「バックキー」の三役を兼ねています。ロック解除も指紋認証センサーで可能。精度は高いです。普段Galaxy S7 edge, Not e 5, iPhone SEを使っていますが認証の精度や俊敏さはほぼ遜色ありません。

 押しこめばホームボタンとして機能し、短押しでバックキーとして機能します。ちょっと戸惑う点ですね。慣れれば特に問題はないです。

 ホームボタンの左右の領域から画面内にフリック動作をすると、履歴画面が立ち上がります。この点も一風変わっています。ただしスペック以上にエフェクトや指へのスクロールの追従性はよくチューニングされているので、これはこれで個性的なデバイスとしてアリだと思います。

 Google Playは非搭載の本機種。ストアの品揃えも日本人からするといまひとつに見えます。

 ソードアート・オンラインのスマホゲームが、日本語声優そのままで遊べることを宣伝文句にプッシュされていたのはちょっとおもしろかったです。あくまで中国語字幕が表示されます。

 Flyme OSのストア「App Center」より、Google Installerを入れればGoogle Playなどの関連アプリがインストールでき、普通のAndroidスマートフォンとして利用することもできます。

 実は初回設定時にコケたのですが、Googleアカウントを削除して再度ログインする作業を経て無事使えるようになりました。

 Google Play経由で各種アプリケーションのインストールが可能。Google IMEやDropboxなども利用可能となります。Google関連サービスの使用に難のある中国大陸以外でも使えるというわけです。基本的にUIは日本語表示はできませんが、日本語のWebサイトは閲覧可能で、文字入力もIMEさえ入れれば日本語で行えます。

 リヤカメラ画質に関しては、日の出ている屋外であればハイエンドデバイスともあまりひけをとらないような画はできるものの、暗い屋内となると途端に手ブレや解像感で大きく劣る結果となります。

 ちょっと敷居の高いマニアックな中華端末をお求めの玄人にはうってつけ。クセのある操作様式やホームボタンも粋なものです。

 Meizu M3 NoteはGearBestこちらのページより購入が可能です。記事執筆時点で価格は200ドルを切っており、昨今の為替レートもあってお求めやすくなっています。

おすすめ記事

何が出るのか教えて!シャオミ日本新機種、「Ultra」だけではない伏兵が存在か?

2024-04-29 23:58:57會原

Mi MaxXiaomiXiaomi 14 UltraXiaomi Pad 7 MaxXiaomi SU7 Max

シャオミは、X(Twitter)にて連日ティザーを投稿。このなかで、中国Weiboで使用したXiaomi 14 Ultraのティザー画像が存在しており、もはやXiaomi 14 Ultraの登場は確定的となっています。一方で、他のティザーも気になるところ。モニターなどスマホ以外の製品のものと思われるティザーも含まれていますが、スマホの可能性が高そうなものも。「最先端の超高速充電」とあることから、こ...

【朗報】Android 15は新しい「強制ダークモード」対応かも

2024-04-29 00:38:35會原

Android 15ダークモード

ダークモードがさらに広がりそうです。9to5Googleが伝えています。UIを黒基調にするダークモードは数年前にようやく定着しましたが、依然として非対応のアプリがあります。Android 15では、アプリにダークモードを強制するための新しいオプションがあるとのこと。Android 10から、GoogleはAndroidアプリで開発者オプションとして「フォースダークのオーバーライド(強制ダークモード...

Qi2、液晶での電池残量表示対応!Anker MagGo Power Bank (10000mAh) レビュー

2024-04-24 19:56:54そっぷる

Anker MagGo Power BankQi2レビュー

AnkerよりQi2対応のモバイルバッテリーが発売されました。前回紹介したものは6600mAhですが、今回は10000mAhの大容量モデルです。それ以外にも違いがあるので紹介していきます。内容物はUSB Type-Cケーブルとモバイルバッテリー本体のみ。ワイヤレス充電面にはQi2対応を表すQi2のロゴが表記されています。背面には簡易的なスタンドが備わっています。スタンドは非常に簡易的なものですが、...

HUAWEI Pura70シリーズ発表!Pシリーズから名称が変更、Ultraはレンズがつき出る1型沈胴式カメラを搭載

2024-04-24 18:50:23ピュアセル

HiSiliconHuaweiHuawei Pura70Huawei Pura70 ProHuawei Pura70 Pro+

中国ファーウェイは、中国国内で同社最新フラグシップスマートフォンの「HUAWEI Pura70」「HUAWEI Pura70 Pro」「HUAWEI Pura70 Pro+」「HUAWEI Pura70 Ultra」の4機種を発表しました。 同社傘下のHiSilicon製SoCを搭載し、Pura70 Pro+/Ultraは衛星通信に対応。Pura70 Ultraでは1型センサーと可変絞りの沈胴式広...

カテゴリー